観葉植物はインテリアや風水としての役割もありますが、どの植物を育てるかだけでなく「植木鉢の素材」もとても重要な要素となります。
インテリアとしてオシャレに見せることも大切ですが、それぞれの鉢にはメリットデメリットがあり、育てようとしている植物によっては適さない素材のものがあります。
それぞれの特徴を理解しないとせっかくの観葉植物を枯らしてしまう事もあるので、植物が元気に育つようにしっかりと素材ごとの特徴を知っておきましょう!
今回は、一般的に用いられる事の多い植木鉢の素材別にメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
Contents
植木鉢の種類・素材別の特徴と違いについて知ろう!
1.素焼き鉢・テラコッタ鉢
観葉植物を育てる鉢でとてもよく使われるのが素焼きの鉢(テラコッタ鉢)です。
厳密にいうと素焼き鉢とテラコッタ鉢は違うのですが、土を高温で焼いた陶器の鉢であることは共通しています。
テラコッタ鉢は焼成時の温度が高く、模様などデザイン性が高い輸入物の鉢が多いのが特徴です。
素焼き鉢・テラコッタ鉢のメリット
・熱伝導性が悪いので外気温の影響を受けにくい
・シンプルなデザインが多くインテリアとして使いやすい
・塗装等のリメイクが行いやすい
素焼き鉢・テラコッタ鉢のデメリット
・割れやすい
・通気性が良い分、土が乾燥しやすい
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2.プラスチック・樹脂製の鉢
安価で扱いやすいことから、市場に最も多く出回っていて頻繁に目にするのがプラスチック製の鉢です。
ポリプロピレン、グラスファイバーなどの素材が一般的で、耐久性も高くデザインも豊富なので人気があります。
熱伝導性が高いので外気の影響を受けやすく、鉢カバーを用いてその弱点を補う事で使いやすくなるでしょう。
プラスチック鉢のメリット
・安い
・色・形・デザインが豊富
・壊れにくい
プラスチック鉢のデメリット
・冬は土が凍ってしまうことがある
・通気性が悪く、水をあげ過ぎると根腐れの原因になる
・安っぽいデザインのものも多い
・夏のアスファルトへの直置きは避けた方が良い
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3.陶器・化粧鉢
テラコッタ鉢も陶器ですが、釉薬などを使って表面に塗装加工などを施した陶器の鉢もデザイン性が高く、高級感を感じさせることができるので人気です。
化粧鉢(塗り鉢)は値段が高いものが多く、インテリアとしてのインパクトを重視したい方は化粧鉢を使ってみるのもいいかもしれません。
陶器・化粧鉢のメリット
・重くて安定感がある
・表面の釉薬による塗装が耐水性を上げるので屋外でも使いやすい
・保温性・保水性が高い
陶器・化粧鉢のデメリット
・割れやすい
・重い
・表面に塗装されているので通気性が悪い
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4.ブリキ・缶
オシャレなアンティークの感じを出すのに効果的なのが、ブリキや空き缶をリメイクしたものを鉢にするという方法で、DIYが好きな若い世代に人気があります。
特に100均で売っている缶や料理で使ったトマト缶などに、自分で塗装やビンテージ加工を施した「リメイク缶」を鉢に使ってオシャレなインテリアにして楽しむという方法もあります。
ただし、元々植物を植える用にはできていないので、底穴をあけるか水耕栽培(ハイドロカルチャー)を行うなどの工夫が必要になるので注意しましょう。
缶・ブリキ鉢のメリット
・DIYでオシャレに工夫して自分だけの鉢を作ることができる
・軽くて持ち運びがしやすい
・取っ手を付けたり、最初からついているものもあるのでハンギングに使いやすい
・雨に強く耐久性があるので屋外で使いやすい
缶・ブリキ鉢のデメリット
・熱伝導性が高いので、外気温の影響を受けやすい
・底穴がないので、自分で穴をあけるなどしないと根腐れの原因になる
・排水性の良さが必要な植物の生育には向かない
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5.木製
植物を植物(木製素材)の中に入れるので統一感やナチュラルな印象を持たせるにはうってつけの素材です。
木製の鉢は通気性も排水性も良いので、環境的にもとても植物に優しいのでお勧めです。
ただし、生きている素材なので使い方を誤ると植物同様に枯れたり腐敗したりする可能性があるので、木製素材は鉢カバーとしての利用が適しているでしょう。
木製鉢のメリット
・通気性、排水性が良い
・インテリアとしてもナチュラルな印象を持たせることができる数少ない素材
木製鉢のデメリット
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6.セメント・コンクリート
シックでシンプルな見た目が男性にとても人気のある「セメント」「コンクリート」の鉢は、インテリアとしても落ち着いたクールな印象を与えてくれます。
最近では、麻などの自然素材とセメントを混ぜて軽量化したセメント鉢も売られており、重くて持ち運びにくいという欠点が解消されている商品もあります。
コンクリートの鉢は、使い続けるとアルカリ成分が土中に溶けだしてしまうことがあるので、中性・酸性の土を好む植物を植える場合には注意が必要です。
セメント・コンクリート鉢のメリット
・耐久性があるので屋外でも扱いやすい
・紫外線や雨、風には強い
・シンプルで落ち着いたイメージが男性の部屋にも合いやすい
セメント・コンクリート鉢のデメリット
・大型になると重いので移動させにくい
・落とすと意外と割れやすい
セメント鉢を自作する方法
セメント鉢はオシャレなのですがなかなか手に入らないとことと高価であることから、私自身が趣味で育てている多肉植物や塊根植物を植えるためのセメント鉢を自分で作ってみました。
セメント鉢の作り方は下記の記事でご紹介していますので、是非併せてご覧ください。
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7.ガラス
ガラスの鉢は中が見えるので、ハイドロカルチャーなどの水耕栽培をたのしむ人に人気のある素材です。
ハイドロボール以外にも、カラーサンドなどのいるが付いた砂をキレイに敷き詰めて使う事でインテリア性もUPし、見た目もカラフルに楽しむことができます。
ガラス鉢のメリット
・インテリア性が高く、清潔感がある
・軽量のものが多い
ガラス鉢のデメリット
・底穴が空いていないものが多いので、水はけが悪い
・屋外では直射日光により鉢内が高温になるので使いにくい
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8.金属鉢
缶やブリキと同様に、金属の鉢の中でもより重厚感があり高級な印象を与える金属の鉢もありますが、一般的な素材ではないので高価であったり見つけるのが難しいことも多いでしょう。
植え付ける植物との相性や鉢を選ぶセンスも問われますが、上手く使うことができたらあなただけの唯一無二の鉢植えができるのでチャレンジしてみたい素材です。
金属鉢のメリット
・軽量で持ち運びしやすい場合が多い
・大量生産の品が少ないのでオリジナリティを発揮できる
金属鉢のデメリット
・熱伝導性が高いので、外気温の影響を受けやすい
・底穴がないことが多いので、根腐れしやすい
・排水性の良さが必要な植物の生育には向かない
・高価であることが多い
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まとめ
観葉植物を育てるときには、どんな鉢に植えるかを考えるのもとても楽しい瞬間のひとつです。
しかし、オシャレさだけで選ぶのではなく、育てやすさや、ハンギングやハイドロカルチャーなどの使用用途によっても選ぶことのできる鉢が変わってくるので、特徴をしっかり理解している必要があります。
せっかくの植物が枯れてしまっては元も子もありません。
それぞれの鉢の素材別の特徴を踏まえて選んで、大切に観葉植物を育てましょう!
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