こんにちは、田舎センセイです!
園芸品種として面白い花を咲かせることで人気の「ニゲラ(Nigella)」ですが、我が家でも2品種栽培して楽しんでいます。
ドライフラワーとしても人気のある「フーセンポピー(風船ポピー)」はニゲラの果実部分なので、栽培してドライにして楽しもうと考えている方も少なくないのではないでしょうか?
本記事では、そんなニゲラの栽培方法について解説したいと思います。
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ニゲラ(クロタネソウ)とはどんな花?
※画像:pixabay
- 和名:クロタネソウ(黒種草) 別名:ニゲラ
- 英名:Nigella、Love in a mist
- 学名:Nigella damascena
- 階級:キンポウゲ科クロタネソウ属
- 分類:一年草
- 分布:日本全国
- 形態:草丈は最大80㎝程度まで伸びる、青や白、ピンクの花を咲かせ、種は名の通り黒い
- 特徴:種子はバラやバニラのような甘い香りがして香料の原料となるが有毒
ニゲラの果実
ドライフラワーで使われる風船ポピーは、このくらいの大きさに膨らんだ果実を乾燥させたもの。
種をまいて3カ月弱でこのサイズになります。
ニゲラの花言葉
スパイスの「ブラッククミン」はニゲラ・サティバ(Nigella sativa)の種子
16品種あると言われているニゲラの中で、世界中でスーパーフードの1つとして注目されている「ブラッククミン」と呼ばれる黒い種は「ニゲラ・サティバ(Nigella sativa)」と呼ばれる品種の種子です。
インドでは古くからスパイスとして使われているのですが、その健康増進効果がすさまじく様々な効能があることから注目を浴びています。
我が家でも食用のニゲラとして栽培しているのですが、園芸品種のニゲラの種子とは見た目も味も違います。
ニゲラの種子は実は有毒!
上の写真は我が家で育てている園芸品種の「ニゲラ・ダマスケナ」の種子で、日本で一般的にニゲラと言えば、このダマスケナ(Nigella damascena)を指します。
ニゲラ・サティバの種子が注目を浴びるなか、この園芸品種との違いをしっかりと把握していないと大変なことになってしまいます。
何故かというと、ニゲラサティバ以外のニゲラの種子は有毒で、過剰に摂取すると腹痛・嘔吐・痙攣・瞳孔散大などの症状が出る可能性があります。
ニゲラ・サティバの種子はネットでも購入可能なのですが、園芸品種が周囲にあると交雑してしまう可能性があるので注意が必要です。
ニゲラの栽培をする際に、種子を採取してスパイスとして使いたいのか、ドライフラワーにしたり生花を楽しみたいのかによって選ぶべき品種が違います。
特に食用にしたい場合は、必ず「ニゲラ・サティバ(Nigella sativa)」を選ぶようにしましょう!
ニゲラ栽培のポイント|こぼれ種で増えるってホント?
1.秋まきの一年草
2.こぼれ種でも簡単に増える
3.種をまくならしっかり覆土をした方がいい
4.移植を嫌うので、育てたい場所に直播きがおすすめ
5.土は選ばず、日光を好む
6.過剰な肥料は茎を曲げたり貧弱になるので注意する
ニゲラは種をまく時期を間違えなければ、初心者でも簡単に育てることができる植物です。
我が家でも最初に種をまいて栽培して以降、毎年こぼれ種であちこちにニゲラが咲くので、最近では祖母が「あの花増えすぎてあまり好きではない」と言い出すほど。
これだけ放っておいても勝手に増える植物でも、ある程度の栽培のコツというものもあります。
秋に種をまくのが一番いい(地域によっては春まきでも可能)
基本的には「秋まきの一年草」のニゲラですが、発芽させる際の温度が高すぎても低すぎても発芽しないので、9月頃の夏の暑さがひと段落した頃に播種することで発芽しやすくなります。
我が家のように東北北部の比較的涼しい気候だと、春先に種をまいても暑くなりすぎる前に花が咲いてくれるので可能ですが、地域によっては暑すぎて発芽しないこともありますので環境次第です。
ニゲラの種まきのコツは「嫌光性種子」なので覆土をした方がいい
ニゲラの育て方を調べると「土をかぶせて光を当てないように」と書かれてることが多いですが、正直こぼれ種でも沢山生えてくるくらいなのでそこまで気にしすぎることはないでしょう。
ただ、もし自分で種をまくのであれば種子が乾燥しすぎないように土をかぶせてあげた方が発芽率が高くなるので、覆土した方がいいと思います。
あくまでも程度の問題ですが、発芽に関しては一番は「種子の乾燥」と「気温」がポイントです。
ニゲラは移植を嫌うので植え替えしなくていいようにする
ニゲラの特徴の一つとして「移植を嫌う」というものがあります。
背丈が高くなることや、根の形状が植え替えに適さないので、成長段階で植え替えをしてしまうと結実しなかったリ貧弱な株になってしまう可能性があります。
プランターでも露地栽培でも可能ですが、できるだけ途中で植え替えをしなくていいようにしてあげたほうがスムーズに収穫にまでたどり着けると思いますよ。
ニゲラの種の採取はしっかりと乾燥して種が黒くなってから
ニゲラの種子は果実部分がしっかりと茶色く乾燥したころが収穫のベストタイミングです。
採取のタイミングが早すぎると乾燥不十分な種子となってしまうので注意しましょう。
未熟なニゲラダマスケナの果実を割ってみると、真緑の種子が出てきました。
全く乾燥していないし、なんだか虫みたいな見た目ですね。
ニゲラの種子は乾燥しすぎてもはじけ飛ぶことはないので、じっくりと時がくるまで辛抱強く待っていれば大丈夫ですよ!
まとめ
本記事ではニゲラの栽培方法についてまとめました。
ニゲラには食用かつスーパーフードとして注目されている「ニゲラ・サティバ」があること、一般的に見る園芸品種の「ニゲラ・ダマスケナ」の種子には有毒な植物アルカロイドが含まれていることなどは意外と知られていません。
栽培自体は難しくないので、種まきのタイミングなどいくつかのポイントを抑えて栽培に挑戦してみましょう!