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  • パキポディウムグラキリス|種の購入方法と実生株の育て方【育成記録】

    パキポディウムグラキリス|種の購入方法と実生株の育て方【育成記録】

    近年人気が出てきた塊根植物「コーデックス」の中でも、ひと際人気があるのがパキポディウム属です。

    どしっとした塊根のフォルムにトゲトゲの樹皮が、一般的な観葉植物にはない雰囲気を持つので虜になってしまう人も多いようです。

    中でもパキポディウム・グラキリス(pachypodium gracilius)は大人気の品種で、私も実際に育ててみたいと思うようになりました。

    本記事では、塊根植物の中でも人気の高いパキポディウム・グラキリスの基本情報と育て方、私が実際に種を購入して育成している経過をご紹介いたします。

    パキポディウム・グラキリス(pachypodium gracilius)の特徴

    グラキリス
    wikimedia

    1. 和名:パキポディウム・グラキリス 別名:象牙宮
    2. 英名:pachypodium rosulatum var. gracilius
    3. 階級:キョウチクトウ科パキポディウム属
    4. 原産:マダガスカル南西部イサロ地方
    5. 形態:大きいもので高さ1mほどにまで生長するものもある
    6. 特徴:塊根植物の中でも寒さにやや強め

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]原産地の現地球株はこんなにゴロンと生えてるんだね[/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]どっしりとした見た目はElephant’s Foot(ゾウの足)という名前でも呼ばれておるぞ[/chat]

    パキポディウム・グラキリスの育て方

    育成に適した環境とは?

    イサロ国立公園
    ※画像:イサロ国立公園

    パキポディウムグラキリスは、年間平均最高気温が30度を超えるマダガスカルのイサロ地方が原産のため、基本的には暑さ・乾燥に強く、寒さに弱い植物です。

    しかし、日本で種から育った実生株はその地の気候に適応していくため、必ずしもこの気温でなくては育てることができないというわけではありません。

    パキポディウム属の中でも、標高の高い位置に生息しているグラキリスは、比較的寒さには強い方なので、冬の最低気温が10℃を下回るようなら屋内で育てると良いでしょう。

    地域にもよりますが、日本で育った実生株であれば夏は雨ざらしでも元気に育つこともあるので、日本で強く育ってもらうために敢えてスパルタで育てるというのも一つの方法です。

    ただし、輸入した株は日本の環境になれていないので、慎重に扱わないとすぐに枯れてしまうので注意しましょう。

    冬は最低気温が10℃を下回りそうなら室内へ!夏は過湿に気を付けて、日光をたっぷりと浴びさせよう!

    パキポディウムグラキリスに合った土は?

    コーデックスの土

    パキポディウムグラキリスに限らず、多くの塊根植物は栄養化よりも水はけと通気性の良い用土を好みます。

    塊根植物はいずれも根腐れが大敵なので、極力保水性のない土を使う用にしましょう。

    調べてみると、赤玉土などをベースに数種類の土を混ぜる方法を紹介しているところが多いですが、土も余るので保管場所も必要になりますし、あまり初心者向けではありません。

    簡単なのは、底石をしっかり使って「サボテン・多肉植物の土」を使うという方法です。

    私は、サボテン・多肉植物の土に「日向土(ひゅうがつち)」を混ぜてさらに通気性と排水性を高めた用土を使っていますが、多肉植物用の土だけでも十分だと思います。

    パキポディウム・グラキリスの種子を購入する方法

    ebay

    パキポディウム・グラキリスを種から実生株を育てる場合は、当然のことながら種を購入する必要があります。

    私がコーデックスの種子を購入する場合は以下の4つの方法で探しています。

    1. Yahoo!ショッピングの「多肉植物ワールド
    2. 通販サイト「WORLD PLANTS MARKET
    3. 海外オークションサイト「eBay
    4. ドイツの種子販売業者「Koehres

    私が探した限りだと上記サイト全てでパキポディウムグラキリスの種が販売されているのを確認しました。

    品数の多さや購入のしやすさはダントツで①の多肉植物ワールドさんがおすすめです。

    私は①で希望の種子がなかった場合は②、それでもない場合は最終手段として③のeBayを利用します。

    英語での通販に抵抗がない方であれば、③のeBayや④のKoehres(ケーレス)を使って海外から直接購入するのも楽しいかもしれません。

    個人的に最もおすすめなのは④のKoehresですが、検疫手数料がかかることや到着までに3週間ほどかかることを考えると、大量買いで本格的に実生を行いたい方にお勧めです。

    物によっては①&②から購入するよりも安い場合もありますよ。

    https://inakasensei.com/koehres

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]日本ではあまり手に入らないような植物の種なんかも売っているから、ゼロから珍しい植物を育てたい人はeBayのぞいてみると面白いかも![/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]ただしeBayでの購入手続きは英語なので、英語の通販サイトを使い慣れていない人は是非下記関連記事も読んでくだされ![/chat]

    eBay等の通販サイトでコーデックスの種を購入する方法と注意点については、下記関連記事で詳しく書いていますのであわせてご覧ください。

    パキポディウム・グラキリスを種から育ててみる【育成記録】

    グラキリスの播種~発芽【2018/3/20】

    グラキリス

    パキポディウム・グラキリスは、大きい株を見慣れているせいか届いた種の小ささを見て驚きました。

    上の写真は種をまいてから2ヶ月以上経過したものですがものすごく小さいですよね。

    種をまいたのが3月と私の住む宮城県ではまだまだ寒い時期だったため、自作の100均温室で発芽させたのも原因のひとつでしょう。

    日照時間も確保できず、寒い中で幼苗期を迎えたため生育状況が思わしくありません。

    実生1年経過【2018/2/27】

    パキポディウムグラキリス

    播種から約11ヵ月、、ほぼ1年が経過しまして、生き残っているのがわずかにこの1株のみ。(正確には残り2株ありますが、成長がほぼ止まってしまっていて望み薄)

    東北の冬越しはなかなか厳しく、まだ大人の男性の人差し指の第1関節位のサイズしかありませんが、何とか冬を越してくれました。

    ほとんどの葉が落葉し、徐々に暖かくなってきて短い葉が生えてきました。

    春に向けて成長を期待したいところです。

    まとめ

    パキポディウム属の人気種「パキポディウム・グラキリス」は、海外から輸入された現地球株を育成するのは素人では難しく、高額なものも多いので手が出しにくいのが現状です。

    しかし、時間をかけて種から実生株をその土地の気候で育てることができれば、安価に始めることができ生育のコツもつかむことができます。

    今回はグラキリスの種の入手方法や私が実際に育てている様子をご紹介しましたが、まだ手探りな部分も多いため、実際に失敗した経験経験も交えながら本記事で経過をご紹介していければと思います。

    【追記】その後グラキリス以外にも各種パキポディウムの実生株を育てはじめました。

    育ててみてわかったのが「パキポディウムの種は特にカビやすい」という事で、種からパキポディウムを育て始めるときに注意すべきことを下の記事でまとめました。

    https://inakasensei.com/pachypodium-kabi

  • 珍しい多肉植物やコーデックスの種を購入する方法|種の海外輸入の注意点とは?

    珍しい多肉植物やコーデックスの種を購入する方法|種の海外輸入の注意点とは?

    日本に居ながらにして珍しい多肉植物や塊根植物(コーデックス)を育てたい場合に、種を購入して実生株を育てるという方法があります。

    特にコーデックスは、3~4センチのサイズのものでも既に数年かかっている場合も多く、サイズに似合わず高額であることも少なくありません。

    また、海外で育った通称「現地球」と呼ばれる株を購入する場合は、根が切られてしまっていることがほとんどで、発根させるのはプロでも難しいとされています。

    それならば種を購入して実生株を育ててみよう!と考える方も多いのではないでしょうか。

    私もそんな一人で、ネットで自分が欲しかったコーデックスの種を探して購入してみたので、その体験談と失敗談、おすすめの種の購入方法についてご紹介したいと思います。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]ネットで種を購入するのかぁ、ちゃんとした種が届くのはどこだろう?[/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]ワシの失敗談も交えて解説するぞい![/chat]

    ネットで植物の種を購入する時の注意点

    洋服や靴をネットで購入するときにサイズに気を付けるのと同様に、ネットで植物の種を購入する際には「植物の種」特有の注意点がいくつかあります。

    それぞれ意外と盲点だったりするので、具体的に例を紹介していきましょう。

    1.種の採取後一定期間で発芽率が変化する種類の購入に注意

    パキラの種

    植物の種の中には、種を採取してから長期間保存しておくことが可能なものと、採取後一定期間内に植えないと発芽しなくなってしまうものがあります。

    例えば上の写真の種は、観葉植物で人気のあるパキラの種ですが、パキラは採取から1か月以上経過すると発芽率が急激に落ちるという特徴があります。

    日本では沖縄など一部の温暖な地域で種の採取がされることがありますが、種の収穫時期は年2回(2月と9月)が一般的で、その月の前後1か月でしか購入するチャンスがありません。(たとえそれ以外の期間で購入できても発芽しない可能性が高い)

    ネットで植物の種を購入する時には、どのような状態で保管されていていつ採取されたものなのかが書かれているものとそうでないものがあるので、特に保存期間が発芽率に影響するような種子の場合は採取日の記載があるかどうかを注意してみるようにしましょう。

    ちなみに、私はインドネシアからパキラの種を3月に購入し、2週間以上配送に時間がかかり4月に届きました。

    10粒購入し、発根したのはそのうちの半分(50%)の確率でした。

    海外では種の採取日が日本のスケジュールと違う場合もあるので一概に言えませんが、採取日の記載の有無は購入先を選ぶ判断基準のひとつといえるでしょう。

    2.発芽率はレビューを見て確認

    発芽率

    種の場合は購入して終わりではなく、種を植えて芽が出てからがようやくスタートです。

    つまりは芽が出なくては始まりですらなく、届いた種がどの程度発芽してくれるのかという「発芽率」が重要になってきます。

    ネットでの購入の良い点として、多くの方が購入後に発芽率についてレビューを残していますので、それを確認してから購入するというのは大切なポイントでしょう。

    まれに、

    「購入したけど10粒入りのはずが8粒しか入ってなかった」
    「10粒のうち2粒しか発芽せず、購入直後の段階から半分は中身がスカスカだった」

    などのレビューが残されていることがありますので、そのような販売元で購入するのは避けた方が賢明と言えるでしょう。

    3.種は払い戻し期間中に返品できないことが多い

    refund

    洋服や靴の場合は、到着後にすぐ自分が購入したものと相違ないかが一目瞭然ですが、種の場合はそうはいきません。

    よほど植物に精通した人でない限り、種の段階でどの植物のものかを見分けることは難しいでしょう。

    多くの場合、購入から7日~30日を返品・払い戻し期限に設定している場合が多く、運よく発芽したとしても本当に購入した植物のものかどうかを見分けるには時間がなさすぎます。

    日本の業者ではその恐れはあまりありませんが、海外から輸入をしようとすると全く違う種類の植物の種を送ってくる業者も稀にいるので注意しましょう。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]確かセンセイも全く違う種が送られてきたことがあるって話してたよね?[/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]うむ、そうなんじゃよ。次にワシの失敗談を紹介するぞい[/chat]

    私が海外から種を購入した時の失敗談

    eBay

    私が依然体験した失敗談を一つご紹介します。

    eBayという海外オークションサイトにて、アデニウム・アラビカムという塊根植物の種を購入した際に、全く違う植物の種が送られてきました。

    購入したのは、上の画像の業者(業者名は伏せていますが調べたら画像から判別可能です)で、「120Pcs/Bag Adenium Arabicum Dessert Rose Seeds Mixed 9 Types Seeds Garden」とあり、価格も約3ドルと安く送料無料とあったので購入しました。

    120粒と書かれている時点で怪しむべきでしたが、その当時はコーデックスに興味を持ち始めたばかりでしたので、その数があまりにも多いことに気づけませんでした。

    そして届いたのが、下の種です。

    偽アデニウムアラビカム

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]凄い沢山入ってるね!これはアデニウム・アラビカムの種じゃないの?[/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]ちなみに、別の業者から購入したアデニウム・アラビカムの種はこっちじゃ[/chat]

    アデニウムアラビカム

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]最初の方を袋から出してみたぞい[/chat]

    偽アデニウム

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]全然違うね!別物じゃん![/chat]

    その後、販売元のページにアクセスしてレビューを見てみると、Positive(高評価)に比べてNegative(低評価)のほうが多く、その中に「この種はアデニウム・アラビカムのものじゃありません!購入しないでください!」というレビューがありました。

    購入前にレビューは確認したのですが、高評価のレビューしかチェックしておらず、低評価のレビューがみれることに気づかなかったのが失敗でした。

    レビューを見てみると、この種はアデニウムアラビカムではなく「ムラサキバレンギク(echinacea)」という花の種だというコメントがありました。

    Echinaceaで調べてみると、

    エキナシア

    まさに私に届いた種と同じですね。

    この失敗からの教訓は、ebay等海外のオークションサイトなどから購入する場合は、レビュー(特に低評価のもの)にしっかりと目を通すのが大切という事を学びました。

    多肉植物や塊根植物(コーデックス)の種が購入できるサイト

    1.多肉植物ワールド(Yahoo!ショッピング)

    多肉植物ワールド

    まずはYahoo!ショッピングで通販サイトを運営している「多肉植物ワールド」です。

    ここは本当に様々な植物の種を置いていて、珍しいコーデックスの種やコウモリランなどの胞子(種)まで売っています。

    私は4種類ほど種を購入しましたが、いずれもとても厳重な梱包で購入から3日で届きました。

    梱包オベサの種オベサの種オベサの種

    種の状態も良く、とても満足しています。

    サイト内でのレビューを見てもほとんどの方が高評価ですので、違う種類の植物の種が入っていたなどの問題はまずなさそうです。

    サイトを見ているだけでも楽しいので、是非一度覗いてみるのはいかがでしょう。

    多肉植物ワールドはこちら

    【おすすめのポイント】
    ・多肉・シダ・コーデックスなどあらゆる種類の種が豊富
    ・価格が比較的安価
    ・品種ごとにカテゴライズされているので探しやすい
    ・種の梱包が厳重
    ・購入から配送までが早い
    【気になるポイント】
    ・細かい育て方は記載されていないので、自ら調べて発芽を目指す必要がある

    2.eBay

    eBay

    eBayは世界最大のインターネットオークションサイトで、利用者数は世界中で1.6億人にも上ります。

    様々なものが販売されていますが、その中には塊根植物や多肉植物の種も含まれており、私も何度も利用しています(偽物をつかんだ失敗もしてますけど)

    英語に抵抗がない場合は、日本では手に入らないようなコーデックスの種が売られていたりするので見ていて飽きません。

    また、日本国内でお目当ての植物の種が見つからない場合でも、eBayで英語名で検索すれば見つかるかもしれません。

    デメリットとしては、英語での購入とPayPalのアカウントが必要であるという点でしょう。

    eBayはこちら

    【おすすめのポイント】
    ・日本では手に入らない珍しい種類の植物の種が見つかる
    ・業者から直接輸入ができるので、日本で購入するよりも安価
    【気になるポイント】
    ・英語ができない人にはハードルが高い
    ・購入するにはPayPalアカウントを作る必要がある
    ・表題と違う種類の種を入れてくる業者もいる
    ・購入から配送・到着まで時間がかかる

    3.Koehres(ケーレス)

    ケーレス
    ドイツの種子販売通販サイト「ケーレス(Koehres)」は、多くの多肉・コーデック愛好者が種子購入に利用するサイトです。

    その品ぞろえもさることながら、輸入した種子の発芽率も良いことが人気がある理由のひとつで、サイト自体はすべて英語での利用になるので少々英語が苦手な人にはハードルが高いかもしれません。

    英語が苦手な人でも買いたい種子を購入できるように、当サイトでは画像付きで購入方法を詳しく解説しているので、日本では手に入りにくい珍しい種子をお探しの方は、下記関連記事を参考に探してみてください。

    https://inakasensei.com/koehres

    検疫手数料や販売手数料、海外からの送料等がかかりますが、既に輸入済みの種子を購入するのに比べて単価は安いので、100粒~10000粒単位での購入が可能な品種もあり、大量に購入したい人には特におすすめです。

    逆に少量を購入したい人にとっては各種手数料で高額になってしまうのでお勧めできません。

    Koehresはこちら

    4.メルカリ

    言わずと知れた「メルカリ」でも、最近では観葉植物やコーデックスの種子などを販売している人も多くいて、私も何度かメルカリでコーデックスの種子を購入しました。

    メルカリで購入する一番のメリットは、コーデックス栽培をしている人が自家採取した新鮮な種子を手に入れることができる点です。(販売者の中には海外から輸入して販売している人もいるので、その辺は各自で確認しましょう)

    当然ながら新鮮な種子は発芽率がいいので、定期的にメルカリで検索することでいい販売者さんに出合えるかもしれませんよ!

    まとめ

    今回はネットで植物の種を購入する時の注意点とおすすめのショップをご紹介しました。

    植物の種ならではの注意点があるので、種から実生株を育ててみようとお考えの方は是非今回ご紹介したポイントに注意をしてみてくださいね。

  • 【実生株を育てたい人必見】入手困難なパキラの種をeBayで購入する方法

    【実生株を育てたい人必見】入手困難なパキラの種をeBayで購入する方法

    観葉植物好きなら誰もが憧れる「実生株(みしょうかぶ)」の栽培ですが、問題は日本で流通している観葉植物の多くが「挿し木」で増やされた株であるという点です。

    実生株を育てるには、実生株そのものを見つけて購入するか、種を購入して自分で育てるかのどちらかしかありません。

    しかし、熱帯やアフリカなどの乾燥地帯原産であることが多い観葉植物は、日本国内で種を探そうとしてもなかなか手に入らないことが多く、運よく入荷したとしても数時間で売り切れてしまうという事も良くあります。

    そんな観葉植物の種を、国内で探すよりも確実に購入できる方法があります。

    今回は、海外通販・オークションサイト「eBay」を使って、国内では手に入りにくい観葉植物の種を購入する方法をご紹介します。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]僕はずっと前から「パキラ」の実生株を育ててみたかったんだけど、種がどうしても手に入らないんだよ~[/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]よし、今回はeBayを使って一緒に購入までやってみよう![/chat]

    「実生株って何のこと?」とわからない方は、最初に下記の関連記事をご覧頂けるとスムーズにご理解いただけると思います。あわせてご覧ください。

    パキラは現地球と種のどちらを購入すべき?

    パキラ 実生

    eBay等で海外から観葉植物を購入する際に注意したいのが「海外で発芽した株(現地球:げんちきゅう)を購入する」か「種を購入して育てる」のどちらにする方が良いのかという点です。

    今回は種を購入する方法をお伝えするという事なので、想像がつくかもしれませんが、私は「種で購入する」方をおすすめします。

    観葉植物は「種での購入」をお勧めする理由

    ・海外から植物を輸入する場合、根が全て切り取られた未発根の状態で届く
    ・環境の変化に耐えられないことが多い
    ・種は安価だが、植物は高いので枯らせるリスクを取りにくい

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]えっ?根が切られちゃってるの??[/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]うむ、観葉植物が海外から届くときには、大分弱ってしまっている状態からスタートになるんじゃよ[/chat]

    輸入の際に土を海外から持ち込めないという理由から、観葉植物を購入する際には根が切られてしまっていることがほとんどです。

    根が無い状態での長距離の移動で、自宅に届いたころには瀕死の状態の観葉植物を、季節も空気も環境も違う場所で再スタートし、根を伸ばすところまで育てるのは至難の業です。

    不可能ではありませんが、植物を育てるプロでも根が生えずに枯らしてしまうことも多いと聞くので、難しいことは確かでしょう。

    さらに、種での購入であれば「軽量なため安価である」「数粒入っている」という点に比べ、植物そのものを購入する場合は「高価」で「1つ枯らしてしまったら全て終わり」というリスクが大きいのもおすすめできない点です。

    種もすべてが発芽するとは限りませんが、様々なリスクを考えると種から育てる方がちゃんと育つ可能性も高いと言えるでしょう。

    パキラの種を海外から購入する際の注意点

    カイエンナッツ

    これから海外通販サイトeBayでパキラの種を購入する方法をお伝えするわけですが、注意をしなくてはいけないのが下記の2点です。

    ①購入時期は2月と8月のいずれかのみ
    ②種の収穫時期が今年のものであると確認できない場合は買わない

    パキラの種が日本で購入しにくい理由の一つに、「パキラの種の収穫期間と発芽までの制限時間」があります。

    日本でも沖縄などで実生株を育てて種を収穫し、販売している業者さんが僅かながら存在していますが、パキラは種が収穫できるのがたったの年2回(2月と8月)なのです。

    また、パキラの種は収穫から1か月以内が発芽の条件と言われているほど、種の保存が効かないので収穫後すぐに購入し、発芽のための処理を施す必要があります。

    そのため、種の収穫から入荷までの期間も短く、多くの人が購入待ちをしているためすぐに売り切れてしまうのです。

    これは海外でも同じことで、種の収穫から間もないものを購入しないと、せっかく届いても発芽せずに失敗してしまうという事になってしまいますので注意しなくてはなりません。

    販売されている種が、いつ収穫されたものなのかが確認できない業者からは購入しない方が賢明と言えるでしょう。

    eBayでパキラの種を買う方法

    0.Paypalのアカウントを作っておこう!

    paypal

    eBayを開く前にやっておきたいのが、Paypal(ペイパル)のアカウントを作っておくと便利です。

    Paypal

    eBayでの購入は、クレジットカードとPaypalでの支払いの2通りがありますが、慣れない海外サイトでの英語での購入手続きに不安がある方は、Paypal内でのクレジットカードの登録を行っておけばeBayでの購入時にカード情報を入力することなく購入ができるのでとても安全で安心です!

    取引相手にクレジットカード情報を渡すのは不安ですが、Paypalのメリットはその不安が全くない所。

    登録やアカウントの継続自体は全て無料なので、作っておくと便利ですよ!

    登録時の注意点は、

    ・名前や住所などは英語表記で行う
    ・購入だけに使う場合はパーソナルアカウントを選ぶ

    という2点です。

    もうすでにPaypalのアカウントを持っている方や、クレジットカード支払いで良いよって人は次へ進んでください。

    1.eBay.comを開こう!

    eBay

    では、ようやくですが購入方法の説明に参りましょう!

    ➢ eBay.com

    上記リンクより、海外のeBayに行きます。

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]間違っても日本のeBay.co.jpに行ってはいかんぞい![/chat]

    2.パキラの種を売っている業者を検索!

    検索画面

    サイトを開いたら、上記赤枠の検索画面に「pachira seeds」と打ち込んで、Search(検索)をクリック。

    海外サイトなので英語で検索を掛けなくてはいけませんので、「パキラ 種」などと打ち込んでも何も出てきませんのでご注意ください。

    もし他の植物を調べたい場合は、Wikipedia等で英語名や学名を調べて、seeds(種)をつければ、パキラ同様に検索できます。

    3.販売業者を選ぶ

    検索画面後

    検索を開始すると、ずらーっと縦にパキラの写真と共に、パキラの種を販売しているリストが出てきました。

    ここでどれを選ぶかという基準ですが、下記の6つを注意してみると良いでしょう。

    1. タイトルに「Pachira seeds」という表記があるものを選ぶ
    2. 「Buy it Now」か「Auction」かを確認し、「Buy it Now」のものを選ぶ
    3. 種は何粒入りかを確認する 
    4. 送料(Shipping)はいくらか
    5. Top-rated sellerのマークがついているかどうか
    6. 種の収穫時期がわかる記載があるかどうか

    特に、②の購入方法については、「Buy it Now(今すぐに購入)」と「Auction(オークション)」の2種類があり、植物の種はほとんどがBuy it Nowだと思いますが、念のため確認しておくと良いでしょう。

    ③の種の数については、タイトルに「5 pieces」とか「5 PCS」とかがあれば、それが梱包されている種の数です。

    タイトルに記載されていない場合は、もう一つ先に進んだページでDescriptionという所にかかれていることが多いですので確認してみましょう。

    ④の送料については、Free international shipping」と書かれていれば送料無料ですし、+JPY 212 shipping」などと書かれていれば、日本円で送料212円という意味です。

    ⑤は、黄色いバッジとともに「Top-rated seller」と書かれていれば、過去に購入した顧客からの評価がとても高く安心できる業者であるサインなので、できればこれがついている販売元を選びましょう。

    ⑥については、前述した種の発芽までのタイムリミットがあるので、その年のいつ頃に収穫された種であるかの記載があればより確実でしょう。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]英語が苦手だと緊張するぅ~[/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]見るべきポイントがわかれば、あとは慣れじゃな![/chat]

    4.販売元の情報をチェックする

    パキラeBay購入ページ

    今回私が選んだ業者はこちら。

    決め手はタイトルに「fresh 2018」と今年収穫した種であると書かれていることと、5粒梱包で僅か1ドルのお値段(送料は無料ではない)という点です。

    もう少し詳細に見てみましょう。

    購入ページ詳細

    Shipping(送料)は$2.00 (2ドル)と書かれており、大体日本円で212円という表示もあります。

    また、Delivery(配達日時)は、その下にbetween Tuesday.March.27and Monday. May. 7 (3月27日火曜日と5月7日月曜日の間)とあります。
    ※ちなみにこの画面を表示したのは3月9日です。約3週間から2か月かかるというとてもおおざっぱな配達予定日になっています。

    日本の販売元と違い、配達日時に幅があり、配送までに時間がかかるのも海外輸入のデメリットのひとつと言えるでしょう。

    最後に、Deliveryの赤枠のすぐ上に、「Ships to worldwide」という記載がありますが、全世界どこでも配送しますという意味です。ここが限定的なエリアのみの配送になっていることもあるので購入前に注意するようにしてください。

    5.購入者情報を入力する

    購入する販売元を決めた後は、配送先となるご自身の情報(住所、郵便番号、氏名など)を記入するページへと飛びます。

    そこではもちろんすべて英語ですが、通常の通販サイトと同様に情報を入力すれば購入が可能になります。

    まとめ

    今回は、日本では入手困難なパキラの種を、海外通販サイトeBayで購入する方法と注意点をご紹介しました。

    基本的にパキラの種を購入する時の注意点として、収穫時期が明記されているか、1パックに何粒入っているのかなどを確認する方法をご紹介しましたが、eBayでの基本的な購入方法や情報の入力方法、Paypalアカウントの作成方法は割愛させていただきました。

    この先今回ご紹介したのと同じような販売元があるとは限らないため、どのような点に注意して種を購入すればいいのかという事をまとめましたので、慣れていない人には英語での購入手続きは大変かもしれませんが是非トライしてみてください。

    苦労した分、届いた種を発芽させ育てるのも数倍楽しみになること間違いなしですよ!

    私が購入したパキラの種の発芽状況や生育状況などについては、当サイトで経過をご報告していきます。