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  • アオダイショウ(青大将)は毒がある蛇?画像で見る特徴と庭に出た時の対策

    アオダイショウ(青大将)は毒がある蛇?画像で見る特徴と庭に出た時の対策

    こんにちは、田舎センセイです!

    田舎で暮らしていると避けられないのが「ヘビ」ですが、日本の広範囲に生息していて最も多く見かけるのが「アオダイショウ」です。

    我が家周辺も例にもれずかなりの頻度でアオダイショウに遭遇するのですが、慣れていない人はアオダイショウがどんなヘビで、毒があるのか、攻撃的なのか、作物を食害するのかなどわからないことが多いと思います。

    そこで本記事では、アオダイショウの生態と特徴について詳しく解説したいと思います。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]毒があろうとなかろうとヘビは嫌いです![/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]田舎に暮らしてるとどうしても出会う確率が高いんじゃ。実態を知っていればアオダイショウはそんなに怖がる存在じゃないぞい![/chat]

    アオダイショウは毒ヘビではない!

    まず一番気になるのは毒の有無ですが、

    アオダイショウは毒を持っていません。

    基本的にはおとなしい性格で人が近づくと逃げていきますが、無理矢理つかんだり踏み付けたりすると怒って攻撃してくることがあります。

    毒は無いのですが、アオダイショウの口内には雑菌があるので、咬まれた時に感染症を起こして腫れ上がったりすることがあるので、毒はないと言っても近づかない方が賢明です。

    アオダイショウの画像と特徴

    アオダイショウ

    アオダイショウの特徴

    ・毒は「無い」が、咬まれたら感染症を起こす程度の雑菌を保有する
    ・主食はネズミ・モグラ・トカゲ・カエル・野鳥など
    ・木登りが得意で人家の壁を登ることもある
    ・昼行性
    ・寿命は5年~10年程度
    ・日本本土にいるヘビの中では最大
    ・人家の軒下や屋根裏に住み着くことがある

    アオダイショウの成体は縞模様などはなく青緑っぽい一色なので他のヘビと見分けがつきやすいですが、幼体(アオダイショウの子供)は灰色でマムシと似た縦じま模様があるので見分けがつきにくいです。

    上の画像は我が家の敷地内で遭遇したアオダイショウ(成体)ですが、写真を撮ろうと無理やり引っ張り上げたら怒って向かってきました。

    青大将
    最初はこんな感じで家の前の道路にいたのですが、近づくと側溝に逃げていきました。

    基本的に臆病な性格なので、大体私は1,2週間に1回はアオダイショウを見かけるんですが、そのほとんどが見かけた直後に逃げてしまいます。

    その時の様子を動画で撮りました(2~3枚目)↓

     

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    こう見ると結構な大きさで、動きも早いですよね。

    うちは田舎なので、アオダイショウの主食となるネズミ、モグラ、カエル、野鳥などは全て存在しているので、当然それを狙うアオダイショウも沢山います。

    昼に行動する「昼行性」のヘビなので、田舎に暮らしていると嫌でも見かけるんですよね。

    春先~初夏は野鳥の巣を狙って人家周辺に出没しやすい

    ツバメの巣
    春先はスズメやツバメなど人家近くに営巣する野鳥が増える時期で、我が家の軒先には毎年ツバメが巣を作ります。

    この時期は、普段は畑や水田わきの道路で見かけることの多いアオダイショウを玄関周辺で見かけることも増えるのですが、明らかにツバメのヒナを狙っている様子。

    以前、壁を上ってツバメのヒナを襲っているのを見つけた義父が驚いて、それ以降ツバメが家の周囲に巣を作り始めたらヘビが寄ってこないようにと、巣をつくらせないように試行錯誤するようになりました。

    https://inakasensei.com/swallow-nest

    5~6月に繁殖期に入るアオダイショウは、栄養を蓄えるために野鳥を狙うタイミングでもあります。

    家の周囲で野鳥の巣があり、庭先などでアオダイショウを見かけるようになった方は、野鳥の巣を撤去する(※鳥さんにはかわいそうですが)というのもヘビを寄せ付けない一つの方法でしょう。

    「田舎の守り神」アオダイショウは駆除すべきかどうか

    モグラの死骸
    正直、我が家のような「農家」にとっては、アオダイショウは害獣でもなくどちらかというとモグラやネズミを食べてくれる「益獣」といえます。

    見た目の気持ち悪さからヘビを嫌う人は少なくありませんが、実害から言えばネズミの方が遥かに大きく、農作物被害だけでなく疫病やダニの発生源にもなるのでどちらを駆除したいかと言えば当然ネズミの方ですね。

    アオダイショウは「守り神」と呼ばれるのを聞いたことがあるかもしれませんが、アオダイショウを駆除してしまったがためにネズミが大発生して納屋のコメを食い散らかされたという話もあるくらい、沢山のネズミを駆除してくれています。

    ツバメのヒナなど実害の無い生き物を食べに寄ってこられるのは困りますが、ネズミやモグラなどの農家の敵を駆除してくれるのであれば、積極的にアオダイショウを殺す必要性は無いですよね。

    という訳で、我が家では(ヘビを嫌っている義父を除いて)積極的な駆除は行っていません。

    アオダイショウに効果のある忌避剤や対策

    ヘビレス忌避剤(粒剤)

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    ヘビレスは「ナフタリン硫黄木酢サポニン」などを有効成分にする、粒状タイプの害獣忌避剤で、アオダイショウなどのヘビ以外にも、トカゲ、ムカデ、ヤモリなどが対象害虫(害獣)になっています。

    効果はあるのですが、臭いがかなりキツくて、ヘビだけでなく人間にも忌避効果を発揮しそうな勢いです。

    数日経つとにおい成分も薄まりますが、忌避効果はしばらく継続します。

    しかし、アオダイショウが薬剤の手前で引き返したのを見たわけではないので、散布後に見かける回数が減ったかどうかが判断基準になるので、Amazonの評価をみると効果については意見が分かれているようです。

    ヘビレス毒蛇スプレー

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    毒蛇専用殺蛇剤のヘビレス毒蛇スプレーは、ハブやマムシなどの毒蛇に効果的ですがアオダイショウにも効果があります。

    私はアオダイショウは積極的に駆除することはしないのですが、どうしても蛇の存在が耐えられない方は、近寄らなくても駆除できるスプレー剤を使うといいかもしれません。

    ただ、速効性があるわけではないことと、スプレーを噴射した際に蛇が暴れまわることがあることに注意して使用する必要があります。

    連続使用60秒で空になってしまうので、駆除できても1~2匹とコスパもあまり良くありませんので、余程の緊急事態での使用に限った方がいいかもしれませんね。

    ヘビ捕獲棒

    家の庭などでアオダイショウに遭遇した場合は、捕獲棒があると便利です。

    120㎝程あれば無毒の蛇であれば十分な長さですし、アルミ製の軽量タイプであれば女性でも使いやすいので、アオダイショウを捕獲するには十分な商品です。

    家に営巣するツバメの巣や、飼っている鳥などを狙って侵入してこようとするヘビに対しては、捕獲棒で捕まえてしまうのが一番確実なので、ヘビが頻繁に出る田舎では一本あってもいいかもしれません。

    アオダイショウの潜む場所を無くす・餌となる生物をいなくさせる

    アオダイショウが室内に侵入してきたり家屋の壁を登ろうとするのは、野鳥の巣やネズミの存在が大きいです。

    人家の全くない山の奥深くではあまり見かけず、ある程度人の生活圏内で見かけることが多いのは、人のそばにいることの多い野鳥やネズミが主食だからで、餌となる生物がいなくなればアオダイショウもいなくなります。

    薬剤や捕獲器を使わずにアオダイショウと出会わなくて済むようにするためには、自宅周囲に野鳥の巣をつくらせない、ネズミを住み付かせないなどが大切になります。

    また、隠れ蓑になる雑草が生い茂っているとヘビが潜みやすいので、雑草を定期的に買ってしまうというのも効果的です。

    我が家のような周囲を山に囲まれた田舎の家では完全に実施するのはなかなか難しいですが、せめてツバメやスズメが巣をつくる時期に特に注意すると良いと思いますよ。

    まとめ

    ・アオダイショウはデカくて素早いがおとなしい性格、無毒
    ・ネズミなどの害獣や害虫を食べてくれるという良い側面もある
    ・駆除するよりも、隠れ場所を減らすか忌避剤の利用がおすすめ

    ヘビに限らずですが「益獣」や「益虫」と言われても、どうしても見た目が許容できないものってありますよね。

    アオダイショウをかわいいと思う人もいれば、嫌いな人もいるというのが道理です。

    田舎に暮らしているとある程度は仕方のないアオダイショウとの遭遇ですが、無毒でおとなしい性格であることを知ればそこまで怖がることのないヘビであることもご理解いただけたと思います。

    害の少ないヘビですので、忌避をしつつ上手く付き合うのが田舎で暮らす大事なポイントかもしれませんね。