一からわかる!今、そしてこれからの農業IT化

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こんにちは、田舎センセイです!

「農業にもIT化の時代がやってきた!」

そのように肌で感じる方はまだあまり多くはないのではないでしょうか。

自分の手で土に触れて、季節の変わる様子を体で感じながら作物を育てることこそ、農業の醍醐味!といってもいいと思います。

一方で、最近のニュースでは農業人口の不足、高齢化から自動化、省力化を望む声。そして便利なアプリやドローンを使った農作物育成など、色々な話題が出ているのも事実です。

大規模農業を営んでいる方にとってはこうした話題は身近かもしれませんが、個人で田舎暮らしを楽しむ方にとっては、まだあまりなじみがないお話かもしれませんね。

そこで今回は、どんな方でも知っていて損はない、「農業のIT化」についてまとめていきます。難しいことは語らずに、農業の世界でITが活躍している背景と未来の可能性を中心にやさしく考えていけたらと思います。

「データ化が難しい」農業がなぜIT?

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自然の恵みを受ける農業仕事は、昔から「経験と勘」の世界と言われてきました。

作物の手入れや害虫駆除、収穫方法や作物の保存まで、すべて先人の知恵の結晶ともいえる手法で溢れています。一見すると、「数値化、データ化」が必要なITの世界とは対極にある分野のようにも見えますよね。

しかし、農業の世界は「データ化できる宝の山」とも言われているのです。ITというと数字やテキストのような「構造化データ」だけが必要と思われがちですが、そんなことはありません。(…そもそもそんなデータなんて取ってない!という声も聞こえてきそうですね)

しかし近年では、IoTやAIテクノロジーの進化によって、作物の画像や天候情報といった「非構造データ」が分析の対象になってきているのです。

データを転送するのに同軸ケーブルのような長い伝送ケーブル設備が必要な時代から、ドローンについたセンサーやカメラで取得したデータを無線で送れる時代になったのが大きな背景といえます。

2019年5月の日刊工業新聞によると、北海道大学大学院と北里工業大学、そして東洋農機が共同で「AIによるかぼちゃの自動収穫システム」を開発したとのこと。

カメラを搭載したドローンで畑の中のかぼちゃの位置を把握して、その位置データ、かぼちゃの大きさなどを分析して、ロボットが実を傷つけることなく収穫できるシステムだというので驚きです!

また、このシステムを使えば、収穫だけではなく画像から生育状況や害虫の発生状況を把握して、作物の管理に活用することもできるといいます。

今回の開発は大掛かりな農具が必要な仕組みですが、今後はスマートフォンやパソコン上だけで完結する「お手軽な」農業ITソリューションが出てくることも期待されています。

今後の農業ITは「プラットフォーム」がカギ?

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これから10年、20年先の農業はどのように変わっていくでしょうか。

経験知からデータ化の世界へ、そして今後はそのデータを共有して多くの人で活用する「農業プラットフォーム」の時代がやってくると考えられています。

「ブロックチェーン」というテクノロジーを耳にしたことがある方もいるかと思います。

もともとは仮想通貨など金融の分野で不正が起きないようにデータを共通化して管理するプラットフォームでしたが、今後は農作物の生産地偽装や物流経路の保証などの安全管理(トレーサビリティ)にも使われる見込みがある革新的なテクノロジーです。

アメリカの大手スーパーマーケットWalmartはレタスの生産、流通情報をブロックチェーンで管理するプロジェクトをはじめています。

農業がテクノロジーのプラットフォームにのることで安全問題だけではなく、他にも広く食育、労働人口の確保、廃棄問題など多くの問題の見える化と解決につながると予想されます。

進化を続ける「農業IT」これからもその活用の広がりからは目が離せません。