こんにちは、田舎センセイです!
当サイトでは何度もご紹介していますが、私の趣味は「園芸」で、その中でも特にコーデックス(Caudex:塊根植物)と呼ばれる塊茎がでっぷりと太るタイプの植物にハマっています。
一時期のコーデックスブームはだんだん落ち着いてきた感はありますが、コーデックスやビザールプランツと呼ばれる珍奇植物の栽培を楽しむ人は増えてきていて、広く一般的になってきたようにも思います。
不思議な形の異国の植物はビジュアル面でもインパクトが大きく、関連書籍も少しずつ増えてきているんですよね!
そこで今回は塊根植物や珍奇植物に関する本の中から、いくつかおすすめの書籍をご紹介したいと思います。
Contents
おすすめのコーデックス関連本まとめ
1.多肉植物&コーデックス Guide Book
私が個人的におすすめしたいのがこの「多肉植物&コーデックスGuideBook」です。
コーデックスの情報を検索した時に必ずと言っていいほど目にするisla del pescadoさんが編集協力している点や、栽培に関する基礎知識や自生地の現地情報などが豊富に載っている点がおすすめポイントですね。
ユーフォルビアなら45種、パキポディウムなら13種類、アガベなら24種ほど掲載されています。
各品種の詳細な情報はさほど多くありませんが、掲載数の多い植物品種に関しては自生地の気候や植物の特性に合わせた栽培カレンダーが載っているので、生長サイクルや鉢の置き場所などの参考にすることができます。
コーデックスのインテリア性やファッション性を押し出した雑誌ではなく、コーデックスを実際に栽培したい人向けの本で、植え替えの方法や種から実生株を育てる時のポイント、用土の情報なども載っています。
個人的には自生地(マダガスカルなど)の情報が載っていることと、巻末の索引にコーデックスの和名・学名・生長時期が載っていたのが良かったですね。
これから本格的にコーデックス栽培をしたいと考えている人は、この本がおすすめです。
2.All about CAUDEX
私が一番最初に購入したのがこの「All about CAUDEX」です。
コーデックスにハマり出した初めの頃に手に入れたので、その写真の統一感とインテリアの一部としてオシャレにディスプレイされている感じが前面に押し出されてて、「コーデックスってこういうオシャレな感覚がないと似合わないのかな」なんて思ったりもしました。
この本は、「All about CAUDEX 塊根植物のすべて」と言うタイトルですが、掲載されているコーデックスの数はさほど多くなく、掲載されている品種に関しては一つ一つに情報が詳しめに書かれています。
Amazonなんかのレビューを見ると、実際にコーデックス栽培をしている人たちからは辛辣なレビューが多く書き込まれていますが、おそらくは実際の栽培環境と掲載写真のミスマッチ(室内の食卓テーブルなんかにコーデックスが置かれている写真が不自然)などが良くなかったんでしょうね。
一つ前でご紹介した「多肉植物&コーデックス GuideBook」が栽培方法や自生地などのリアルな情報がメインであるのに対して、このAll about CAUDEXの方はどちらかと言うと表面のオシャレさとかブームになっているよさげなポイントにフォーカスしている感じ。
実際に育てている私としては、確かに辛辣なレビューが書かれるのもわかる気がしますが、この本の各植物の写真のクオリティは統一感があってすごくきれいで、珍奇植物と呼ぶにふさわしい不思議な形のコーデックスたちが拝めるので個人的に入門編としてはアリな本でした。
ただ、購入したのが多肉植物&コーデックスGuidebookよりも前だったから良かったけど、順番が逆だったらガッカリしてたかもしれません。
あと塊根植物の”すべて”と言うタイトルは、ちょっと大げさかな。
実用性よりもショップの本棚とかに飾っておくのには良さそう。コーデックスの事を何も知らない人が、美容室の散髪の時間とかにさっと手に取って読むのとかにいいんじゃないかな。
3.多肉植物全書 All about SUCCULENTS
色々なコーデックスや多肉を育てるようになって、Instagramで話題になってて購入したのが「多肉植物全書」。
本と言うよりは「図鑑」かな?
私がこれまでの人生で購入した本の中でダントツにぶ厚い約650ページに渡って、これでもかという程コーデックスや多肉の写真が掲載されています。
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値段も高価なので、気になる人は一度本屋さんで立ち読みして購入するか検討した方がいいと思います。
私のように植物の絵を描いたりする人は写真資料としても使えるので十分すぎるほどの価値がありますが、95%が写真なので栽培に関する情報は(巻頭にありますが)さほど多くありません。
この本の著者はタイの有名な栽培家・収集家の3名の方で、その和訳本となっています。
日本独自の栽培種の情報は少なく、日本独自の呼び名「パキポディウム・ブレビカウレ=恵比寿笑い」などの情報はありません。
世界的に区別がつけやすいように学名で掲載されているので、日本の呼び名しかわからない人はもしかしたら情報の一致がしにくいかもしれません。
また、掲載情報もタイトルの通り「多肉寄り」なので、私が個人的に大好きなパキポディウムの情報量は少ないですが、ハオルチアやユーフォルビアなどはかなりのページ数を割いて紹介しています。
4.BRUTUS 特別編集 BIZARRE PLANTS HANDBOOK
雑誌BRUTUSでは、これまでに何度か「珍奇植物(Bizarre Plants)」として多肉やコーデックスの特別編集本が出されていて、中でも2017年4月15日発行の「合本・珍奇植物」は中々読みごたえがあって良かったです。
当サイトでも何度かご紹介していて、私自身もコーデックスの種子を購入しているドイツのナーセリー「Koehres(ケーレス)」さんの記事も載っていたり、コーデックスの自生地南アフリカの写真もあったりと楽しめる一冊でした。
この本の一年前と一年後にそれぞれ珍奇植物特集の回があったようなので、BRUTUSでは結構珍奇植物に力を入れているんだなという印象があります。
「植物(コーデックス)のある暮らし」として雑誌ならではのオシャレな見せ方もされていますが、植物好きな人がいかにこだわって世話をしたり、植物が育てやすい環境にしているかを紹介しているものが多いので、どちらかというと「ガチ」な人たちの栽培環境がみれるのも良かったですね。
私が仕事部屋の一画を植物用の栽培環境に作り変えてしまったのは、この本の影響も少なからずあるように思います。
雑誌という事でさほど高くないので、読み物としてはなかなかおすすめです。
5.Secrets of Namaqualand Succulents【2021/12/17追記】
この本は上級者向け、、というか価格帯がそもそも高いので購入するのに悩むかもしれませんが、私が2021年もっとも買って良かった本の1位です♪
南アフリカのナマクアランドに自生している多肉植物についてまとめられた本で、長年のフィールドワークによって得られた自生地の情報が満載です。
ただただ写真が載ってる図鑑的な本ではなく、科学的な知見に基づいたより学術的な本となっているので、植物の分類や多様性、自生地の環境や地質学的な内容が多いです。
南アフリカの植物にハマり、自生地に行きたくてもいけないという趣味家はこの本を読めば自分が実際に自生地に行って得られる以上の情報が自宅でGETできてしまうので満足感がものすごくあります。
Twitterでも私のフォロワーさんが皆「これは買った方が良い本」「植物を1つ新しく買うならこの本を買った方が良い」と大絶賛しているのも納得です。
ご自身が南アフリカの植物沼にハマっているという実感のある方は、間違いなく満足できる本だと思います。
まとめ
本記事では私が実際に購入した書籍のレビューとして5冊の本をご紹介しました。
新著が出て購入した際にはどんどん追記してレビューしていきたいと思いますので、もし興味があれば継続してみていただけると嬉しいです。
その際にはInstagramなどで新著購入と追記のお知らせをすると思いますので、是非SNSの方もご覧いただければと思います。