観葉植物好きなら誰もが憧れる「実生株(みしょうかぶ)」の栽培ですが、問題は日本で流通している観葉植物の多くが「挿し木」で増やされた株であるという点です。
実生株を育てるには、実生株そのものを見つけて購入するか、種を購入して自分で育てるかのどちらかしかありません。
しかし、熱帯やアフリカなどの乾燥地帯原産であることが多い観葉植物は、日本国内で種を探そうとしてもなかなか手に入らないことが多く、運よく入荷したとしても数時間で売り切れてしまうという事も良くあります。
そんな観葉植物の種を、国内で探すよりも確実に購入できる方法があります。
今回は、海外通販・オークションサイト「eBay」を使って、国内では手に入りにくい観葉植物の種を購入する方法をご紹介します。
「実生株って何のこと?」とわからない方は、最初に下記の関連記事をご覧頂けるとスムーズにご理解いただけると思います。あわせてご覧ください。
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パキラは現地球と種のどちらを購入すべき?
eBay等で海外から観葉植物を購入する際に注意したいのが「海外で発芽した株(現地球:げんちきゅう)を購入する」か「種を購入して育てる」のどちらにする方が良いのかという点です。
今回は種を購入する方法をお伝えするという事なので、想像がつくかもしれませんが、私は「種で購入する」方をおすすめします。
・海外から植物を輸入する場合、根が全て切り取られた未発根の状態で届く
・環境の変化に耐えられないことが多い
・種は安価だが、植物は高いので枯らせるリスクを取りにくい
輸入の際に土を海外から持ち込めないという理由から、観葉植物を購入する際には根が切られてしまっていることがほとんどです。
根が無い状態での長距離の移動で、自宅に届いたころには瀕死の状態の観葉植物を、季節も空気も環境も違う場所で再スタートし、根を伸ばすところまで育てるのは至難の業です。
不可能ではありませんが、植物を育てるプロでも根が生えずに枯らしてしまうことも多いと聞くので、難しいことは確かでしょう。
さらに、種での購入であれば「軽量なため安価である」「数粒入っている」という点に比べ、植物そのものを購入する場合は「高価」で「1つ枯らしてしまったら全て終わり」というリスクが大きいのもおすすめできない点です。
種もすべてが発芽するとは限りませんが、様々なリスクを考えると種から育てる方がちゃんと育つ可能性も高いと言えるでしょう。
パキラの種を海外から購入する際の注意点
これから海外通販サイトeBayでパキラの種を購入する方法をお伝えするわけですが、注意をしなくてはいけないのが下記の2点です。
②種の収穫時期が今年のものであると確認できない場合は買わない
パキラの種が日本で購入しにくい理由の一つに、「パキラの種の収穫期間と発芽までの制限時間」があります。
日本でも沖縄などで実生株を育てて種を収穫し、販売している業者さんが僅かながら存在していますが、パキラは種が収穫できるのがたったの年2回(2月と8月)なのです。
また、パキラの種は収穫から1か月以内が発芽の条件と言われているほど、種の保存が効かないので収穫後すぐに購入し、発芽のための処理を施す必要があります。
そのため、種の収穫から入荷までの期間も短く、多くの人が購入待ちをしているためすぐに売り切れてしまうのです。
これは海外でも同じことで、種の収穫から間もないものを購入しないと、せっかく届いても発芽せずに失敗してしまうという事になってしまいますので注意しなくてはなりません。
販売されている種が、いつ収穫されたものなのかが確認できない業者からは購入しない方が賢明と言えるでしょう。
eBayでパキラの種を買う方法
0.Paypalのアカウントを作っておこう!
eBayを開く前にやっておきたいのが、Paypal(ペイパル)のアカウントを作っておくと便利です。
eBayでの購入は、クレジットカードとPaypalでの支払いの2通りがありますが、慣れない海外サイトでの英語での購入手続きに不安がある方は、Paypal内でのクレジットカードの登録を行っておけば、eBayでの購入時にカード情報を入力することなく購入ができるのでとても安全で安心です!
取引相手にクレジットカード情報を渡すのは不安ですが、Paypalのメリットはその不安が全くない所。
登録やアカウントの継続自体は全て無料なので、作っておくと便利ですよ!
登録時の注意点は、
・名前や住所などは英語表記で行う
・購入だけに使う場合はパーソナルアカウントを選ぶ
という2点です。
もうすでにPaypalのアカウントを持っている方や、クレジットカード支払いで良いよって人は次へ進んでください。
1.eBay.comを開こう!
では、ようやくですが購入方法の説明に参りましょう!
上記リンクより、海外のeBayに行きます。
2.パキラの種を売っている業者を検索!
サイトを開いたら、上記赤枠の検索画面に「pachira seeds」と打ち込んで、Search(検索)をクリック。
海外サイトなので英語で検索を掛けなくてはいけませんので、「パキラ 種」などと打ち込んでも何も出てきませんのでご注意ください。
もし他の植物を調べたい場合は、Wikipedia等で英語名や学名を調べて、seeds(種)をつければ、パキラ同様に検索できます。
3.販売業者を選ぶ
検索を開始すると、ずらーっと縦にパキラの写真と共に、パキラの種を販売しているリストが出てきました。
ここでどれを選ぶかという基準ですが、下記の6つを注意してみると良いでしょう。
- タイトルに「Pachira seeds」という表記があるものを選ぶ
- 「Buy it Now」か「Auction」かを確認し、「Buy it Now」のものを選ぶ
- 種は何粒入りかを確認する
- 送料(Shipping)はいくらか
- Top-rated sellerのマークがついているかどうか
- 種の収穫時期がわかる記載があるかどうか
特に、②の購入方法については、「Buy it Now(今すぐに購入)」と「Auction(オークション)」の2種類があり、植物の種はほとんどがBuy it Nowだと思いますが、念のため確認しておくと良いでしょう。
③の種の数については、タイトルに「5 pieces」とか「5 PCS」とかがあれば、それが梱包されている種の数です。
タイトルに記載されていない場合は、もう一つ先に進んだページでDescriptionという所にかかれていることが多いですので確認してみましょう。
④の送料については、「Free international shipping」と書かれていれば送料無料ですし、「+JPY 212 shipping」などと書かれていれば、日本円で送料212円という意味です。
⑤は、黄色いバッジとともに「Top-rated seller」と書かれていれば、過去に購入した顧客からの評価がとても高く安心できる業者であるサインなので、できればこれがついている販売元を選びましょう。
⑥については、前述した種の発芽までのタイムリミットがあるので、その年のいつ頃に収穫された種であるかの記載があればより確実でしょう。
4.販売元の情報をチェックする
今回私が選んだ業者はこちら。
決め手はタイトルに「fresh 2018」と今年収穫した種であると書かれていることと、5粒梱包で僅か1ドルのお値段(送料は無料ではない)という点です。
もう少し詳細に見てみましょう。
Shipping(送料)は$2.00 (2ドル)と書かれており、大体日本円で212円という表示もあります。
また、Delivery(配達日時)は、その下にbetween Tuesday.March.27and Monday. May. 7 (3月27日火曜日と5月7日月曜日の間)とあります。
※ちなみにこの画面を表示したのは3月9日です。約3週間から2か月かかるというとてもおおざっぱな配達予定日になっています。
日本の販売元と違い、配達日時に幅があり、配送までに時間がかかるのも海外輸入のデメリットのひとつと言えるでしょう。
最後に、Deliveryの赤枠のすぐ上に、「Ships to worldwide」という記載がありますが、全世界どこでも配送しますという意味です。ここが限定的なエリアのみの配送になっていることもあるので購入前に注意するようにしてください。
5.購入者情報を入力する
購入する販売元を決めた後は、配送先となるご自身の情報(住所、郵便番号、氏名など)を記入するページへと飛びます。
そこではもちろんすべて英語ですが、通常の通販サイトと同様に情報を入力すれば購入が可能になります。
まとめ
今回は、日本では入手困難なパキラの種を、海外通販サイトeBayで購入する方法と注意点をご紹介しました。
基本的にパキラの種を購入する時の注意点として、収穫時期が明記されているか、1パックに何粒入っているのかなどを確認する方法をご紹介しましたが、eBayでの基本的な購入方法や情報の入力方法、Paypalアカウントの作成方法は割愛させていただきました。
この先今回ご紹介したのと同じような販売元があるとは限らないため、どのような点に注意して種を購入すればいいのかという事をまとめましたので、慣れていない人には英語での購入手続きは大変かもしれませんが是非トライしてみてください。
苦労した分、届いた種を発芽させ育てるのも数倍楽しみになること間違いなしですよ!
私が購入したパキラの種の発芽状況や生育状況などについては、当サイトで経過をご報告していきます。