こんにちは、田舎センセイです!
キノコ狩りの旬は一般的には「秋」ですが、冬に採れる美味しいキノコも実は存在します。
初冬の雪が降り積もる前の一時期に、松林に生えてくる「フユヤマタケ」という小さな美味しいキノコがあります。
本記事では、キノコ狩り名人と一緒にフユヤマタケを採りに行ってきたので、そのキノコについて簡単にご紹介したいと思います。
Contents
「フユヤマタケ」とはどんなキノコ?【特徴&見分け方】
名前 | フユヤマタケ/冬山茸 |
学名 | Hygrophorus hypothejus |
分類 | ハラタケ目ヌメリガサ科 |
笠の大きさ | 2~3cm |
色 | 薄黄色 |
時期 | 初冬(雪が降り積もる前) |
採取場所 | 松林 |
食べ方 | 汁物・パスタ |
フユヤマタケの採取場所と時期
フユヤマタケはヌメリガサ科のキノコで、笠は扁平で薄黄色をした小さなキノコです。
今回我が家で採取したのは家から20分ほど行ったところにある松林で、山というよりは小高い丘の様な高さの場所。
フユヤマタケは初冬の雪が降り積もる前に枯れて落ちた松の葉の下から、あまり密生せずに頭を出しているのを見ることができます。
今回の採取では朝の冷え込みのせいで軸の部分が凍りかけて、ポキポキと折りながら簡単に採ることができました。
きのこと一緒に松の枯れ葉も大量に入ってしまっているので、食べる前のゴミ取りと下処理が大変そうです。
フユヤマタケに似た毒キノコ「ニガクリタケ」に注意
フユヤマタケ | ニガクリタケ |
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※画像:wikipedia |
基本的には冬の時期に生えるキノコは多くないので、フユヤマタケ狩りのメリットとして「間違えやすい他のキノコはほとんど生えていない」というものがあります。
ただ、唯一念頭に置いておいた方が良いのは1年中見かけることがある「ニガクリタケ」という毒キノコ。
ニガクリタケは地中の枯れ木から出ているものが小さいものだとフユヤマタケに似ていて、意外と間違えやすいので注意が必要。
ニガクリタケはフユヤマタケに比べて群生(束生)しやすいのが特徴ですが、外見的な特徴に複数のパターン(笠の色がくすんだものや鮮やかなクリーム色をしたものなど)が含まれているので、見た目だけで判断するのは結構危険。
上で紹介しているのは色が鮮やかなタイプのニガクリタケですが、埋もれ木などに生える小型のニガクリタケは結構フユヤマタケに似ているものもあります。
メジャーな毒キノコですが、毒性は強いので間違えないように注意しましょう。
フユヤマタケの下ごしらえ・下処理
フユヤマタケの下処理としては、採取した時についた土や枯れ葉などのゴミをとって、虫を出すために軽く塩を加えるか唐辛子を一本ボウルの中に一緒に入れておけばOK。
水にぬれることでヌメリがかなり出るので、ゴミを完璧に取り除こうとするとなかなか大変なのがこのキノコ。
美味しいので頑張りましょう。
フユヤマタケを使ったおすすめの料理・調理法
フユヤマタケはヌメリを活かした調理法がおすすめで、特に「汁物」や「パスタ」などが美味しいと言われています。
我が家では「うどん」と「和風パスタ」に使いました。
味はあっさりしていますが、ヌメリに特徴があるので炒めても知るものにしてもしっかりとその触感は感じ取れます。
うどんに入れた時はなめこよりもあっさりとしたヌメリでツルっと美味しくいただけましたし、和風パスタに入れた時はバターと醤油との組み合わせにもパーフェクトにマッチして食感の違いを楽しむことができました。
小さいキノコで一気に大量に消費することが難しいと思うので、味よりも食感のアクセントとして使うと存在感を発揮してくれるのでおすすめです。
まとめ
本記事では冬に採れる美味しいキノコとして「フユヤマタケ」をご紹介しました。
途中間違いやすい毒キノコとしてニガクリタケをご紹介しましたが、基本的には見分けやすいキノコで他にキノコがほとんど生えていないこともあって、フユヤマタケ狩りになれている人が同行すればまず間違えることはないと思います。
ぜひこの時期の美味しい食材として、フユヤマタケを楽しんでくださいね!