腐葉土の作り方|落ち葉と米ぬかを使った簡単な方法

腐葉土の作り方

こんにちは、田舎センセイです!

園芸用資材として使われることの多い「腐葉土」は、実は家庭でもスペースさえあれば比較的簡単に作れるのをご存知でしょうか?

果樹や庭木の多い我が家では秋~冬になると大量の落ち葉がでてしまい、毎日のように落ち葉をかき集める作業が発生します。

その落ち葉を再利用できたら、ただゴミとして捨てられるものをかき集めるのではなく、大切な畑の肥料を集めている気分になるので、億劫な仕事にもポジティブな目的が加わるのではないかと思い腐葉土を作りはじめました。

本記事では、できるだけシンプルで簡単な家庭での腐葉土の作り方をご紹介します。


この記事を見てくれた方ができるだけ真似しやすいように極力シンプルな方法をご紹介するよ!

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています

腐葉土づくりに必要な物を用意しよう!

腐葉土作りに必要な物
腐葉土づくりの必需品

・落ち葉
・米ぬか
・じょうろ
・スコップ
・落ち葉を入れるコンポストや木枠
・(木枠を使うのであれば)ブルーシート

基本的に押さえておきたいのは「米ぬか」と集めた落ち葉を入れて発酵させるための「コンポスト木枠」です。

米ぬかは落ち葉の発酵を促進させるためのものなので無くてもできないことはないのですが、あった方が早くスムーズに腐葉土を作ることができます。

私が住んでいるのは米どころの農村地帯なので、近くのホームセンターには無人精米機があり、米ぬかは無料で手に入れることができます。

住んでいるエリアのそばに無人精米機があればいいのですが、無ければお近くのお米屋さんに少し分けていただけないか尋ねてみるといいかもしれません。

そうでなければネットやホームセンターで購入も可能です。

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コンポスト木枠は集めた落ち葉を入れて発酵させるためのもので、どの程度腐葉土が必要になるかにもよりますが、ポリ袋を使って作ることも可能なのでそこまでスペースが無くても腐葉土づくりは可能です。

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木枠を使う場合は、腐葉土を作りたい量や作業場所のスペースに合わせてベニヤ板などで作ればOKです。発行を進めやすくするためにブルーシートなどで蓋をすることを考えるとやたらと大きすぎる木枠にしない方が良いでしょう。

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腐葉土を作る方法:コンポスト/木枠/ポリ袋/ブルーシート/穴

腐葉土を作る方法としては以下の4つの方法が一般的です。

1.コンポスト容器や木枠を使った方法
2.ポリ袋を使った方法
3.ブルーシートを使った方法
4.穴を掘る方法

基本的な腐葉土づくりの工程は同じですが、腐葉土づくりのスペースをどの程度使うことができるかによって腐葉土を入れる“容器”となるものが変わってきます。


ブルーシートを使った方法は「容器」とは言えないけど、土地が広ければ一番簡単かな

一般的なのは1番、都市部でスペースがない場合は2番、田舎で土地が沢山ある場合は3番という具合じゃの

1.コンポスト/木枠を使った方法

コンポスト容器
今回ご紹介するのがこの方法で、特に我が家では使っていないコンポストの容器があったのでそれを使っています。

正直、蓋ができて水が抜ければ比較的どんなものでも容器として利用可能なので、あえて高価なコンポスト容器を購入せずとも、落ち葉が漏れ出さないような枠を作ることができれば廃材を使った木枠とかでもOKです。

お庭のあるご家庭におすすめの方法で、そこそこの量の腐葉土が作れます。

2.ポリ袋を使った方法

ポリ袋

腐葉土づくりをするスペースがあまり広くないケースで行いやすいのがポリ袋を使った方法です。

コンポスト容器や木枠の代わりに、真っ黒いポリ袋に落ち葉を詰めて、袋の下の方に水抜き用の穴を少し開ければ容器として利用可能になります。

作れる腐葉土の量はポリ袋を何袋使うかによりますが、一袋当たりにできる腐葉土の量は多くありません。プランターやガーデニングに利用するくらいの量ならこれで十分。

ポリ袋の色は必ずしも黒でなくてはいけないわけではありませんが、日の光を吸収して内部が温まるので発酵が促進しやすくなります。

3.ブルーシートを使った方法

腐葉土ブルーシート
土地が広く、処理する落ち葉の量が多い場合におすすめなのがブルーシートを使った方法です。

容器を用意せずに、ただ積み上げた落ち葉にブルーシートをかけるだけという超シンプルな方法。

一度に大量に作ることができますが、このレベルで腐葉土を作れる環境にある方はわざわざ作り方を当ブログなどで調べることなく既に腐葉土づくりをやってることでしょう。

念のためこういう方法もあるよという事でご紹介。

4.穴を掘って作る方法

穴を掘る体力とスペースがある人は、地面に穴を掘って大地を容器代わりにして腐葉土を作る方法もあります。

以前たまたま観た「鉄腕DASH」という番組でTOKIOのメンバーたちが腐葉土づくりを行ったのもこの方法でした。

場所さえあればできるので一番お金がかからない方法ですが、穴を掘るのが超絶面倒なのでこれもあくまで参考程度に。

腐葉土づくりに向いている&向いていない植物の葉

落ち葉
腐葉土づくりに向いている植物の葉腐葉土づくりに向かない植物の葉
  • ケヤキ
  • クヌギ
  • コナラ
  • カシワ
  • ナナカマド
  • ホオノキ
  • ポプラ
  • イチョウ
  • マツ
  • スギ
  • ヒノキ
  • カキ
  • ツバキ
  • サクラ
  • カシ
  • クリ
  • モミジ

上記の表で分類している植物の葉は、あくまでも「向いているかどうか」で「可能か不可能か」ではないので注意してください。

腐葉土づくりに向かない植物の方に書かれている種類でも、時間をかければ腐葉土にすることは可能です。

ただし、油分が多い/防腐効果のある成分を持つ/葉が柔らかすぎるなどの理由から、腐葉土にするには時間がかかってしまったりして作りにくいというのが腐葉土づくりに敬遠される理由です。

特にイチョウとマツの防腐効果は強いとされていて発酵がなかなか進んでくれないので、私が今回ご紹介するような「ほぼ放置」して作る方法では相当時間がかかると思い、落ち葉の素材としては使っていません。

逆に、もろく崩れやすいカエデの葉は単体で使うわけではないので、発酵の進みやすさに影響はないため今回の素材の中にも結構入っています。


落葉広葉樹が腐葉土に向いているんだよね!

一般的には、ツバキなどの常緑樹やマツなどの針葉樹は腐葉土づくりには向かないとされておるのう

余談ですが、今回は腐葉土を作りやすいかどうかで「向いているかどうか」の分類を行いましたが、腐葉土として完成した時に優れた腐葉土かどうかはまた別の話だと思います。

もし農業や園芸を専門的に行っている方で、自分で作った腐葉土で栽培効率や栄養、微生物の住みやすさなど様々な面を総合的に見てこだわりたい方は上記の分類は全くあてにならないかもしれません。

分解しにくいイチョウや柿の葉が、実は時間をかけて腐葉土としたときにものすごく良い腐葉土になる場合があるという意見も聞いたことがあります。

ですので、腐葉土づくりに時間をかける余裕がある方でしたら、あまり神経質に葉の種類はこだわり過ぎずに、まずは始めてみるといいと思います。

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腐葉土の作り方:作業工程

1.落ち葉を集める

落ち葉
まずは落ち葉を集めます。

我が家で集めた落ち葉は、カエデ、ナナカマド、ケヤキ、コナラなどです。

里山にある農家なので、野山の多種多様な木々の葉をかき集めているため他の種類の葉も間違いなく混じっていると思いますがメインどころは上記の4種かな?

多少、マツも入ってしまっていますがあまり細かいことは気にしません。

2・容器(コンポスト)に材料を交互に入れる

落ち葉を入れる
私が使っているのは底のあいたコンポスト(蓋つき)です。

落ち葉は一度にすべて入れてしまうのではなく、発酵が進みやすくなるように用意した材料+αを交互にミルフィーユ状に入れていきます。

落ち葉 → 米糠 → 畑の土(少し) → 水 → 落ち葉

基本的なサイクルは上の通りです。

落ち葉を入れて

落ち葉を入れる
米ぬかをまぶして

米ぬか米ぬか
畑の土を少し入れて

畑の土
じょうろで水をかける

じょうろじょうろ
そしてまた落ち葉、、、の繰り返し。

畑の土を少し混ぜ込んでるのは、既に土の中に住んでいる微生物の力を借りるためで、もし家庭菜園などをされている方はその土を混ぜ込んでもいいと思います。(※そもそも微生物がほとんどいないホームセンターなどで購入した殺菌済みの土を入れても意味がないので注意してくださいね)

我が家は農家なので普通に牛糞堆肥とかがあるのですが、今回は誰でも簡単にできるようにシンプルにしたかったので入れていません。堆肥を混ぜ込めば発酵はより進みやすくなると思いますが、無くても大丈夫です。

また発酵促進剤なども売っていて、我が家のおばあちゃんに勧められましたが上記の理由で促進剤の利用も断りました。

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3.交互に入れたら足で踏んで押し固める

踏み固め
発酵を進めるのに(おそらく)効果があると思うので一般的にやられているのが「踏んで押し固める」という方法です。

入れた落ち葉が傷つくことで発酵が進みやすく効果があると思うのですが、自然界を考えると時間をかけて堆積した枯れ葉が発酵して自然に腐葉土になったりするので、必ずしも必要な工程かといえばそうではないと思いますが、やった方が早く発酵するとは思います。

ポリ袋を使った方法などでは袋が破れるおそれがあるのでやらない方が良いでしょう。

(4.定期的に天地返し&乾燥してたら水をかける)

腐葉土
今回は極力シンプルにするためにこの作業を省いているのですが、できれば数週間に1度蓋を開けて状況を確認、上下をかき混ぜ(天地返し)発酵を促します。

その時に葉が乾燥しているようであれば水をかけると良いでしょう。

工程3(踏み固め)と工程4(天地返し&水やり)は、発酵を促進させてより早く腐葉土を作るためのものなので無くても腐葉土づくりにはさほど影響はありませんが、やらなければおそらく3か月~半年くらい完成までにかかる時間が変わってくると思います。

できればやった方が良いですね。

※使用する際の注意

自作する腐葉土は、使う前にしっかりと完熟しているかを見極める必要があります。

発酵途中だと臭いが出たり発熱をするので、しっかりと発酵し切った腐葉土で無いと畑に悪影響を及ぼすこともあります。

使用する前に容器から出して、葉の形がある程度崩れていて腐敗臭や熱を持っていないかを確認してから使うようにしましょう!

まとめ

本記事では実際に我が家で行っている腐葉土づくりの方法についてご紹介いたしました。

基本、材料をいれたらほぼ放置するという方法で行っているので、約1年ほど完成までに時間がかかりますが、記事内でご紹介した工程3~4も行う事で完成までの時間を短縮させることが可能です。

腐葉土は自然のチカラ(微生物等)によってつくられるものなので時間がかかる作業ですが、秋の落ち葉かきの作業が畑の野菜や花壇の花の栄養になると思うのと嬉しいですよね。

興味のある方はさほど難しくないので、是非腐葉土づくりに挑戦してみてください。