ハイポネックス原液(液肥)とリキダスの成分と効果|野菜や観葉植物への使い方を解説

ハイポネックス

こんにちは、田舎センセイです!

農家をしている我が家では、様々な肥料や殺虫剤、殺菌剤などが納屋に所狭しと並んでいるのですが、今回はその中でもホームセンターでよく見かける「ハイポネックス(HYPONeX)」の液肥リキダスについてご紹介します。

おなじハイポネックスから発売されている液肥とリキダスですが、違いが理解できずにどちらを購入すればいいのかわからない、または使い分けの方法がわからない等の声を多く聴きます。

この記事を読んだ後に、使い方や効果の違い、使用上の注意点などが理解できるように詳しく説明していきますね!


どんな時にどちらを使うべきかとかが知りたいな

成分や効果、具体的な使い方のポイントなどを解説していくぞい!

ハイポネックス液肥とリキダスの違いは?

ハイポネックス
まず初めにハイポネックス液肥とリキダスの違いですが、一番わかりやすいのは「肥料か肥料ではないか」という違いです。

その名の通りハイポネックス液肥は「肥料」ですが、ハイポネックスリキダスは「植物用活力液であって肥料ではありません


じゃあそもそもの役割が違うってこと?

そういう事じゃな!

一般的に「肥料」として販売されているものは「肥料取締法」に基づいた基準に達している物をいい、それ以外は肥料ではありません。

植物や作物の生育にとって基本になる栄養素は「P(リン酸)」「K(カリ)」「N(窒素)」ですが、それ以外にも鉄、マンガン、亜鉛、カルシウムなどの栄養素も微量ですが欠かせない成分です。

分かりやすく言うと、

「P(リン酸)・N(窒素)・K(カリ)」などの基本となる主要栄養素を補給するのが「肥料」、鉄・カルシウム・マンガンなどの微量要素を補給するのが「活力液

です。

例えばトマトなどはカルシウムが不足すると「尻腐れ病」が起きますが、カルシウムの効果的な補給は主要3要素だけではできないので、活力液やそのほかのカルシウム分を補うことができる肥料を与える必要があります。

ですので、そもそもの用途が違い状況によって必要な方を選ぶ、もしくは両方とも使うという事もあり得るんですね。

ハイポネックス液肥(原液)の成分と特徴

ハイポネックス液肥
・窒素(N)6:リン酸(P)10:カリ(K)5
・pHは6~7の弱酸性
・マグネシウムやカルシウムなどの2次要素、鉄などの微量元素も配合
・水で希釈して使用する原液タイプ
・発売開始から液肥部門のシェア50%以上をキープ

1978年に発売開始、当時は新しかった500~1000倍に希釈して使うという液肥のスタイルは使いやすく、多くの園芸愛好家に使われるようになり、発売以来常に液肥分野で50%のシェアを誇っている商品です。

主要3要素の中でもリン酸が多いので、花数や実付きを良くしたり、根の成長を促進する効果が強いのが特徴です。

速効性もあり、希釈倍率を変えることによって庭木や果樹から幼苗や盆栽などにまで使えます。

使い勝手の良さと、長年の販売実績からも信頼性の高い液肥の代表格ですね。

ハイポネックス リキダスの成分と特徴

ハイポネックスリキダス
・カルシウムが豊富
・コリン、フルボ酸、アミノ酸が配合
・肥料の吸収を助ける
・肥料ではない

ハイポネックスリキダスは肥料ではなく「植物用活力液」として、コリン・フルボ酸・アミノ酸に加えカルシウムなどの各種ミネラルが豊富に含まれているのが特徴です。

根の活着をよくするので植え付け後などの使用に適していて、前述のハイポネックス原液(液肥)と一緒に使う事によって肥料分の吸収を良くします。

個人的にはリキダスの少し酸っぱい臭い(酢酸臭)が気になるんですが、使用には問題ないようです。

ハイポネックス原液とリキダスの使い方

Q1.ハイポネックスの有効期限は?希釈した液体は保存可能!?

肥料に関しては肥料取締法の中でも有効期限についての決まりは規定されておらず、必ずしも有効期限を定めなくても良いことになっています。

ハイポネックス公式サイトのFAQには、15年前の原液ハイポネックスの成分鑑定をしたところ成分に問題は全くなかったようです。

しかし、希釈した使用済みの液肥は、密封性や保管場所が不適切だと品質が変性・劣化してしまう可能性がありますので、「できることなら使い切る」どうしても余ってしまった場合は「ふたをしっかり閉めて高温多湿を避けて保管する」と良いでしょう。

少なくとも1週間以内には使い切るようにした方が良いでしょうね。

Q2.ハイポネックス原液の毒性は?

マウスの急性経口毒性試験の結果、毒性はLD50値が5g/kg以上と最も毒性の低いランク。ただし、原液を大量に誤飲することがあれば医師の受診を推奨されています。

Q3.液肥を与えるタイミングはいつがいい?

雨の日や水やり直後などは肥料分が流亡することがあり効率が悪いので、土の表面が乾いている時に与えるようにします。

また、植物は日光を浴びて光合成をする時に栄養素を吸収するので、できれば日光を浴びる前の午前中の早い時間に与えると良いと思います。

Q4.肥料の与え方は?葉や果実にかかっても大丈夫?野菜に使える?

リキダスは葉面散布液としても使う事ができますが、液肥は株元に与えるようにしましょう。

また、化成肥料を使うときによくある質問で「口に入ること」を心配している人が多くいるのですが、基本的に水で洗えば大丈夫です。

液肥を収穫の直前に与える人も少ないと思いますが、たとえそれでもちゃんと洗えば口に入っても問題はありません。

「自然物=安心、科学的な物質=危険」という意識があるためにそういう質問になるのだと思いますが、有機物しか与えていない土壌中にも雑菌は無数にいますし、化成肥料のみを与えた水耕栽培の方が安全性は高いかもしれません。

液肥の利用方法としては、「葉面散布可能」と書いていなければ株元の土壌に散布して、作物であれば食べる前にしっかり水で洗ってから食べるようにすれば問題はありません。

Q5.希釈濃度が濃いものを少ない回数と、薄いものを頻回与えるのではどっちがいい?

液肥は化成肥料ですので、有機肥料を与えた時に起きる土壌での微生物による分解などの工程を省いているために、速効性があり効率よく根から植物体内への吸収が行われます。

その分、ダイレクトに根に作用するので、植え替え直後など根が疲れている時にはダメージを与えることもありますし、健康な状態の根でも濃い希釈濃度の液肥は毒にもなりえます。

理想は希釈濃度の薄い液肥を、(頻度を守って)定期的に与える方が効果的で安心な使い方といえますね。

ハイポネックス原液とリキダスを混ぜるとどうなる?

ハイポネックス原液とリキダス
ハイポネックス商品の使い方を調べていると、ハイポネックス液肥とリキダスの効果を高めるために、希釈した液肥にリキダスを混ぜることで根が効果的に肥料成分を吸収しやすくなると公式サイトにありました。

しかし、一方で「原液同士は混ぜないでください」という注意書きもあり、原液同士を混ぜると化学反応を起こしてしまうそうなので、どうなるのか実際にやってみました。

リキダス
リキダスのキャップ半分くらいの量をプラカップに入れて、その上からハイポネックス液肥の原液を入れると、

ハイポネックス混ぜるハイポネックス混ぜる
色としてはキレイなんですが、確かに混ざり合った瞬間に白濁のゲル状物質が出来上がって、ドロドロとした固形物質ができてしまいました。

この白濁したゲル状物質は、液肥のリン酸成分とリキダスのカルシウム成分が化学反応を起こしてできた「リン酸カルシウム(不溶性)」で、植物の株元に与えても特に問題が無く緩効性肥料成分として徐々に土壌に吸収されていくそうです。

ただし、不溶性なので水では溶けず、濃度調整や散布がしにくくなってしまうのが欠点で、同様の効果を期待するのであれば注意書きの通りに薄めた液肥にリキダスを混ぜる方が良いでしょう。

まとめ

本記事では私がよく使うハイポネックスの液肥とリキダスについて解説しました。

元々製薬関係の仕事をしていたことや、現在農業や園芸を楽しむ中で肥料や農薬の成分に関してはかなり調べるタチなので、なんだかハイポネックスの回し者のような記事になってしまいましたが、TPOによって使い分けることが大切だと思っています。

液肥や植物活力液が無くても、日光・水・風通しがしっかりしていれば肥料分の少ない乾燥地帯で育つような植物もいますし、必ずしも必要なものではありません。

「大きく立派に育てたい!」とか「根付きを良くしたい」とかは、育てている人の希望なので、それに必要であれば肥料や活力液を使うのでもいいと思います。

必ずしも使う事を推奨しているわけではありませんので、状況に合わせて使用を検討してみてくださいね!