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  • トマトとニラを一緒に植えるとトマトが病気になりにくいのはなぜ?

    トマトとニラを一緒に植えるとトマトが病気になりにくいのはなぜ?

    こんにちは、田舎センセイです!

    家庭菜園などでトマトやミニトマトを育てている方、またはこれから育ててみようと考えている方も少なくないと思います。

    実は、トマトは「ニラと一緒に植えると病気になりにくい」ということがよく言われているのですがご存知ですか?

    農業では古くから使われている方法なのですが、コンパニオンプランツとしてトマトとニラの相性はとても良いのです。

    本記事では、ニラがトマトに与える良い影響について簡単にまとめたいと思います。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]そういえばぼくたちの畑でもトマトとニラを一緒に植えてるよね![/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]この記事ではどういう理由でトマトにいい影響を与えるのかを解説するぞい![/chat]

    トマトとニラを一緒に植えるとトマトが病気になりにくいのは「ホント」

    ニラとトマト
    上の写真は、我が家の畑で2019年6月に植えた「ブラックチェリートマト」の苗木ですが、ご覧の通りニラと一緒に植え込んでいます。

    それはニラがトマトのコンパニオンプランツとしてとても相性が良いためで、ニラと一緒に植えることでトマトが病気になりにくくなるという効果があります。

    ニラの根につく「菌」が好影響を及ぼす

    なぜニラを一緒に植えると良いかというと、トマトを病気にしてしまう「バーテシリウム菌」などの病原菌に対して、ニラの根に付着する菌が拮抗的に作用することでトマトが病気になるのを防いでくれるんです。

    トマトをプランターで栽培する場合はあまり効果はありませんが、畑で栽培するときには同じトマトばかりを育てている(連作をする)と、土壌内の菌や微生物の多様性が失われ作物が病気にかかりやすくなってしまうなどの弊害があります。

    そこでトマトの菌に対して拮抗作用を持つ菌を持つニラを植えると、土壌内の微生物が安定し、トマトが病気にかかりにくくしてくれるというわけですね。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]なるほど!ニラ自体というよりは、ニラの「根」につく菌が重要なんだね![/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]うむ!じゃから刈り取った根の出ていないニラを植えても効果が見込めないので注意するんじゃよ![/chat]

    まとめ:土壌中の微生物は単純化していない方が好ましい

    トマトとニラ意外にも、土壌の細菌を多様化させるのに効果的な組み合わせがありますが、多種多様な微生物が土壌中に多くあることが作物が特定の細菌が増えすぎることによって病気になってしまうことを防ぐことにつながります。

    土作りというのはプロの農家でも難しく、土壌中の微生物などは肉眼で見えるものではないので知らず知らずのうちに作物が病気になりやすい土壌環境になってしまっていることも少なくありません。

    これからトマトの苗を畑に植えようと考えている方は、ぜひニラと一緒に植える方法も検討してみてくださいね。

  • トウモロコシの粒の数は必ず偶数ってホント?

    トウモロコシの粒の数は必ず偶数ってホント?

    こんにちは、田舎センセイです!

    我が家ではトウモロコシを毎年育てていますが、そんな農家のうちの家族に「トウモロコシの粒って必ず偶数なのは知ってる?」と聞くと、一同口をそろえて「知らない」とのこと。

    トウモロコシって意外と面白いトリビアがあるので、ここで簡単にご紹介したいと思います。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]トウモロコシの粒の数が何粒だなんて気にしたこともないよ![/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]ちょっとしたトリビアなんじゃが知っておくと話のネタになるぞい♪[/chat]

    トウモロコシの粒の数が必ず偶数になる理由

    そもそもトウモロコシの可食部分は何!?

    普段わたしたちが食べているトウモロコシの粒の部分は、実は元々は雌花なんです。

    トウモロコシの雌花
    ※雌花の集まり(雌穂)

    上の方に伸びているのは雄花の集まり「雄穂(ゆうすい)」で、この花粉が雌花に付くことによって受粉します。

    トウモロコシを見てみると、ひげが生えている部分が「雌花」が集まった「雌穂(しすい)」と呼ばれる部分で、この1本1本が全てトウモロコシの粒につながっています。

    トウモロコシ
    つまり、「トウモロコシのひげ(雌花)の本数トウモロコシの粒の数」になります。(※これを知っている意外と多いかもしれませんね)

    髭の本数を数えればトウモロコシの粒と同じという事ですが、実際は虫に食われたり雨風で飛ばされたりするので実際に数えても同じじゃないことの方が多いと思いますが、「とうもろこしという植物の構造上、ヒゲの本数と粒の数は同じである」という事です。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]実際に数えていないのに証拠がないじゃないかと言われると困るね[/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]まぁ、嘘は言っていないのでそこは信じて欲しいのう[/chat]

    トウモロコシの雌花は2つ1組で咲く

    トウモロコシの粒は元々は雌花であると書きましたが、トウモロコシの特性として「雌花は2つ1組で咲く」というものがあります。

    この特性が「粒の数が必ず偶数個になる」という理由です。

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]トウモロコシの断面を見てくれい[/chat]

    トウモロコシ断面
    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]本当だ!確かに1つの節に2つの粒がついているね![/chat]

    ですから、トウモロコシを輪切りにすると芯の周囲にぐるっとついている粒の個数は必ず偶数個になり、中には未成熟果もありますが法則としては必ず偶数個になるようにできているので、実際にトウモロコシの粒を外して数えなくてもわかるわけですね。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]「トウモロコシ 偶数」なんてワードで調べてみるとトウモロコシの粒を一つ一つ外しては並べて数えている人がいるよね![/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]うむ、ただそれをやるなら数10本~100本単位で品種も変えて試さないとダメじゃな。その調べた数本がたまたま偶数個かもしれないじゃろぅ?[/chat]

    まとめ

    トウモロコシの粒について

    ・トウモロコシの可食部分は元々は雌花
    ・ひげ(雌花)は全てトウモロコシの粒につながっているので、雌花の本数=粒の数
    ・雌花は2つ1組で咲く特性があるので、粒も偶数個になる

    まとめるとこんな感じですね。

    実際に理屈を知ってしまうと特別難しい話ではありません。

    お時間のある人は是非ゆでたトウモロコシを食べながら数えてみてください。