こんにちは、田舎センセイです。
私は以前ニュージーランドに住んでいて、家族へのお土産や自分で使うようにマヌカハニーをよく買っていました。
マヌカハニーはその抗菌作用などから様々な指標が使われていてわかりにくく価格も高額なため、どの商品を購入すればいいのか迷ってしまう人が多いと思います。
マヌカハニー選びは「値段」「味」「MGOやUMFなどの数値」なども大切ですが、偽製品が多いため「信頼できるメーカーの商品であるかどうか」というポイントも外せません。
そこで本記事では「UMF協会加盟メーカーに限定したおすすめのマヌカハニー」を4つご紹介します。
Contents
マヌカハニーを選ぶ前に知っておきたいこと
一般的なハチミツではなく、あえて高価なマヌカハニーを購入しようとしている方は、ほとんどがマヌカハニーの健康への効果を期待していることと思います。
出鼻をくじくようですが、私個人が元医療関係者(STおよび医薬マーケター)だったこともあり、エビデンス(学術的証拠)の無い情報を元にマヌカハニーをお薦めすることは極力したくありません。
マヌカハニーの購入に際して、抗菌活性力を示すMGO(メチルグリオキサール)の数値を基準に選ぶ方も多いと思いますが、それだけでは過去に成分偽装された商品が見つかった例もあり万全とは言えないんですね。
下の関連記事でも書きましたが、過度なMGOやUMFの数値の高騰による価値づけは、高額であるマヌカハニーは数値の偽装につながりかねず、過去に人為的にMGOやMGOの前駆物質(ジヒドロキシアセトン)の添加事件があったことからも、私は「数字が高い商品が必ずしも“良い商品”ではない」と思っています。
年間1700トン生産されているとされているマヌカハニーが、全世界で10000トン以上販売されているという記事が話題を呼びましたが、マヌカハニーは本当に偽製品が多いのです。
今回のおすすめのマヌカハニーを4つ、特にUMF協会(Unique Manuka Factor Honey Association)加盟製造者に限定したのは、「レプトスペリン(というマヌカハニーにしか含まれていない成分)が100mg/kg以上含まれている」という厳格な基準をクリアしたものをマヌカハニーとして認証しているからです。
つまり、本記事内で紹介されているマヌカハニーは、人工的にMGOを添加したり、他の花の蜜が混ざった純度の低いマヌカハニーは無いので安心して選ぶことができます。
マヌカハニーのおすすめポイントと選び方
MGOやUMF値における味の違い
マヌカハニーはMGOやUFM値が高くなると、舌触りがザラザラしたり、薬っぽさや焦げっぽい風味が増えると言われています。
この薬っぽい苦みを「コクがある」として好む人もいますが、普通のハチミツを想像しているとまずいと感じる人もいますね。
これは当然商品によって違うのですが、私含め一般的な傾向としてニュージーランド在住の友人たちも口をそろえて言うことなので、これから初めてマヌカハニーを試すという方は食べやすさを考えてMGOやUFM値があまり高くない商品(UFM5+ – 10+くらい)から始めると良いでしょう。
食用以外の利用を考えている方は要注意!
傷口や皮膚に塗るなど食品として以外の利用方法も検討している方がいますが、個人的にもおすすめしませんし、各種メーカーのFAQを見ても食品用のマヌカハニーを傷口に塗ることは推奨されていません。
色々なブログや書籍でも見かけるのですが、本当の医療・臨床用マヌカハニーは、本来食品としては販売されていません。
「医療用マヌカハニー」というのは、ボツリヌス毒素を発生させる「クロストリジウム胞子」というのを放射線(ガンマ線)照射を行って処理した物なので、傷口に塗ることはあっても食品として許可している国はないんです。
逆を言うと、一般の食品として売られているマヌカハニーは放射線処理を行っていないので、医療用として傷口に塗ることは医療機関では行いません。やっているとしたらあくまで民間療法としての範疇の話。
マヌカハニーの抗菌力を過剰に解釈して「医療用」などと銘打っている商品には注意が必要です。
通常のハチミツ同様にボツリヌス毒素が微量に含まれているので、1歳未満の乳幼児には与えられませんし、傷口に塗ることは止めた方が良いでしょう。
マヌカハニーの一般的な食べ方
マヌカハニーの味はかなり好き嫌いが分かれるのですが、NZに住む私の友人は「トーストには合わない。毎朝ひと匙すくって舐めてる」そうで、普段使いするには低MGOのマヌカハニーをお湯や紅茶、コーヒーに溶かして飲んでいると言っていました。
私もNZに住んでいた時は、薬のイメージでお湯に溶かして飲んだりしていましたね。
風邪予防や普段の健康維持に摂取したい場合は、シンプルに「マヌカハニーを直接舐める」という使い方が良いかもしれません。
- 必ずしもMGOが高いものが良い商品とは限らない
- MGOやUMFの数値が高い商品は薬っぽさが増し食べにくいものが多い
- マヌカハニー初心者はUMF5+~10+(MGO83~263)くらいから始めると良い
- 「医療用」や「臨床用」などの表記があるマヌカハニーは要注意
- UMF協会加盟メーカーの認証を受けた商品を選ぶ
おすすめのマヌカハニー4選
Comvita(コンビタ)
私がニュージーランドに住んでいた時から、現地に住む人たちにとって一番ポピュラーと言っても過言ではないマヌカハニーの代表格が「Comvita」です。
私がいの一番にこのComvitaを挙げたのは、私自身がNZに住んでいた時によく使っていたこと。そして、現地でも古くから愛されてるメーカーだから。
ネットで売られている各種マヌカハニーは、正直私がNZに住んでいる時に見たこともないものばかりですが、このComvitaはNZの大型スーパーでも普通に取り扱いがあります。
現地に住んでいればマーケットで市販されている個人のマヌカハニーも沢山あるんですが、大手メーカーのもので一番よく見るのがComvitaですね。
味も値段も平均的でこれからマヌカハニーを始めたいという人には「まずComvitaのを試してみたら?」と勧めます。
偽製品が多く出回っているマヌカハニー業界の中で、最も信頼のおけるメーカーの1つです。
・UMF協会加盟メーカーで認証を受けている品質保証
・値段は平均的
・やや薬っぽさはあるがマヌカハニーらしい味
Manuka Health(マヌカヘルス・ニュージーランド)
Comvitaと並んでNZでポピュラーなメーカーがもう一つあって、それが「Manuka Health社」のマヌカハニーです。
マヌカヘルス社のマヌカハニーは世界45カ国で販売されている、NZのマヌカハニーメーカーの最大手です。
抗菌活性力を示すMGO(メチルグリオキサール)を、ドイツのトーマス・ヘンレ教授との共同研究により2008年に発見したのが、このマヌカヘルス社。その後同社がマヌカハニーのグレーディングの指標としてMGOを使い始めました。
NZ政府の厳しい基準をクリアした輸出許可認証メーカーでもあるので、初めての方にも安心しておすすめできるマヌカハニーです。
・UMF協会加盟メーカーで認証を受けている品質保証
・商品バリエーションが豊富
・価格帯はやや高め
・薬っぽさはあるが食べやすい
EGMONT(エグモント)
EGMONT社のマヌカハニーは、UMF協会加盟メーカーにもかかわらず価格が比較的安価で手に入れやすいのがおすすめのポイントです。
NZ北島のタラナキ地方の人里から隔絶された大自然の中に巣箱を置いて養蜂をしているので、純度も高くミツバチも殺虫剤などにさらされることなく蜜を集めているのが特徴。
・UMF協会加盟メーカーで認証を受けている品質保証
・価格帯は安めなので始めやすい
Manuka South(マヌカサウス)
今回このランキングを作成するにあたって、現地NZに20年以上住んでいる友人たちに連絡をしたのですが、ここ最近南島のクライストチャーチのお土産屋さんに売っているマヌカハニーとして「Manuka South(マヌカサウス)」を教えてもらいました。
現地の友人たちが言うには、クセが少なくてあっさり目の味だとのことで食べやすいとのこと。
こちらのメーカーもUMF協会の加盟メーカーです。
・UMF協会加盟メーカーで認証を受けている品質保証
・現地在住の日本人がサッパリしている味と評価
・価格帯は平均的
まとめ
本記事ではUMF協会加盟製造者に限定して4ブランドをご紹介しました。
今回ご紹介した商品以外にもNZ国外に輸出許可証を発行されたマヌカハニーブランドがいくつかあります。
ネット上でマヌカハニーを見つけた際に、そのメーカーがUMF協会に加盟しているかどうか調べたい場合は、以下のリンク先でメーカー名を打ち込めば加盟の有無がわかります。
上記リンク内で表示されている各種製造者のマヌカハニーであれば、成分偽装の心配は大分少なくなりますので、あとは自分の口に合ったマヌカハニーを見つけて少しずつ味を楽しみながら摂取してみてくださいね。