こんにちは、田舎センセイです。
里山にある我が家の周囲は山と林に囲まれていて、自然が豊かなのは良いのですがその分虫もたくさん出ます。
そして今年も出ました「アシナガバチ」
去年は6月頃に営巣している女王バチを捕獲したり、まだ幼虫のうごめいている巣を除去したりとイタチごっこを繰り返していましたが、今年はまだ肌寒い3月初旬だというのに姿をみせ始めました。
アシナガバチの対処法と巣を駆除すべきかについては上の関連記事で触れましたが、本記事では捕獲したキアシナガバチの特徴について写真を交えて詳しく見ていきたいと思います。
捕獲したハチは攻撃性も毒性も強い「キアシナガバチ」
キアシナガバチは日本全土に生息するアシナガバチ類の一種で、体長は2~3cm。
オスの触覚はメスに比べて先端が太いので性別はわかりやすいです。
図鑑と見比べると、背中と腰あたりに縦に2本の線が入っているのがわかると思いますが、これがキアシナガバチの特徴です。
似ている種類にセグロアシナガバチがいますが、腰の部分の縦の二本線が無いのでよく見ると違いが分かります。
※セグロアシナガバチの画像:Wikipedia
キアシナガバチの攻撃性は、数あるアシナガバチ類の中でも強い方ですが、極力刺激しないようにすれば向こうから襲ってくることはあまり多くありません。
ただ、毒性も強く、刺された時の痛みはスズメバチ以上という人も多いので注意が必要です。
我が家でもお義父さんが草刈りをしている時に何度か刺されているので痛みの程度については聞いていますが、刺された後に病院に行ったことがあるそうで、大人でも刺されたくない蜂ですね。
軒下などの解放的な場所に巣をつくるはずが、巣が見当たらない!
我が家でキアシナガバチを発見したのが、納屋の2階でした。
2月下旬から少しずつ朝晩の寒さのせいか凍えて動きが鈍くなった蜂を毎日見かけるようになり、3月上旬になって次第に飛び回る個体も出てきました。
一般的にキアシナガバチは解放的な空間に吊り下げるように巣を作ります。
しかし、越冬する場合は子育ての終わった巣ではなく、軒下などの暖かい場所で集団で飲まず食わずでじっと春を待つようなのです。
つまり、巣が無くても成虫になった個体は集団で壁の隙間や軒下などに潜んでいるんですね。どおりで見つからないわけです。
納屋の2階で毎回キアシナガバチを見かけたのが、この一画。
そして、その真上の壁がどうも怪しい。
怪しいポイントとしては、毎回そのあたりでハチを見かけるのもそうなのですが、西日があたって昼過ぎになると最も暖かくなる場所なんですね。
そして、活動的なハチを多く見かけるようになったのも、大体昼過ぎの西日のさす時間。
ご覧の通り30年以上も前に作られた納屋の土壁なので、隙間だらけで蜂が入ってくるスペースが十分にあります。
この場所にハチの巣ジェットを噴射してみると、、、
外の壁に大量に湧き出てくるキアシナガバチの成虫たち。
壁の下にはスプレーを浴びて虫の息になっている個体が大量に落ちていました。
やはり軒下の隙間に大量に潜んでいたようです。最終的には100匹以上はいたと思いますが、元を断つことができてひとまず安心しました。
後始末の様子。あの軒下の角のあたりに大量に隠れていました。
スプレーを噴射する前にも、何度か外に出て目視で探したんですが見つからなかったので、壁の隙間の深い所にぎゅうぎゅう詰めで隠れていたんでしょう。
まとめ
今回は越冬したキアシナガバチの成虫の駆除の様子についてまとめましたが、春先に出てくる越冬した成虫はわかりやすいハチの巣ではなく、壁の隙間など見えないところに隠れていることが多いので見つけにくいことが分かりました。
当初私たちは巣を探していたのでなかなか発生場所を見つけることができなかったのですが、ハチが活動する時間や西日があたって暖かい場所などから推測することによって探し当てることができました。
もし春先にアシナガバチが出てきて、発生源がわからない場合は「ハチが活動的になっている時間に最も暖かい場所」「軒下や壁の隙間など成虫が潜めそうなところ」の目星をつけて、ハチの活動が鈍い早朝などにスプレーをしてみてください。
※ただし、スプレー剤を浴びたハチが攻撃的になることがあるので、完全防備で自己責任でお願いします。心配な方はハチの駆除業者に依頼しましょう。
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