ゲジゲジの駆除方法と対策|室内に入ってくるゲジ類の侵入防止策を教えます!

ゲジゲジ

足の本数が多くて素早く動く「ゲジゲジ」は、室内に入ってくるとその動きの速さから駆除をするのが大変な厄介な虫です。

その見た目から不快害虫の代表格として知られているゲジゲジですが、どのような生態で人間に危害を加えることがあるのかどうか気になりますよね?

この記事では、ゲジゲジの特徴と駆除方法、室内に侵入しないようにするためのおすすめの薬剤などをご紹介します。


おわ、僕ゲジゲジ苦手なんだよぉ、早いんだよね動きが!

ゲジゲジの特徴を知ると意外と苦手意識が消えるかもしれんぞい?

(※この後にゲジゲジの画像が1枚だけ出てきますので、苦手な方はご注意ください!)

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています

ゲジゲジの生態と特徴

ゲジゲジ

※画像:OpenCage

  1. 和名:ゲジ(蚰蜒) 通称:ゲジゲジ
  2. 学名:Scutigeromorpha
  3. 英名:house centipede
  4. 階級:ムカデ網ゲジ目
  5. 生息範囲:日本全土
  6. 活動時期:3月~12月
  7. 体長:20mm~30mm
  8. 寿命:約5年
  9. 特徴:外敵に襲われると足を切り離して逃げる

ゲジゲジは正式名称は「ゲジ(蚰蜒)」といい、ムカデの仲間です。

日本には「ゲジ」「オオゲジ」の2種類がおり、オオゲジはゲジよりも一回り大きく(40mm~80mm程度)四国・九州等の温かい地域に見られます。

幼虫は脱皮を繰り返しながら2年かけて成虫になり、寿命は約5~6年と言われています。


あれ、ゲジゲジが正式名称じゃないんだね!

ではもう少しゲジゲジについて詳しく解説していくぞい!
スポンサーリンク

ゲジゲジが出る時期と室内に侵入する原因

雨

ゲジゲジの生息エリア

「湿度が高い」「暗い」「餌となる昆虫がいる」

ゲジゲジの生息エリアは「床下」「岩や落ち葉の下」「草むら」などで、暗くジメジメしたところに潜んでいます。

真冬を除いてほぼすべての時期に活動をしていますが、特に活動が活発になるのは6~9月です。

基本的には野外に生息していますが、秋ごろになり気温が下がると越冬場所を求めて室内に迷い込んだり、餌となる昆虫を追って侵入することがあります。

ゲジゲジが住みやすい環境を取り除くことで、室内への侵入を減らすことができますが、高温多湿の時期にはどうしても餌となる昆虫も増えるため、ゲジゲジの数も増えることになります。

ご自宅の周囲にゴミや廃材などが積み重なっている場合は、きれいに片付けることで被害を減少させることができるので、今一度周辺環境を見直してみましょう。


家の中に入ってきたゲジゲジが室内で産卵してたくさん増えるってことは無いの?

ゲジゲジは産卵した後に卵を乾燥から防ぐために丁寧に土をかけるんじゃ。だから土がない所では増えないので、室内で増殖する心配はないと考えて良いぞい!

ゲジゲジは人間を咬むことはある?ゲジゲジの害について

素足

ゲジゲジはムカデの仲間ですが、実際のムカデのように人間を咬んだりして危害を加えることはほぼありません。(※素手で触ろうとすると驚いて誤って咬んでしまう事はあるので、直接触らないようにしましょう!)

毒は微弱ながらありますが、もし咬まれたとしても腫れや痛みを伴うような怪我にはならないので、さっと洗い流して清潔にすれば問題ありません。

ゲジゲジはゴキブリなどのように細菌や寄生虫などを運ぶことはできないので、感染症などの原因にはなりえませんので過剰な心配は不要です。

また、ゲジゲジは図鑑などで調べると益虫として紹介されていることが多い昆虫で、見た目の不気味さから不快害虫とされていますが、実は私たち人間にとっては嬉しい側面もあります。


え、益虫??

うむ。ゲジゲジが益虫と考えられている一番の理由は「ゴキブリの天敵だから」じゃ!

実は、生命力の強いゴキブリにとって数少ない天敵と言われているのがゲジゲジです。

ゲジゲジは肉食性で、ゴキブリ以上に素早く動き、捕らえると跡形もなくなるまで食べてしまいます。

ゴキブリ以外にも、白アリ、蛾、クモなど何でも食べつくしてしまうので、餌を求めて室内に侵入してしまうことがありますが、厄介な虫を片付けてくれる掃除屋さんという点で益虫として考える人が多いのでしょう。

害と言えば見た目が気持ち悪いという点のみかもしれません。

スポンサーリンク

ゲジゲジが家の中に入らないようにするための対策

シャットアウトSEを家の周囲に散布する

シャットアウトSE

ゲジゲジなどの這って移動して室内に侵入してくる虫に対して有効なのが、殺虫剤を家の外周にまくという方法です。

最もおすすめなのが「シャットアウトSE」という薬剤で、ゲジゲジ以外にもムカデ、ヤスデ、フナムシ、アリ、ダンゴムシなどに効果があります。

シャットアウトSEとはどんな殺虫剤?

シャットアウトSEは、重質粉剤と呼ばれる比重の重い粉でできた殺虫剤で散布しても舞い散りにくい特性を持っています。

殺虫成分は「エトフェンプロックス」「カルバリル」で、人畜への安全性の高い薬剤とされています(※ただし、使用には手袋やマスクは必須で吸い込まないように注意が必要)

ゲジゲジ以外にも、ダンゴムシムカデヤスデフナムシダンゴムシアリなどへの駆除効果があり、這って室内へ侵入してくる虫に広い効果を持ちます。

効果の持続時間は晴れの日が続けば約2か月ほど、雨が続くと効果が減弱してしまうので、長雨が上がったらすぐご自宅の周囲に散布すると良いでしょう。

3kg入りで150mの距離に散布できます。


この薬をゲジゲジが食べると駆除できちゃうってこと?

いや、ゲジゲジの皮膚に付着すれば体内に浸透して効果を発揮するので、通り道を塞ぐようにまいておけばよいんじゃ!だから家の周囲にぐるっとまくんじゃな!

※使用時には必ず注意書きをよく読んでからご利用ください。

侵入口周囲を清掃し、隙間があればコーキング処理をして埋める

ゲジゲジの侵入経路となりやすい場所に「床下収納」「排水溝」「換気口」「壁のわずかな隙間」などがあります。

特に湿った場所を好むゲジゲジは、排水溝などを通路にしていることも多く、トイレやお風呂場、洗面所などで見かけることも多いのが特徴です。

排水溝などが詰まっていると、排水性が悪くなってゲジゲジが好む環境になってしまうので、定期的に清掃をしておくと良いでしょう。

壁の隙間など、外から室内に入ってくることができるような場所があれば、コーキング剤を使用して穴を埋めておくようにしましょう。

ゲジゲジの餌になる虫を駆除する

ゴキブリ

ゲジゲジが室内に入ってくる大きな理由が「越冬」と「餌を探して迷い込む」の2つであることは既にお伝えしました。

秋ごろの寒くなり始める季節の場合は暖かい室内に入ってきたと考えられますが、真夏の時期の場合は餌となる昆虫が家の周囲に多くいることが原因の場合がほとんどです。

ゲジゲジがいるという事は、その餌となるゴキブリもいると思った方が良いでしょう。

餌となる虫がいなくなれば必然的にゲジゲジもいなくなるので、周囲の環境を害虫が棲みにくくなるように清掃し、ゲジゲジ以外の害虫も減らすようにしましょう。

家の中にゲジゲジが入ってきたときのおすすめの対処法

瞬間凍殺ジェットで凍らせて駆除する

スプレー剤

室内に這って侵入してくるタイプの害虫駆除に効果的なのが、「凍らせて駆除するタイプ」の薬剤です。

ゲジゲジは通常のゴキブリ用の殺虫スプレーでも効果があるのですが、凍殺ジェットは殺虫成分が入っていないので室内で噴射しても健康被害の不安も少なく、常備しておけばゲジゲジ以外の害虫にも効果的なので一本あると良いでしょう。

ペットを飼っていたり小さなお子さんがいる家庭には特におすすめの殺虫剤です。

ホウキで掃いて外に逃がす

ホウキ

這って移動するゲジゲジは動きが早いので捕まえることは難しいですが、ホウキで掃き出すのであればさほど難しくはありません。

益虫として床下などにいるゴキブリをどんどん捕食してもらいたいと考える方は、ゲジゲジを殺さずにお外に逃がしてあげる方が良いでしょう。

ゲジゲジを駆除する時に注意したいポイント:燻煙剤

ゲジゲジの駆除にはバルサンなどの燻煙剤も効果的ですが、基本的には床下などの家の外にいる虫なので、室内での燻煙剤の使用効果は限定的です。

逆に、床下などで燻煙剤を炊いてしまうと、驚いたゲジゲジが逃げ回って室内に上がって来たという例が報告されているので、使用には十分注意した方が良いでしょう。

まとめ

今回は見た目の気持ち悪さとは裏腹に、ゲジゲジは実は益虫であるという事がわかりました。

ゴキブリの数少ない天敵がゲジゲジなのですが、家にゲジゲジが出たという事はすぐ近くにゴキブリもいるという証拠でもあります。

ゲジゲジも見た目が気持ち悪いですが、ゲジゲジを駆除するのではなくゴキブリなどのゲジゲジの餌となる害虫を駆除することによって、ゲジゲジの侵入を減らす方が理想的でしょう。

是非ゲジゲジを見つけた際には、駆除してしまうのではなくゴキブリの駆除に奔走してもらって、室内への侵入はシャットアウトSEなどの薬剤で防ぐようにしましょう。

ゲジゲジと一緒に見かけることの多いヤスデやムカデの駆除方法については、下記関連記事をご覧ください。