子連れで田舎に移住するなら栗原市がおすすめ|10の充実した子育て支援制度

栗原市の子育て支援

田舎の自然豊かな環境で子育てをしたいと考えて移住を計画している方は、各自治体の子育て支援制度を重点的に調べているかもしれません。

私も移住する時、当時1歳半の長男と次男を妊娠中の妻がいたので、移住する予定だった宮城県栗原市の子育て支援制度はどのようなものなのかを徹底的に調べた記憶があります。

そして調べれば調べるほど栗原市は子育て支援制度に力を入れている市であることを知りました。

移住してしばらく経過して次男も生まれ、栗原市の子育て支援制度の充実ぶりに感謝し、本当に移住してきて良かったと感じることが多いです。

本記事では、子ども連れで田舎に移住したいと考えている方に向けて、栗原市の子育て支援制度にはどのようなものがあるのかご紹介するとともに、私が実際に暮らしてみてどのように感じたかをお伝えいたします。


田舎に家族で移住する場合、小さいお子さんがいる家庭は子育て支援制度の充実していることは必須だよね

今回お伝えしたい栗原市の子育て支援制度のポイントは下記の目次をご覧いただければ一目瞭然じゃ!

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宮城県栗原市の子育て支援制度の概要

1.栗原市では子供の医療費は18歳まで無料!

各自治体の医療費助成制限

※グラフデータは後述の日経電子版のグラフ数値を使用

私は親になってみてわかった事のひとつに「子供は急に熱を出し、しょっちゅう病院のお世話になる」というものがあります。

子供が生まれて役所で手続きをすると、ピンク色の「子育て応援医療費受給者証」が保護者に交付されますが、助成を受けられる期間は各自治体によって違います。

上のグラフのように、最も多いのが「中学校3年生まで医療費を助成しますよ~!」という自治体(57%)で、全体を見ても中学校3年生までに助成を終える自治体がほとんどであることがわかります。

一方で、栗原市は高校3年生(18歳になってた後の3月31日まで)医療費が助成されます。


84%もの自治体は長くても中学校卒業までしか医療費を助成してくれないんだね!

年齢制限が18歳までというのは結構珍しいんじゃよ

市町村別の医療費助成
※引用:日経電子版

また、栗原市の医療費助成は18歳までと期間が長いだけでなく、「所得制限なし」「通院・入院で年齢制限に差がない」というのもポイントです。

医療費助成に所得制限がある自治体の場合は、ある程度所得の高い家庭の場合は医療費の助成が短期間で終わってしまう事がありますが、栗原市は所得制限はありません。

また、自治体によっては通院と入院で医療費助成を受けられる年齢が異なることがありますが、栗原市は入院・通院いずれも18歳までと変わりません。


同じ宮城県でも仙台市は通院の場合は小学校3年生までしか助成が受けられないのか~!

しかも所得制限があるから、医療費助成の対象となる家族はあまり多くないかもしれんのう

2.任意予防接種費用は全額助成

予防接種

宮城県栗原市は医療費が18歳まで助成されるだけでなく、任意予防接種費用も全額助成されます。

この制度によって予防接種を受けやすい環境を作り、公衆衛生の側面でも疾病の重症化や蔓延を防ぐ助けとなっています。

子育てをしている家庭にとっては任意予防接種の費用はバカになりませんよね。

予防接種費用は住んでいる地域や病院によって価格に差があるのですが、おおよその値段は下記の通りです。

任意予防接種の大まかな値段・おたふくかぜ:約7,000~8,000円
・ロタリックス(2回):約16,000~17,000円/回
・ロタテック(3回):約11,000~12,000円/回
・B型肝炎(小児/3回):約6,000~7,000円/回
・インフルエンザ:約4,000円/回

全て規定回数接種すると約70,000円になるため、全て助成されるのは大きな家計の負担が減ることになります。

ましてやお子さんが2人、3人といるご家庭の場合は人数分費用がかかるので、この任意予防接種費用全額助成はとても有り難いですよね。

また元医療関係者の私としては、この任意予防接種費用全額助成という制度は「公衆衛生上の側面でメリットが大きい」と感じています。

インフルエンザは勿論ですが、特におたふくかぜは不顕性感染(症状が発症していないけど保菌している状態でも感染してしまう)があり、ムンプス難聴などの合併症の危険性があります。

予防接種は任意だしお金もかかるからと、おたふくかぜを軽く見て予防接種しなかったことが理由で感染し、あなたのお子さんにうつしてしまう可能性もありますが、「費用を全額助成されるのであればやっておこう!」と考える人も増えます。

任意予防接種の費用が免除になるという事は、費用の面で接種を悩んでいた人も受けやすくなります。

結果、地域に暮らす人たちのなかで感染症が蔓延するのを予防することにもつながります。

3.保育所は2人目以降が無料

兄弟

栗原市の保育料は、長子の保育料は前年度分の市町村民税所得割課税額に応じて第1階層~第13階層まで区分されますが、上の子が保育所や幼稚園、認定こども園などに在籍している場合は、第2子以降の保育料が無料になるという制度があります。

栗原市の独自軽減として、第2階層から第13階層までの世帯で、同一世帯から幼稚園又は認定こども園に通園している兄姉がおり、かつ、児童が保育所等に入所している場合は、2人目以降の入所児童の保育料が軽減(無料)になります。

引用:保育料 – 栗原市

子供が2人以上いる家庭では、保育料の負担が大きくのしかかりますが、栗原市独自の軽減策として保育料が無料になるというのは、お子さんが複数名いらっしゃる家庭にとってとても助かる制度ですね。

4.スマイル子育てサポート券の交付(赤ちゃん用品支給事業)

ベビー用品

栗原市では、1歳未満の乳児の保護者に対して、赤ちゃんのおむつや粉ミルクなどを購入する時に使える支給券が交付されます。

1枚あたり3,000円の券を一度の申請で6枚支給してもらうことができ、最大12枚(合計36,000円分)もらうことができます。

券を利用できる店舗は市内26店舗と数多くあるので、紙オムツなど乳児の必要な商品を購入するときに大変ありがたいです。

申請時の注意点は、出生または転入などにより要件を満たした日から起算して15日以内という申請期限がある点です。

5.小学校入学支援事業

ランドセル

もしあなたが3人以上のお子さんの保護者なら、第3子以降のお子さんが小学校に入学する際に学用品等の購入に伴う経費の一部を補助してもらうことができます。

第3子以降のお子さん1人につき、3万円を上限として補助金が交付されます。


2人目以降保育料無料の制度もそうだけど、栗原市ではお子さんが沢山いる家庭は助かる制度が多いね!

実際に予防接種などで市内の小児科病院に行くと、お子さんを3~4人連れているお母さんを沢山見かけるぞい!

6.幼稚園給食費補助金

給食

生活保護世帯、市民税非課税世帯、兄弟で同時に幼稚園に就園している場合は第2子以降の園児の給食費を補助するという制度。

所得が少ない家庭では、このような給食費の補助金まで出たりするんですね。

7.少人数学級編成

教室

子育て支援制度を考えるときに、補助金も大切ですが教育の質をいかに保つかというのも大事なポイントになってきますよね。

栗原市では、市内の小中学校において1学級当たりの児童または生徒数を35人以下にし、子どもの実態に即した柔軟な指導ときめ細やかな対応を行うための制度があります。

8.すこやか子育て支援金(出生祝金・入学祝い金)

すこやか子育て支援金は、出生祝金と入学祝金の2つがあります。

子供が生まれる6ヶ月以上前から栗原市に住民登録をしている保護者に対して、生まれた子供が栗原市に住民登録をした場合に養育している子供の人数に応じて出生祝い金が支給されます。

養育している子の人数ごとの支給額・1人&2人:20,000円
・3人の子を養育:50,000円
・4人の子を養育:100,000円
・5人以上の子を養育:200,000円

また、第三子以降の子が小学校に入学する場合は、入学祝い金として100,000円が支給されます。

9.幼稚園預かり保育事業

幼稚園預かり保育事業は、一時的または緊急的な理由で家庭での保育ができない場合や、保育者のリフレッシュを目的として利用することができる制度です。

利用する際は事前に利用保育所に利用申請書を提出し、利用保育所で面接を受ける必要があったり、利用の3日以上前に申請する必要があるなどの決まりがありますが、緊急時はその限りではないようです。

1日利用だと、時間によって利用料に幅がありますが2,300~2,700円
半日利用だと、1,200~1,400円となっています。

10.放課後児童クラブ

放課後児童クラブは、保護者の就労や病気などにより、適切な保護及び教育を受けることのできない児童(1年生から6年生)に対して、学校の空き教室や公民館等を利用して、家庭に代わる生活の場を提供するという制度です。

平日は下校後から夕方6時半まで、土日祝日は午前7時30分から午後6時30分まで利用が可能です。

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出産を控えている妊婦さんや不妊治療中の方へのサポート

夫婦

A.妊婦健康診査助成事業

妊娠期間中に里帰りなどで指定外の医療機関でうけた妊婦検診費用を助成してもらえるという制度です。

栗原市に住所があることが条件で、各必要書類を提出のうえ申請すると最大14回(ただし、多胎妊婦は20回)の助成が受けられます。

B.妊婦・乳幼児歯科健康診査

妊娠中は嗜好の変化や悪阻で歯が磨きにくくなったりすることから、歯の衛生状態が悪くなりがちで虫歯になる妊婦さんもとても多いです。

実際に、私の妻も長男妊娠中に親知らずが虫歯になり、鎮痛剤が飲めず夜中に地獄の苦しみを味わっていたのを覚えています。

また、歯周病は胎児の健康状態にも影響を与えるので、妊娠中の歯科検診がとても重要であることはよく知られています。

栗原市では、妊娠期間中に1回の歯科検診を助成する制度があるので、安心して葉の状態をチェックしてもらえるでしょう。

C.特定不妊治療費助成事業

栗原市では、不妊に悩む夫婦の特定不妊治療(体外受精・顕微受精)の費用の一部を助成してくれる制度があります。

一回の治療につき10万円を限度に助成されます。

助成対象者は下記の通りです。

宮城県不妊に悩む方への特定治療支援事業助成の決定を受けた法律上の夫婦で、以下の要件をすべて満たす方が対象です。

  • 夫婦又は夫婦のいずれか一方が1年以上栗原市に住所を有すること。
  • 夫婦の前年の所得(1月から5月までに申請する場合にあっては、前々年の所得)の合計額が730万円未満であること。
  • 他市町村において、夫婦のいずれもが特定不妊治療の助成を受けていないこと。

特定不妊治療費助成事業


不妊治療の助成事業なんていうのもあるんだね!

栗原市の待機児童数について

子供を保育園に入れることを考えているご家族にとっては、その自治体の保育所の数や待機児童数などは懸案事項でしょう。

平成28年度4月1日時点での栗原市の保育所の数は16施設で、その他幼稚園11施設、市立小学校12校、私立中学校8校となっています。

また、同時点での栗原市の待機児童数は23人となっています。

待機児童数 栗原

この数字は実際は0歳児~1歳児も含めた人数なので、月齢によっては待機児童がほとんどいないクラスもあります。

私自身が平成29年度に長男(1歳児)を保育所に預けようと探した時は、第1希望の保育所は空きがなく落選しましたが、第2希望の保育所はガラガラですんなりと通ることができました。

上記の表を見てもわかる通り、仙台市の待機児童数は別格として、栗原市の待機児童数はそこまで多いとは言えないでしょう。

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私が実際に子育てをしてみて感じた栗原市の良さ

畑と子供

私は都会での育児と栗原での育児の両方を経験して、栗原市の「環境の良さ」「子育てに対する寛容さ」が何よりも大きく違う点だなと感じています。

実は、私が栗原市に移住してくる以前に住んでいた関東のとある街は、子育て支援にものすごく力を入れていて、首都圏からやや離れているにもかかわらず若い夫婦の人口がどんどん増えている場所でした。

子育て支援制度は栗原市と遜色ない程でしたが、上記の「環境」と「子育てに対する寛容さ」の面では、栗原市の方がはるかに良いです。

移住前は高齢者が大半を占める田舎と思っていましたが、比較的多くのお子さんを目にしますし、前述の子育て支援制度もあってか3~4人兄弟のご家族を見かけることも多いです。

私が子供の頃には普通だった「地域での子育て」というのが残っており、移住してしばらくは自宅に籠っている私よりも息子の方がご近所さんに顔と名前が知れ渡っていて、散歩をするたびに声をかけてもらえます。

普段よく利用する市営の子育て支援センターは、広いスペースに先生が3名常駐していて目が行き届いていますし、子供の数が少ないせいもあってか色々と融通が利きます。

自然とママ友もできる環境で、友人がいない土地に越してきた私たちでもすぐに溶け込むことができましたし、息子もたくさんお友達ができました。

子育て環境を求めて移住してくる人も多いので、育児に対する考え方がしっかりしている人も多いように思います。

あくまでも私個人の感想ですが、実際に移住して子育てをした実体験から感じたことです。

まとめ

最後にもう一度栗原市の子育て支援制度や子育て環境についてまとめます!

・子供の医療費は18歳まで無料!所得制限もなし!
・任意予防接種は全て無料
・保育所は2人目以降が無料
・1歳未満の子供がいる家庭に36,000円分の赤ちゃん用品購入券を支給
・3人目以降の子供が小学校入学する時に30,000円を支給
・所得が少ない家庭では第2子以降の園児の給食費を補助
・市内の小中学校は1クラス35人以下の少人数制!
・出産後、子供を市内に住民登録をすると祝金を支給
・第3子以降のこどもが小学校に入学する際に入学祝い金を支給
・預かり保育事業や放課後児童クラブがあり、申請すれば少額で利用が可能
・妊婦検診助成事業があり、指定外の医療機関で検診を受けても助成される
・妊婦や乳幼児の歯科検診も助成
・不妊に悩む方の特定不妊治療の費用の一部を助成
・平成28年度の市内待機児童は20人程度。場所を選ばなければ保育所に入れる!
・自然豊かな環境で子育てができる!
・地域での子育てができ、周囲の大人が子育てに寛容!

以上、今回ご紹介した内容を簡潔にまとめました。

より詳しい子育て支援制度に関する説明は、下記サイトをご覧いただくと分かりやすいです。(※当サイトも紹介いただいています)

栗原暮らし×都心利用 ビックリはら

当然のことながら、都会に比べて田舎での子育ての方が大変なことも多々あります。

これだけ子育て支援制度を充実させているのは、不便な面が多い田舎でも、豊かな自然環境の下でのびのびと子育てをすることができるようにと考えられているからでしょう。

栗原市は都会での子育てで上手くいかなかった人が、田舎で子育てをしようと考えた時に移住するメリットを感じられる程の子育て支援制度が用意されていると思います。

もし栗原市の移住や定住に興味がある方は当サイトのお問い合わせフォームからご連絡いただいても良いですし、栗原市企画部企画課・定住戦略室にご連絡ください。

※私にご連絡いただいた場合は、私がお世話になった移住課の担当者さんにおつなぎいたします。

栗原市企画部企画課・定住戦略室〒987-2293
宮城県栗原市築館薬師一丁目7番1号
TEL(直通):0228-22-1125
FAX(企画部):0228-22-0313
E-Mail:teijyusokushin@kuriharacity.jp