それにしてもお庭の雑草を刈るにはどれがいいんだろう?
今日は一般家庭の庭向けの「おすすめの電動草刈機と選び方」について説明しようかの!
一般家庭の庭と言えど、取っても取っても伸びてくる雑草を駆除するのはとても骨が折れますよね。
ホームセンターなどで見る「草刈り機」や「刈払機」はどうも専門家向けの道具のようで、一般家庭での雑草駆除に使うイメージは少ないかもしれません。
ましてや、排気量の多いエンジンタイプでは、ガソリンを使うので臭いも音も気になりますし、ご近所迷惑になりかねません。
しかし、一般家庭の庭の雑草駆除に使いやすい「電動草刈機(コード式)」や「充電式草刈機(バッテリー式)」があるのをご存じでしょうか?
刃も、金属のものではなく「ナイロン」でできた「ナイロンカッター」という物があり、安心・安全に使うことが出来るんです。
この記事では、一般家庭の庭の雑草駆除向けの「電動草刈機」についてご説明いたします。
Contents
エンジン式草刈機と電動草刈機の違いは?
一般のご家庭の庭の雑草駆除には「電動式草刈機」がおすすめなのですが、ガソリンを燃料とした「エンジン式草刈機」との違いはどのような点なのでしょうか?
表にまとめると下のようになります。
エンジン式草刈機 | 電動式草刈機 | |
価格帯 | 18,000円~ | 8,000円~ |
パワー | 強い (排気量によっては山林の除草も可能) | 弱い (庭の雑草、芝、ガーデニング程度) |
騒音 | 大きい | 静か |
排気の臭い | ガソリンの臭いがする | 排気ガスは出ない |
メンテナンス | 油汚れの手入れが必要 | メンテナンスが簡単 |
作業のし易さ | 燃料を入れる手間がある | 気軽に作業を始められる |
重さ | 重いものが多い | 軽いモデルもある |
駆動時間 | 1時間程度 | 充電式:20~30分 コード式:長時間可能 |
振動 | 大きい | 小さい |
一般家庭での雑草駆除で電動式をお勧めする理由は、上記の表を見ていただけると一目瞭然なのですが、
- 最低価格がエンジン式に比べて安い
- そこまで強いパワーは必要ない
- 騒音が小さいものが多く、近所迷惑になりにくい
- 排気ガスが出ず、臭いもないので近所迷惑になりにくい
- 燃料を入れる手間がないので気軽に作業を開始できる
- 軽いモデルが多く、女性でも扱いやすい
- 振動が小さく、手への負担が少ない
- 自宅から延長コードでつなげば長時間作業ができる
- 燃料を使わないので、メンテナンスが簡単
このように、一般家庭で使うには電動式の方が多くのメリットがあるのです。
ちょっとしたお庭でも、素手や鎌で雑草を取ろうとすると結構な労力ですが、比較的安価に購入できて、これだけのメリットがあれば、日ごろの草取りを楽にするために購入するのも良いと思えるのではないでしょうか。
では、電動式草刈機のデメリットはどのようなものがあるのかというと、
- パワーが弱い(電動式でパワーが強いものは値段が高い)
- モーターが焼き付く可能性があるので、長時間の作業には向かない
上記のような点が挙げられます。
しかし、お庭の雑草駆除程度であれば、さほど長時間作業することは無いと思いますし、前述した通り庭の雑草程度であれば、電動草刈機のパワーでも問題は無いでしょう。
電動式草刈機の種類にはどんなものがある?
電動草刈機には、大きく分けて「コード式」と「充電式」の2種類があります。
それぞれのメリットとデメリットはこのようになります。
コード式 | 充電式 | |
メリット | ・コードでつなげば長時間作業が可能 | ・コードが邪魔にならず作業がしやすい ・遠方へ作業をしに行きやすい |
デメリット | ・コードが邪魔になりやすい ・コードが届く範囲しか使えない | ・バッテリーの持ちが悪く、広範囲の作業には予備バッテリーが必要。 ・予備バッテリーの値段が高い。 |
この2種類のどちらを選ぶべきかと言えば、現在想定されている使用範囲に適した方を選ぶと良いでしょう。
刃はナイロンカッターがおすすめ!
草刈機を選ぶ際に大事なのが「鋸刃(カッター)」の種類です!
草刈機の刃には、下記のような種類があります。
ナイロンカッター | 雑草や芝の手入れに向いている。安全性が高い |
---|---|
ブラスチックカッター | 雑草や芝の手入れに向いている。石の多いところに向いている |
金属刃 | 刈る力が強く、密集した雑草の除草に向いている。4枚刃と8枚刃がある |
チップソー | 合金チップが埋められた刃で、刈り取る力が最も強い |
排気量の大きい強力な草刈機で山林などの除草をする場合は、チップソーがおすすめなのですが、今回は「家の庭の除草」が目的なので、安全性やコストパフォーマンスの面でも「ナイロンカッター」をお勧めします。
※安全性の高いナイロンカッターですが、金属刃とは別の安全対策が必要なため、ナイロンカッターでの除草方法とおすすめのナイロンコードについての記事内で、より安全にお使いいただくための方法を詳しくご説明しています。
では、電動式草刈機でナイロンカッターが使用できる商品を、使用目的別のおすすめをご紹介いたします!
使用目的別のおすすめ電動草刈機まとめ
1.とにかく安くて、コスパの良い電動草刈機
コストパフォーマンスの良さを求めるのであれば、「山善(YAMAZEN)のSBC-280A」がおすすめです。
おすすめの理由は、価格が約8000円と電動草刈機の中で最安の価格帯であるにもかかわらず、チップソーやナイロンカッターへの替え刃が充実している点です。
パワーの面では一般的な電動草刈機の中でも弱い部類に入りますが、庭の雑草であれば十分刈ることが出来るでしょう。
山善 SBC-280Aのスペックはこちら
山善 SBC-280Aのスペック | |
価格 | 約 8,000円 |
電源タイプ | コード式 |
刃の種類 | 特殊プラスチック製の鋸爪ブレード (チップソーやナイロンカッターも使用可能) |
重さ | 2.6 kg |
サイズ | 幅25 x 奥130 x 高35 cm |
連続使用時間 | 長時間 |
音 | 住宅街での使用はやや気になるレベル |
回転数 | 4,900 回転 / 分 |
コードの長さ | 30 cm |
付属品 | 刈刃6枚、飛散防止カバー、補助ハンドル、 肩掛バンド、延長コード(10メートル)、 ゴーグル、プラグレンチ、六角レンチ |
2.しぶとい雑草も刈るパワーも欲しい!本格志向の電動草刈機
値段は安く、パワーもしっかり欲しい人には「リョービ(RYOBI) AK-3000」がおすすめです。
この価格帯の電動草刈機の中では、パワーが強く、ある程度密集した雑草もしっかりと刈ることが出来ます。
家庭で使う電動草刈機としては十分なパワーで、かなりお買い得です。
リョービ AK-3000のスペックはこちら
リョービAK-3000のスペック | |
価格 | 約 12,600円 |
電源タイプ | コード式 |
刃の種類 | 金属刃 / ナイロンカッター |
重さ | 金属刃使用時: 2.5 kg 安全ロータ使用時 : 2.2kg |
サイズ | 幅25 x 奥142 x 高27 cm |
連続使用時間 | 長時間 |
音 | 比較的静か |
回転数 | 金属刃使用時:7,800 回転 / 分 安全ロータ使用時:7,500 回転 / 分 |
コードの長さ | 25 cm |
付属品 | 延長コード10メートル、金属刃1枚、あんぜんロータ、 ナイロンコード10本、保護メガネ、刈刃カバー、肩掛バンド、 飛散保護カバー、レンチ、レンチピン、補助ハンドル組立 |
3.軽さ重視!とにかく軽い電動草刈機
軽さ重視で電動草刈機を選ぶ場合は「リョービ(RYOBI) AK-1800」がおすすめです。
重量はとにかく軽い1.8kg!女性でも簡単に使え、長時間の使用でも疲れにくいです。
しかし、軽い分パワーも弱く、庭の雑草や芝刈り以外ではあまり役に立たないでしょう。
また、ナイロンカッターは使用できない点も注意が必要です。
リョービ AK-1800のスペックはこちら
リョービ AK-1800のスペック | |
価格 | 約 9,600円 |
電源タイプ | コード式 |
刃の種類 | 金属刃 |
重さ | 1.8 kg |
サイズ | 幅17 x 奥137 x 高27 cm |
連続使用時間 | 長時間 |
音 | 静か |
回転数 | 3,600 回転 / 分 |
コードの長さ | 25 cm |
付属品 | 延長コード10メートル、六角棒レンチ、レンチピン、 刈刃1枚、キワ刈りガード、刈刃カバー、片掛けバンド、 飛散防止カバー、補助ハンドル組立 |
4.充電式でコスパの良い電動草刈機
充電式でコスパの良い電動草刈機なら「マキタ(makita) MUR181DZ」がおすすめです。(※バッテリーと充電器もセットで購入する場合は MUR181DRFをご購入下さい)
ナイロンコード専用で、他の刃に交換は不可能です。
電源のない場所での草刈りをする場合は、このマキタの充電式草刈機が良いでしょう。比較的パワーはあるのですが、ナイロンカッターなので背丈の高い雑草や密生した雑草では少々物足りないかもしれません。
雑草の背丈が30センチ未満でしたら、本商品で対応可能でしょう。
※マキタの電動草刈機のバッテリーは、掃除機などその他のマキタ社製品との互換性があるので、バッテリー付属のもの(MUR181DRF)と本体のみでバッテリーが付いていない物(MUR181DZ)があり、購入の際は注意が必要です。
マキタ MUR181DZのスペックはこちら
マキタ MUR181DZのスペック | |
価格 | 本体のみ 約 10,500円 バッテリー/充電器セット 約26,000円 |
電源タイプ | 充電式 |
刃の種類 | ナイロンカッター |
重さ | 2.9 kg (バッテリー含む) |
サイズ | 幅26 x 奥143 x 高27 cm |
連続使用時間 | 約30~40分(充電満タン時) |
音 | 静か |
回転数 | 7,800 回転 / 分 |
コードの長さ | 無し |
充電にかかる時間 | 約22分 |
付属品 | 肩かけベルト、保護メガネ、予備ナイロンコード ※MUR181DZにはバッテリーと充電器は付いておらず別途購入が必要 |
5.作業音が静かさ重視!長時間作業できる電動草刈機
音の静かさと長時間作業を重視する場合は「日立工機 CG18DSCL(LSC)」がおすすめです。
ディスクモーターを搭載しており、とにかく音が静かなのが特徴です。住宅街での利用で騒音レベルを気にされる方はこの商品が良いでしょう。
音が小さいという事は、振動も少ないという事で長時間の利用にも向いています。
また、この電動草刈機は最大56センチも伸縮するので、持ち運びや収納にも便利なのが嬉しいところ。
電子ブレーキ回路も搭載しているので、レバーを放せば自動的に回転が止まり安全面でもおすすめです。
日立工機 CG18DSCL(LSC)のスペックはこちら
日立工機 CG18DSCL(LSC)のスペック | |
価格 | 約 39,000円 |
電源タイプ | 充電式 |
刃の種類 | チップソー / ナイロンカッター |
重さ | 4.6 kg |
サイズ | 幅62 x 奥186(伸長時)~130(短縮時) x 高42 cm |
連続使用時間 | 約30~50分(充電満タン時) |
音 | とても静か(76dB) ※他社では平均90dBほど |
回転数 | 3,500~5,000 回転 / 分 |
コードの長さ | 無し |
充電にかかる時間 | 約45分 |
付属品 | 充電器、230ミリチップソー、刈刃カバー、六角棒スパナ、 ボックススパナ、保護メガネ、肩掛バンド、工具袋、電池カバー |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、おすすめの電動草刈機をご紹介しました。
最後に簡単にまとめます。
- 家の庭の雑草除去にはエンジン式よりも電動草刈機の方が良い
- 電動草刈機には「充電式」と「コード式」がある
- 背丈が30センチ未満の雑草であれば、ナイロンカッターがおすすめ
- 一般家庭用なら、8000円位から購入が可能な電動草刈機がある
ご家庭のお庭の雑草除去に悩まされているのであれば、比較的安価に購入ができる電動草刈機が沢山あるので、是非検討されてみてはいかがでしょうか。
また、除草範囲が広い場合は電動草刈機よりも噴霧器を利用した除草剤散布の方が効率的な場合もありますし、逆にご自宅の庭先のように除草範囲が狭い場合は「防草シートを利用する方法」もございます。
除草範囲や、そこに生えている雑草の種類によって効果的な除草範囲も変わってくるので、その他の除草方法もあわせて検討してみてください。