HB-101は効果なし?価格に見合った効果に懐疑的な人が多い理由を考えてみた

hb101

こんにちは、田舎センセイです。

以前、当サイトでは植物の発芽・発根を促す植物活力素として「メネデール」という商品を紹介しました。

メネデール
ホームセンターなどに行くと店頭に並べられていることの多い「メネデール」という商品がありますが、一般的な肥料とは違い「植物活力素」という扱いになっ...

このメネデールと比較されることが多い商品に「HB-101」があります。

家庭園芸をしている人に愛用者が多いイメージなのですが、このHB-101はとにかく値段が高いことで有名。

そして、メネデールは鉄イオンを吸収しやすい形にして含まれているというわかりやすい成分があるのに対し、HB-101に関しては具体的に何が良くて植物が元気になるのかわからないことから「ちょっと胡散臭い」と効果を疑問視する声も少なくありません。

かく言う我が家でも、義母が家庭園芸をするなかでHB-101を愛用しており、「育てている塊根植物や多肉植物にも使ったらいいのでは?」と勧めてくれたので使ってみることにしました。

しかし、個人的になにかモヤモヤする印象が拭いきれないことは否定できず、なぜこんなに胡散臭さを感じるのかをちょっと調べて考えてみました。

HB-101の効果の有無からは少しそれますが、本記事では印象的にHB-101に対してなんとなく懐疑的になってしまう理由について考察します。


HB-101の販売方法というか、宣伝方法がちょっと独特なんだよね

本記事では、そんな違和感について具体的に考えてみようかのう

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています

肥料ではなく「天然植物活力液(肥)」HB-101とは?

hb101
HB-101とは「Happy Bio 101%」が名前の由来だそうで、杉、ヒノキ、松、オオバコの抽出エキスを元にした「天然植物活力液」で、肥料や農薬ではありません

「杉や松などの抽出エキスっていったい何?」と、元々メディカル(医薬)系のアナリストだった私はこの時点で懐疑的に思ってしまうのですが、どうやら植物や野菜が元気になるようなのです。

いったいどんな仕組みだろう?

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HB-101の成分表

一般分析

成分分析値
粗蛋白質0.1%
粗脂肪0.4%
粗灰分微量
糖質0%
粗繊維0%

無機質の分析

成分分析値
ナトリウム41mg/L
カルシウム33mg/L
1.8mg/L
マグネシウム3.3mg/L
ケイ素7.4mg/L
窒素97mg/L
カドミウム不検出
ヒ素不検出

水素イオン濃度(ph)

ph
HB-101 原液ph4(酸性)
HB-101 1000倍液ph6.5前後(弱酸性)

私がHB-101を胡散臭く思ってしまう理由

1.HB-101の比較実験などのデータが見つからない

私は元々医薬品のデータを扱う仕事をしていたこともあって、薬品や肥料に関しては「エビデンス(≒証拠)の有無」をかなり重要視しています。

当然、農薬や肥料であれば法律(農薬取締法・肥料取締法)も絡んでくるので、安全性や有効性のデータがあってしかるべきです。

しかし、HB-101は農薬でも肥料でもないことからこの辺のデータの存在が曖昧で、個人的に探してみましたが、HB-101を使った場合と使わなかった場合などの比較試験のデータなどが見つかりませんでした。

効果の有無を証明するのは、ほとんどが利用者の体験談ですのでHB-101が直接的に作物の生育に影響したことを証明するものにはなりえません。

仕事柄「現代農業」という雑誌をよく読むのですが、必ずHB-101の広告と使用者の体験談が載っています。私としては使用者の感想ではなく科学的根拠となるデータが欲しいですね。

個人的に比較実験をしている人のブログは見つけましたが、環境要因や種子(or苗)の個体差などの影響もあるので、個人レベルで数パターンの株を用意して比較するだけでは効果の証明にはなりません。

あとは、メネデールや他の液肥との効果の比較ではなく、HB-101の使用の有無での比較を様々な植物や作物間で行う必要がありますね。この辺のデータが無いので、本当に効果があるのかを証明できないんです。

2.希釈倍率の幅が広すぎる

フローラ
我が家にあるボトルに記載されている使用方法を見ると、「水で千倍~十万倍に薄めてお使いください」とあります。

1,000倍から100,000倍ってちょっと幅が広すぎませんかね?

この希釈倍率の幅は、HB-101の効果を損なわないのでしょうか?

沢山薄めても効果があるのであればコスパが良くて喜ぶ人も多いかもしれませんが、個人的にはこの幅で効果に特筆すべき差がないのであれば、いよいよ何が植物に作用して生育を助けているのかがわからなくなってきます。

3.本来の用途(植物の成長促進)以外にも効果をうたう人が多すぎる

色々調べてみると、通常の植物の生育を助ける目的での使用方法を外れて、HB-101を飲んだり、ペットに振りかけたり、頭皮につけたり、アトピー改善を目的に肌につけたりする人もいるようで、こういった情報がより胡散臭さを助長している気がします。

繰り返しになりますが私は元々製薬系の仕事をしていたこともあり、薄毛やアトピー性皮膚炎の治療薬等についても知識はあります。もし本当にHB-101に効果があるのであれば悩む人はいませんし、製薬業界が放っておくことは絶対にありません。

薄毛にも効くし、皮膚炎にも効く、ペットにも効く、、、

なんにでも効果があるような万能薬的な触れ込みは、かえって信ぴょう性を損ないますよね。あまりにも妄信的過ぎて少々宗教的な臭いもしてきます。

サイエンスの話をすると、一時期流行った「水素水」などもそうですが、実際に健康への影響があるかどうかは二重盲検法という手段で効果を確かめる必要があります。

二重盲検法は「プラセボ(プラシーボ)効果」や「観察者バイアス」を防ぐことができるので、本当にそれが効果があるのかどうかを知ることができます。

医薬品の効果測定なんかには必ずこの方法が用いられるのですが、これをしていない個人的な体験談(例えば「皮膚に塗ったらかゆみがおさまった」とか「毛が生えてきた」とか)は信ぴょう性が薄いと言わざるを得ません。

それ以前に、本来の使用法の域を超えて商品の万能性をうたう人が多いと、普通の人は懐疑的になりますよね。

HB-101には本当にその効果があるのかもしれませんし、本当のところはわかりませんがあくまでの個人の体験談の域を出ないのであれば、本来の使用法以外での利用は個人の責任において試してみればいいと思います。


商品自体が高価だからプラセボ効果は強そうな気がするよ

植物の生育に関してもプラセボの影響がないか調べたデータを見てみたいのう。やはり科学的根拠がないと何ともスッキリしないんじゃ

4.公式HPのお客様の声に寄せられた高評価の比率

ここまで書いたように、効果の判定は「個人的な体験」に基づいているものが多く、ほとんどの人がHB-101の使用有無別の効果比較をしたわけではないはずです。

それにもかかわらず、公式HPに寄せられたお客様の声「全980件」のうち、5つ星で評価された平均が「4.9」という驚異的な数字であることも私が懐疑的になる理由のひとつです。

平均4.9という事は、980人のうち880人が満点の5つ星、残り100人が4つ星といった評価の場合になる点数です。相当な高評価ですね。


この数値を見て「スゴイ評価が高い!多くの人が良いって言ってる!」って思う人はいるのかな?

どんなに優れた商品でも、1000人近くの人がみんな満点に近い評価をすることってありえるのかのう?

私は決してHB-101の効果がないと言ってるわけではなく、科学的データが無くこれだけ評価判断が曖昧な商品にもかかわらず、お客様の声の評価のほぼすべてが満点の5つ星評価というのはちょっと変ですよね?

曲がりなりにもデータを扱っていた人間なので、ちょっと偏り過ぎているなという印象を持たざるを得ません。高価な商品であるがゆえに評価が厳しくなってもおかしくないのに、レビューを寄せているほとんどの人が満点近い評価というのは腑に落ちません。

どんなにミシュランの星を獲得した世界最高峰のレストランでも、ここまで評価は偏らないと思います。

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HB-101の価格は実はメネデールと大差ない


HB-101は値段が高いと書いてきましたが、実は希釈倍数通りに薄めるとメネデールとほとんど変わらないことが分かりました。

HB-101メネデール
値段2300円(100ml)900~1000円(500ml)
希釈倍率1000倍100倍
1ℓの薬液に必要な量1ml10ml
1mlあたりの値段23円1.8~2円
1ℓの薬液に必要な金額23円18~20円

メネデールは500mlで1000円ほどで購入できますが、希釈倍率が100倍なので1ℓの薬液を作るのに10ml必要になります。そのため1mlあたりの価格は2円ほどですが、10ml必要なので20円ほどかかる計算になります。

一方で、HB-101は100mlで2300円もしますが、1000倍希釈のため1ℓの薬液を作るのに必要なのは僅か1mlです。1mlあたりの値段は約23円なので、1リットルの薬液を作るには23円かかることになります。


10万倍まで薄めてもいいことを考えると、もしかしたらメネデールよりも割安かも!?

こうやって見ると、他の商品と比べてものすごく高い値段かといえばそうじゃないんじゃな!

私自身がHB-101を使ってみた感想

hb101

色々と書きましたが、実際に自分で使わずに言うだけなのはあれなので、しばらく自分でもHB-101を使ってみました。

1つは顆粒のHB-101を庭で育てているハーブ畑に、液肥は室内で育てている塊根植物や多肉植物の水やりと、実生株を種から育てるときの発芽促進効果を狙って浸水させる水に数滴垂らして使いました。

発芽促進効果に関していえば、「メネデール・HB-101・水のみ」の3パターンで比較しましたが、メネデールと同程度の発芽促進効果があり、水のみの時よりも発芽した種子が多かったです。(※ただし、実験に使った種子の数が少ないので誤差の範囲の可能性も大)

空のペットボトルに1~2滴垂らして水をそそぐと、爽やかないい匂いがしてきて、若干水が泡立ちます。

HB-101に含まれる、ピネン(松などの針葉樹に含まれる精油成分)サポニン(界面活性効果のある配糖体)の効果だと思います。

サポニン自体は自然界に存在しますが、種類によっては経口毒性(特に溶血作用)と魚毒性があるものもあります。ただ、HB-101に関しては毒性試験を行っていますし、水槽の水草に使ったり、飲んだりしても副作用があったなどの話を聞かないのでおそらく大丈夫なのでしょう。

提示されているデータが少なかったり、効果を証明するものが使用者の体験談ベースだったりと、全ての人が納得して購入するには情報が少ないですが、実際に使ってみて自分の目で判断するのが一番良いかもしれません。

HB-101は公式サイトからの購入がお得

色々な情報を見て、それでも興味がある、ちょっと使ってみて自分で判断してみたいと考えている方は、HB-101は公式サイトから購入すると「送料・手数料無料」かつ「返金保証」が受けられるのでお得です。(※返金保証を受けるには商品到着から8日以内に返品の連絡&送料は自己負担)

フローラ公式サイト「HB-101」をチェックする
HB-101の最安商品は1000円ですので、まずはお試しで購入してみて使ってみるのがいいでしょう。


最安値が1000円ならとりあえず試してみてもいいね!

返金保証もあるので自分で使ってみるのが一番効果を確かめる確実な方法と言えるかもしれんのう
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まとめ

本記事では、私自身が感じたHB-101の怪しく感じるポイントについてまとめてみました。

多くの園芸家が愛用しているHB-101は、これから初めて使おうと思っている人にとっては多くの絶賛する体験談と、懐疑的な人たちのコメントが錯綜しているので判断に迷うかもしれません。

ただこれだけの人が効果があると口をそろえて言い、長い間愛用している人が全国にいるとなると、はっきりとしたデータは無いにしろ効果があるのかもしれません。

その効果のほどは、自分で使って実感するのが確実だと思いますので、興味がある方は試してみるのも良いかもしれませんね。