セリ科のフェンネルに大量の黒くて小さい虫が!?正体はキアゲハの幼虫!

キアゲハの幼虫

こんにちは、田舎センセイです!

先日、我が家の畑の横でプランター栽培している「フェンネル(セリ科)」に黒くて小さい幼虫が沢山ついていて、妻が驚いて私に報告してきました。

一瞬テントウムシの幼虫にも見えなくないのですが、我が家の周りではよく見かけるとある虫の幼虫なんですね。

さて、その正体はいかに!?

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黒くて小さい虫の正体は「キアゲハの幼虫」

キアゲハの幼虫
※我が家のフェンネルについていた幼虫。毎日つまんで駆除しているけど、大体翌日にはこれくらいついてる。

黒くて小さな幼虫は、小指の爪ほどの大きさで毒針毛のような体毛はない。

キアゲハの幼虫
胴体に目立つ1対の白い模様があって、オレンジ色の斑点が特徴的ですが、全体的には黒ベースの小さい虫です。

この虫は「キアゲハ」というアゲハチョウの一種の幼虫で、セリ科の植物を主に食べることで知られていて、我が家のような農家にとってはこのフェンネルをはじめ、人参、パセリなどを食害する害虫としても知られています。

こういう害虫って毎回感心するんですが、しっかりと自分の好みの植物を認識していて、その植物のそばに産卵するんですよね。我が子が卵から孵った時に食べるものに困らないように。

キアゲハの成虫の画像と生態

キアゲハ
※キアゲハの成虫の写真

キアゲハは、一般的なアゲハチョウ(ナミアゲハ)とは前翅の付け根の部分の模様で見分けることができます。

黒く塗りつぶされているのがキアゲハ網目模様になっているのがナミアゲハです。

キアゲハ見分け方
我が家に来ているのは、この赤い線で囲われている部分が黒く塗りつぶされているので「キアゲハ」です。

また、キアゲハとナミアゲハでは幼虫の模様も食性も違います。

キアゲハの幼虫は前述の通り「セリ科」の植物を中心に食害するのに対し、ナミアゲハの幼虫は「ミカン科」の柑橘系植物の葉を食害します。

写真を撮り損ねましたが、我が家のキンカンやグレープフルーツの葉を食害しているナミアゲハの幼虫も何度も捕獲しています。

自分の食害されている作物を見ることでも、キアゲハとナミアゲハのどちらなのかを見分けうことができるというわけですね。

キアゲハの幼虫は私にとっては害虫だけど駆除はしなかった

キアゲハ
このキアゲハは、我が家の長男がいつも虫網をもって追いかけまわしていたり、まだ言葉をしゃべれない次男も指差しして追いかけたりと楽しませてもらってる存在でもあります。

今回は捕獲したキアゲハの幼虫たちは、我が家で育てているフェンネルからはちょっと引っ越しさせてあげることで問題は解決しました。

幼齢幼虫なので毎日ちょっと観察すればさほど食害を受けることなく対処できますので、大げさに考えずに「別の所で大きくなってまた遊びに来てね」と声をかけて移動させました。(柑橘の植物の葉を食害するナミアゲハの幼虫に関しては、他に食べさせてあげられる柑橘系の植物が無いので申し訳ないけど普通につまんで駆除しましたが・・・。)

息子たちの観察用に幼虫を飼育しても面白いかなと思うので、子供たちがもう少し大きくなったら試してみたいと思います。

 

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