こんにちは、田舎センセイです。
我が家には現在4歳と2歳の息子がおりますが、長男は1歳半くらいから指しゃぶりをはじめ、4歳2か月になるまで全くやめてくれませんでした。
我が家は農家なので畑があり息子も農作業の手伝いをするのですが、おばあちゃんが農薬をまいていることもあって洗っていない手を口に突っ込むのは結構危険なんですね。
農薬じゃなくっても、ウイルスや菌がついた手を頻繁に口に入れるのは病気になる可能性を高めますし、歯列のゆがみや外からの見た目も気になるので悩んでいるご家族の方も多いと思います。
我が家も結構悩んで試行錯誤したのでよくわかります。
そこで本記事では、我が家の息子が指しゃぶりを4歳2か月で止めるまでの経過と試した方法、効果のほどについてまとめたいと思います。
Contents
指しゃぶりに悩んだ私が「やらなきゃよかった」と後悔したこと
親が子の指しゃぶりに頭を悩ませるにはいくつか理由があります。私が思いつくのは以下の8つ。
2.ばい菌が体内に入りやすい
3.指吸いによる「指だこ」
4.爪が薄くなる・指先の出血
5.周囲の視線(他の子は指しゃぶりをしていない)
6.発達の遅れなどとの関連性
7.よだれが常に指につくことによる不潔感
8.育児がちゃんとできているのかという不安
他にもあるかもしれませんが、私が上記で特に気にしたのは「1」と「2」と「5」です。
どれも思い当たると思いますが、指しゃぶりはあまりいい側面が無いのでできるだけ早く辞めさせたいと思ってしまいます。
が、
指しゃぶりがしばらく続いて、私が「やめればよかったな」と思ったのが過度の心配です。
楽観視をすればよかった、というわけではなく「過度の」心配によって指しゃぶりをやめさせようと、必要以上に本人に指しゃぶりについて指摘したりしたことが「悪循環」を生んでしまったことがはっきりと見て取れたんですね。
私「また指しゃぶってるよ!やめた方が良いよ!」
子「・・・・・(一応やめる)」
1分後には気が付けば無意識に指が口に入ってる
私「(イライラ・・・)またやってるよ!」
子「(・・・・イライラしながらそっぽを向いて指しゃぶり継続)」
こういう繰り返しでした。
お互いイライラするし、指しゃぶりは意固地になってか余計ひどくなるし、指摘の方法にもよるとは思いますが良いことが何一つありませんでしたね。
後述しますが、「指しゃぶりの弊害」を息子にしっかり伝えた後に、指摘するのをぐっとこらえて見守っていたら不要なストレスを与えることは減り、指吸い行動も改善に向かいました。
まずは過度の心配をしないために「指しゃぶりについて知る」ことから始めるべきだったなと今では思います。
指しゃぶりについての誤解や知っておくべきこと
・指先に出血があったり、指だこが出るほど強く吸っている場合は要注意
・指しゃぶりで「安心感」を得ていることはあっても「愛情不足」が原因ではない
・病的な原因による指しゃぶりはほとんどない
上記の4項目は、私と妻が色々心配して歯科医師や保健士さんに相談した時の回答です。
2歳半頃から4歳になるまで、歯の検診のタイミングで必ず指しゃぶりのことと歯列への影響を歯科医師に相談していました。
運よく(?)最寄りの歯医者さんが咬合(かみ合わせ)に力を入れているところだったのですが、暇なしに指しゃぶりをしている長男でしたが4歳になっても歯列への影響は見られず。
そこでは「5~6歳まではあまり歯並びへの影響は気にしなくていい」と言われました。
我が家の息子の指しゃぶりの状況
・就寝時も指しゃぶりをしている
・何かに夢中になっている時は指しゃぶりをしない
・指タコは出来ていないが爪が薄くなりやや出血
・指摘すると口から出すが、すぐ無意識に指が口に入る
・本人もやめようと頑張っているけどやめられない
息子は指先をみると常にお風呂上がりのようにふやけていて、結構長い時間口の中に指が入っていました。
本人に聞くと「幼稚園ではやってないよ、僕頑張ってるんだ」と言いますが、担任の先生に確認すると「食事中でもやってます、少し暇な時間ができると比較的すぐに手が口に向かいます」とのこと。
指吸の強さ自体はあまり強くないのか指タコは出来ていませんでしたが、常に指が口に入ってるので爪が薄くなったりボロボロになっていました。
※常に指しゃぶりをしていたので爪が薄くなってボロボロ。指タコは無し。
1歳から4歳までの間に試した指しゃぶり防止グッズや方法と効果の有無
方法 | 効果の有無 |
①「やめたらおもちゃを買う」などの褒美で釣る | 0点 |
②「やめないと〇〇しない」という脅し | ー100点 |
③「歯並びが悪くなる」と私の懸念を伝え、実際には並びが悪くなった子の画像をみせた | 20点 |
④集中するようなオモチャや遊びをする | 50点 |
⑤指先に絆創膏を貼る | 0点 |
⑥絵本「ゆびタコ」を読み聞かせる | 10点 |
⑦苦いマニキュアを指先に塗る | 50~100点 |
⑧基本指摘せず、しゃぶってないときに褒める | 75点 |
⑨「幼稚園の他のお友達はやってる?」と周囲の子はやってない行動だと気付かせる | 10点 |
これらの対策の中で良かったなと思うのが、
③「指吸を続けることで実際に起きること、その弊害について写真で見せる」
④「レゴ、トランプなどの手がふさがり集中力が必要なおもちゃで遊ばせる」
⑦「爪に塗る苦いマニュキア」
⑧「指吸いの指摘をやめて、少しでも指吸いをしてないときに褒める」
この4つ。
そして私はこれらを複合的に段階を経て進めたのが息子が指しゃぶりをやめられたポイントだったんじゃないかなーと思ってます。
⑦の苦いマニュキアについては、最終的にこれがきっかけで指しゃぶりをやめられたのですが、成功するまでの経過に紆余曲折があったので使い方にポイントがあります。これについては後述します。
褒美や脅しで指しゃぶりをやめさせようとするのは無意味
指しゃぶりは癖になってしまっていて無意識でやってしまっているので、「やめられたらオモチャ買ってあげるよ」というような褒美で止めさせようとしたり、「やめないと〇〇しないよ」というように脅すのは全く持って効果がありませんでした。
焦っていた時はこのような声掛けをしたこともあったんですが、結局は本人が「もう指しゃぶりやめよう」と思えないとなかなかやめられないので、外的要因(賞罰)でコントロールしようとしてもダメだったんですね。我が家の場合ですけど。
本人にとってはダメな事とわかってても、指を吸ってる間は安心感を感じるのか無意識にやっています。特に「罰」を提示された時の不安感はかえって指吸が増えたので逆効果にもなりかねません。
指先に絆創膏を貼るのはほんの数時間の効果
「指先に異物がついていればやめる」という話を聞いて絆創膏を試したこともありましたが、そもそも絆創膏には薬品がついているので口に入る可能性があり、この方法はあまりお勧めできません。
しかも、お風呂に入ればとれるし、夜間睡眠中に無意識で吸って朝目覚めた時には貼ったはずの絆創膏がどこかにいっていることもありましたので、絆創膏の無駄ですし効果もほぼありませんでした。
絵本「ゆびたこ」は読ませるタイミングが重要かも?
「この絵本を読んで指しゃぶりがおさまりました!」という口コミの多かった「ゆびたこ」という絵本があると知り、図書館で借りて読ませたことがあります(3歳の時)
しかし、読ませたのがまだ3歳だったこともあってか、ゆびにできたタコが顔に見えてきて話しかけてくるという恐怖心だけがあおられて、この絵本を読んだ後もうちの息子はガンガン指を吸ってました。
もし4~5歳の時に読ませていたとしたら捉え方がもう少し違ったのかもしれませんが、低年齢では効果が薄いのかもしれません。
息子が4歳2か月で指吸をやめられるようになるまでの流れ
1.4歳直前まで指しゃぶりに対する対策は何ら効果が無かった
2.4歳になってLEGOやトランプなど手と集中力を使う遊びができるようになった
3.必然的に指しゃぶりする時間が減るのでその時に褒める。逆に指をしゃぶっても指摘は極力しないようにした
4.指摘されることが減ったせいか、意固地になって指をしゃぶることが減った
5.指を吸う事への執着が減ったタイミングで、爪が割れ始めていたので「苦いマニュキア」を爪の保護のためにと塗らせてもらった
6.指への執着が減ったタイミングで爪が苦くなったのであえて吸うのをやめた
7.この期間もできるだけ手を使うトランプなどを沢山やった
8.指しゃぶりの時間がどんどん減るので沢山褒める
9.気が付いたら本人も「苦いし、まぁいいか」という感じで終了
私の息子が指しゃぶりをやめられるようになるまでの経過をざっと書くと上記のような感じです。
厚生労働省によると3歳過ぎまでの指吸は正常な発達の範囲だそうなので、周囲に指しゃぶりをしていない子が多くても気にしないで見守る、過度の指摘をしないというのは大事なポイントだと思います。我が家はこの時期(3歳後半まで)は何をやってもダメでした。
極力指摘しすぎないように気を付けながらも息子には以下の2点は明確に伝えていました。
①指しゃぶりは歯並びに影響したり体内にばい菌が入りやすいのでやめた方が良いこと
②パパとママは指をしゃぶっても指摘はしないようにするけど、できればやめてほしいと思っていること
その後は、息子が指をしゃぶってても口出しはしないように気をつけました。(※ただ料理のお手伝いをしてるときに指が口に入ったらさすがに指摘して手を洗わせました)
変化が表れたのは4歳を過ぎて、LEGOやトランプ(ババ抜き)などの両手を使い集中力を必要とするようなオモチャで遊べるようになってきてからでした。
集中しているし両手を使い必然的に指を吸う時間が減るので、本人も指吸を忘れている様子でした。その時に「そういえば最近指しゃぶり減ったね!」とほめてあげると、本人は「うん、もうやらなくてもいいかなーって思ってるんだ」と嬉しそう。この時点では入眠時や車に乗ってるときなどにまだ指を吸ってました。
親からあまり指摘されない事に加え、細かな指先を使う遊びができるようになって指しゃぶりへの執着が減ってきたように感じた時に、爪が薄くなって出血しているのを見つけ過去に購入して効果が無かった「苦いマニュキア」を爪の保護のためにと塗らせてもらいました。
※かむピタPlusは、オモチャの誤飲防止などにも使われている体内に入っても問題の無い苦み成分を使ってます。物は良いんですが量はここまでいらないからもう少し安くしてほしいのが本音。
最初に使った3歳当時は苦くても無理やり指をしゃぶっていたのですが、4歳になり執着が薄れたタイミングで舐めたら相当苦かったのか、ぱったりと指しゃぶりをやめたんです。
その後も指しゃぶりへの執着が復活しないように、トランプで遊ぶ時間を長くしたり、指しゃぶりをしていないことを褒めたりしつつ、ゴールが見えてきたタイミングで「指しゃぶりやめられたら、前に言っていた”おもちゃを買ってあげる”という約束を果たそうか!」と話していきました。
あくまでも我が家のケースになりますが、「本人の発達の段階」と「悪癖を固着させるような過度の叱責を極力しないこと」が指しゃぶりをやめやすくしてくれて、そのタイミングで苦いマニュキアなどを使ったことが指しゃぶりをやめるきっかけになったのかなと思いました。
まとめ
こどもの指しゃぶりに関しては頭を悩ませる親が多いと思いますが、5~6歳を超えての指しゃぶりのケースや指タコや出血などの異常、歯列への影響がある場合以外は、あまり指摘しすぎずに様子を見るのが良いのかなと感じます。
指摘してその時は止められても、結局すぐに再開するのであればその指摘は意味をなさないどころかかえって悪循環に陥らせている可能性もあります。
我が家のケースでは最終的に「爪に塗る苦いマニュキア」がきっかけで指しゃぶりをやめることができましたが、これはそれまでの過程と本人のなかでの指しゃぶりへのこだわりが薄れたタイミングだったことが大きかったと思います。
今回ご紹介した対策で我が家では効果が無かったものでも、各ご家庭のお子さんによっては効果があるかもしれないので、是非タイミングやお子さんの様子を見ながら試してみてもいいかもしれません。