こんにちは、田舎センセイです!
我が家には4歳と2歳の男の子がおり、次男が1歳10か月の時に家の中のドアの蝶番側(ヒンジ側)に左手の薬指をはさむ事故を起こしてしまいました。
幸い指は大事には至らず腫れと内出血程度で済んだのですが、一歩間違ったら骨折や切断などの大けがにつながった可能性もあり、指挟み防止対策をとっていなかった私たち夫婦はとても責任を感じてしまいました。
すぐに私がドアの指挟み対策として段ボールでDIYをしたのですが、見た目や長期的な強度が十分に保障できなかったので市販の指挟み防止グッズを探してみると、商品ごとにメリットやデメリット、設置できるドアのタイプなどに特徴の違いがあったんですね。
そこで本記事では、おススメのドア挟み防止グッズのランキングと共に、実際にどの程度ドアの指挟み事故が発生していて、どの年代・月齢に多いのかもあわせて紹介しつつ、どのようにドアの指挟み事故を防止すればいいのかもご紹介したいと思います。
Contents
指挟み事故が最も多く発生しているのは0~4歳で手動ドアが原因!
年齢別にみる指挟み事故の原因と件数
まずどのくらいの月齢・年齢の子供がドアの指挟み事故を起こしているかなどについて調べてみました。
※出典:東京消防庁「救急搬送データから見る日常生活事故の実態 平成29年」
上のグラフは平成29年度の東京消防庁の報告書のデータで、東京消防庁管内(東京都のうち稲城市と諸島地域を除いた地域)の1年間で起きた指挟み事故のうち救急搬送に至った件数です。
もう、0~4歳がダントツで多い!!
上の数値は、ドアの指挟み以外にも「椅子」「エレベーター」「車のドア」「鉄道車両の戸袋」「自転車」など様々な原因が含まれているので注意が必要です。
ではどんな要因が多いのかというと、0歳から12歳までのすべての年代で最も多い事故の要因は「手動ドア」です。
※東京消防庁
あまり行動範囲の広くない0歳児の指挟み事故の原因として手動ドアはさほど多くありませんが、歩き始めることが多い1歳以降では手動ドアが原因として特に多いのが分かりますよね。
平成23年から平成27年の5年間に焦点を当ててみてみると、手動ドアに挟まれた事故で計932人の子供が救急搬送され、そのうち45人(約5%)の子供が指の切断という大けがをしているというデータもあります。(*引用:ドアの安全性に関する調査報告書)
ただ、上記の数値はいずれも「救急搬送に至った件数」なので、我が家の次男のように親が自分で病院に連れて行った等の件数は含まれておらず、ある程度軽症なものも含めると実際に指挟み事故が起きている件数は何倍も多いことが想定されます。
家の中でおきる指挟み事故は親が対策することで防げる!
4歳と2歳の兄弟を育てていて感じるのは、事故が起きる原因はそこら中にあって親が目を光らせているだけじゃ完全に予防をするのは不可能だという事。
ほんの一瞬目を離した隙に、どこからか椅子を運んできては本来届かないはずのドアノブをつかんで開け閉めして遊んでいます。
どんなに注意していても怪我や事故につながる要因が放置されているといつか事故は起きてしまうなと毎日心配が尽きません。
これもまた東京消防庁のデータになりますが、「0~5歳の乳幼児の事故の発生場所の7割は住宅等居住場所」という調査結果があります。
※出典:東京消防庁
子供が時間の大半を過ごす家の中に危険が放置されたままでは、つねにひやひやしながら子供たちを見守らなくてはいけないのでそれも大変です。
なかでも戸の指挟み事故は、隙間を隠すグッズを用いることで予防が可能な事故の1つなので、親の責任でしっかりと予防してあげたいですよね。
戸の隙間への指挟み事故の多くは「蝶番側(ヒンジ側)」で発生
開き戸における子供の指挟み事故の中で多くを占めるのが「ヒンジ側」の隙間で、ドアノブ側に比べて重篤な怪我になりやすい傾向があります。
私の義理の両親はどちらも約40年間小学校の教員をしていましたが、何度か児童の指挟み事故を目撃、対応をしていたと言っていました。そしてその多くがヒンジ側で起こっていたそうです。
ドアノブの方の隙間はドアとしての機能を保つために埋めるわけにはいきませんが、下の商品の様な「ドアストッパー」と呼ばれる厚みのあるクッションを挟み込むタイプの商品が販売されています。
ただ、これを使うと常にドアが少しだけ開いた状態になりますし、ヒンジ側に微妙な隙間が常にあいていることになるので指挟み事故防止策としては心もとないです。
次にご紹介する指挟み防止グッズは、主に「ヒンジ側(蝶番側)」をカバーするグッズをメインにご紹介します。
指挟み防止グッズを選ぶ時のポイント
ドアへの設置方法 | ・両面テープのみ or 釘の利用もあるのか |
ドアの角度 | ・90度~180度でどこまで対応が可能か |
設置の簡便さ | ・取り付けは難しくないか ・様々な身長の子供に適応可能か |
接着力の強さ | ・接着剤が強すぎて壁やドアを傷めないか ・賃貸でも利用可能かどうか |
耐久性 | ・耐用年数はどれくらいか ・簡単に接着面が剥がれてしまわないか |
ドアの機能への干渉 | ・通常のドアの利用を制限しないかどうか ・ドアを開けたままキープできるかどうか |
見た目 | ・著しく景観を損なわないか |
価格 | ・費用対効果は納得できるか |
安全対策グッズに関しては、価格よりも「安全性」が当然のことながら重視されます。
ちゃんと子供の指を守ってくれるかどうかが最重要!
そして、ドアとしての機能を損なわない事、子供が指挟み事故の心配がない年齢に成長するまで長持ちするかどうか(特に粘着力の強さが強過ぎず弱すぎない)などが次にポイントになるのではないでしょうか。
ドアへの指挟み防止グッズのおすすめランキング
1位:はさマンモス
ドアへの設置方法 | 両面テープ |
ドアの角度 | 110度まで開閉可能 |
設置の簡便さ | 簡単(約10分) ハサミで切れば長さを調節できる |
接着力の強さ | 強粘着タイプと賃貸用の2種類がある |
耐久性 | 耐用年数は5年 |
ドアの機能への干渉 | 好きな角度で開けたままにできる |
見た目 | 透明 |
価格 | 2,600円~ |
その他 | ・不満があれば使用後の返品・返金対応あり ・10000円以上の注文で送料無料 |
屋外 | 使用不可 |
1位は我が家でも使っている「はさマンモス」です。
安全性、コスパ、機能面、見た目のいずれも満足できるうえに、万が一購入した後に不満があれば使用後でも返金対応に応じてくれるので購入リスクがありません。
商品自体はいたってシンプルですが、指挟み防止装置としての特許が認められていて構造に特徴があります。
意外と盲点なのが、類似品では貼り付け後に「揚力(引っ張り合うチカラ)」が働いてしまい、勝手にドアが閉まったり、開けておきたい角度でドアを開いたままにできなくなってしまう事例があるのですが、はさマンモスはその心配がないのも高評価のポイントです。
粘着テープのはがし易さも考慮されていて、はがれにくい強粘着タイプの他にドアや壁を傷めない粘着力が弱めの「賃貸タイプ」もあるので、持ち家じゃない人でも安心して使えます。
強度を重視するあまり強力な粘着テープを使った商品や、釘を併用するタイプの商品が多く、それらは賃貸だと使いにくいんですよね。
デメリットをあげるとすれば、デコボコな面やザラザラした面には接着ができないことと、ドアの裏にあるヒンジの部分はカバーできない(裏面にも表用を使えばカバー可能)という点でしょう。
実は10000円以上の購入で送料無料の他にも、15000円以上の購入やSNSへの投稿で追加商品のプレゼントなどの特典があり、少しでも安くお得に購入したい方は公式サイトからの購入がおすすめです↓
私が実際にはさマンモスを使った感想と設置工程、安くGETする具体的な方法をレビューしていますので、こちらの記事もあわせてご覧ください!
2位:フィンガーアラート
ドアへの設置方法 | 両面テープ |
ドアの角度 | 110度まで開閉可能 (フィンガーアラートプロは180度まで対応) |
設置の簡便さ | 簡単(約10分) 長さの調節にはノコギリが必要 |
接着力の強さ | かなり強く長期の使用で跡が残ることがある |
耐久性 | 開閉耐久回数25万回 |
ドアの機能への干渉 | ドアが自動的に閉まるようになってしまったなどのレビューがあるので要注意 |
見た目 | 透明・ベージュ |
価格 | 2,800円~ |
その他 | 長さのカットオーダーが600円で可能 |
屋外 | 使用可だが室内利用より劣化が早い |
第2位は「フィンガーアラート」です。
製造国はオランダで、ドイツ製の「テサテープ(tesa tape)」という強力な両面テープを使用しているのではがれにくいのが特徴です。しかし、その反面粘着力が強力すぎて賃貸物件や壁紙の弱い場所への使用には注意が必要です。(※すぐにはがれてしまったというレビューも少数ですがありました)
作りはしっかりしていて、強度・耐久性・安全性は素晴らしいですが、価格は1位のはさマンモスに比べると割高になります。
長さの加工がしにくいこと(ノコギリで切断可能だが割れる可能性あり)、貼り付け方を失敗してドアが自動的に閉まるようになってしまったケースがあることも1位に比べてやや評価を下げてしまった印象です。
ただ、利用者はおおむね安全性と強度に満足していて、購入後のサービスにも満足している方が多かったのは好印象です。
フィンガーアラートプロという関連商品は180度まで開閉するドアにも対応可能なので、大きく開くドアのタイプによってはフィンガーアラートプロが第一選択になるでしょう。
3位:指はさまんぞう (SEIKI)
ドアへの設置方法 | 両面テープと細釘(2mm) |
ドアの角度 | 180度まで開閉可能 |
設置の簡便さ | やや大変(約20分) |
接着力の強さ | 釘を使うので強いが穴が開く |
耐久性 | 開閉耐久回数10万回 |
ドアの機能への干渉 | ドアの重さや作りによっては自動的に閉まる |
見た目 | ブラウン・ベージュ |
価格 | 12,500円~ |
その他 | 標準規格の商品は1200mm(それ以外のサイズは特注で値段も高くなる) |
屋外 | 使用不可 |
第3位は「指はさまんぞう」です。
特徴はアルミ素材のフレームと生地がロールカーテン式に隙間をガードする構造&デザインです。
粘着テープと細釘を組み合わせて設置するので、強度は高いですがドアに穴を開けるので鉄製素材のドアでは粘着テープのみでの設置になり強度は下がります。
また、ドアの重さや構造によっては、ロール式の生地が巻き戻ろうとする力で自動的にドアが閉まってしまう事もあるので注意が必要です。
デザイン性は高いですが、標準サイズ1200mmの大きさで1万円越えと高額で、サイズが変わると特注価格でさらに値段が上がるので、余程見た目にこだわる(透明プラスチックは絶対イヤ!という)人で予算に余裕のある人ならいいかもしれません。
因みに、3歳の子が手を伸ばすと1200mmまで届きますし、5歳の子なら1600mmまで届くので、子供の成長の事を考えるとどうしても標準サイズでは2歳後半~3歳前半位までしか安全性が確保できないと思います。
5歳位まで子供の指挟み事故を防止したいと考えるなら、最初から特注サイズ(1800~2000mmで17600円)を購入した方が良いと思いますが、そうなるとかなり高額になります。
価格帯からして選択肢から外れる方が多いと思ったので3位にしました。
4位:ゆびストップ (日本ロックサービス)
ドアへの設置方法 | 両面テープ |
ドアの角度 | 約90度まで |
設置の簡便さ | 簡単(約10分) |
接着力の強さ | 普通 |
耐久性 | 記載なし |
ドアの機能への干渉 | 蛇腹構造でドアが自動的に開くことがある 蛇腹がドアの隙間に巻き込まれることがある |
見た目 | ツートンカラー |
価格 | 1,958円~ |
その他 | サイズが44cm×2本入りと短いので、設置個所数によっては割高になる |
屋外 | 使用不可 |
第4位は「ゆびストップ」です。
蛇腹構造でドアの隙間をガードする商品で、90度まで開閉するドアに利用可能です。
販売価格は安いのですが、サイズが44㎝(2本入り)なのでつなげても90㎝にも満たず、5歳の子供の場合で1800mmくらいまでガードしたいことを考えると、1つのドアをガードするのに4つ購入する必要があります(1,958円×4個=7,832円)。
結果かなり割高になってしまう上に、蛇腹構造によって自動的にドアが開くようになってしまったり、蛇腹がドアの隙間に巻き込まれて開閉できなくなってしまったりするケースがあるのであまり頻繁に開閉するドアへの使用は向かないかもしれません。
安全性には問題ありませんが、長期間使う事を考えるとはさマンモスやフィンガーアラートの方が結果的に割安になるような気がしますね。
番外:あまりおすすめしない商品
ここまで書かなくてもいいのかなとは思ったのですが、子供の安全性の事を考えると「選ばない方が良い商品」も需要があるかなと思い、触れておきます。(※あくまでも私個人の感想です)
フィンガーガード(Felimoa / style925)
はさマンモスの劣化版といったところ。
アマゾンレビューにも多く書かれていますが、塩ビの板に粘着テープをつけただけのような商品なので、同じものを作りたければ100均でクリアファイルと両面テープを買ってきて自作可能なレベルです。
設置後にドアの開閉がしにくくなるという声が多数で注意が必要。
もうはさまんぼう
3位に挙げた指はさまんぞうと似た構造の商品で、ロングタイプでも98㎝とカバーできる範囲が少なくて心もとない。これを選ぶなら指はさまんぞうの方がいい(高いけど)。
特にショートタイプ(約63.5㎝)は何のためにあるのかわからないくらい短い。
我が家のように4歳児(130㎝まで届く)と2歳児(しゃがんで隙間に手を突っ込むことがある)なんかの場合だと、63.5㎝のカバーで二人とも指詰めから守るのは難しい。
まとめ
個人的には、よほどプラスチック素材が嫌な方でなければ、コスパ&使い勝手が最も良くて、賃貸物件でも使え、もし万が一不満があっても返品・返金可能な「はさマンモス」が頭一つ抜けておすすめですね。
素材に関していえば、指はさまんぞうのようなロールカーテン状の商品は高級感があっていいのですが、好奇心旺盛な我が家の2歳児(イヤイヤ期まっただ中)の興味をひいてしまって逆に危険な気がしています。
無機質な透明樹脂素材のはさマンモスのほうが、子供からしたら面白みもないので図らずも安全性を高めているかもしれません。
私は以前起きた次男の指の怪我の瞬間を想像すると今でも背筋が凍る感覚を思い出せてしまうほどなので、本当に指挟み事故は恐ろしいです。こればかりは予防をすれば防げるので親の責任でしっかりと対策してあげるべきだと思います。
ガードを設置したいドアが2つ以上ある場合は、公式サイトからはさマンモスを購入するとお得ですので是非一度ご覧になってみてください。