ニュージーランド南島のキウイフルーツ畑での仕事体験記【ワーホリ】

KIWI

こんにちは、田舎センセイです。

私は24歳の時にニュージーランドに渡り、1年間のワーキングホリデーで畑仕事ばかりをしていました。

その経験は現在の私の仕事にも大変役立っているのですが、中でもニュージーランド南島Motueka(モトゥエカ)という街のキウイフルーツ畑での仕事は特に印象に残っています。

現在我が家でもキウイフルーツを育てていて、そろそろ蔓を巻き付ける棚を作成しなきゃいけないなという話が出たので当時の事を少し思いだしました。

そこで本記事では、私が実際に体験した本場ニュージーランドのキウイフルーツ栽培の様子を当時の写真を交えてご紹介します。


先生がニュージーランドにいたのって何年前?

もう10年以上前になるかのう。思い出してたら懐かしくなってきたぞい!

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私が働いたニュージーランド南島のキウイフルーツ畑

モトゥエカ

私がニュージーランドのキウイフルーツ畑で仕事をしたのは、南島の北部にあるモトゥエカ(Motueka)という街でした。

モトゥエカの場所はココ↓

motueka

ファームワーク以外には特に仕事もなく、近くにはエーベルタズマン国立公園(Abel Tasman National Park)があるので、シーカヤッキングやスカイダイビングが楽しめます。

私が知る限りでは、当時はキウイフルーツ畑の他に、バラの出荷工場、ワイン用のブドウ畑で働いている友人がおり、私の働いていた畑の横にリンゴ畑も隣接していたので、ファームワークは数種類ありました。

私はそれまでにブドウ畑でしばらく働いていたので、次は何か違うファームワークをと探していたところ、滞在先の宿でキウイフルーツ畑の募集がかけられていたので参加することにしました。

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本場ニュージーランドのキウイフルーツ果樹園の様子

防風林

宿泊先にピックアップトラックが毎朝決まった時間に迎えに来るので、時間までに準備をして乗り込みます。

時間は早朝6時半。

トラックが止められた先には、高い防風林がそびえたっていて、キレイに区画整理された果樹園が見えてきます。

キウイ

私がキウイフルーツ畑で仕事を始めたのは、1月の年明け直ぐから1カ月半ほどの期間でした。

この時期のキウイフルーツ畑の仕事は、4~5月の収穫に備えて伸びすぎて日光を遮ってしまっている枝の剪定や、奇形や果皮がささくれ状になってしまっているものを見つけて摘み取ってしまうという作業がほとんど。

仕事を始めるのがあと数カ月遅ければ収穫作業と美味しいキウィフルーツにありつけたのですが、この時期の果実は石のように固く食べることができず残念でした。

収穫に向けて、大きく育てるべき果実だけを木に残し、栄養がしっかりいきわたるように準備をするという段階の作業がメインでしたね。

高身長の男性には辛い!延々と続く中腰での作業

キウイフルーツ畑

私が働いたキウイフルーツ畑のキウイの木は、上の写真のようにマクドナルドのロゴの「M」の文字のように、中央の木からアーチ状に日本の枝が伸びてキウイフルーツのトンネルができるような形になっています。

そして、そのトンネルの中に2人1組で入り、奇形のキウィフルーツを見つけてはもいで地面に落としていくという作業をするのですが、これが私にとって少し辛い作業でした。

kiwi

イラストに描くと上のようになるのですが、キウイのトンネルが高い所でも170㎝程度しかなく、身長175㎝の私は所々中腰で作業しなくてはいけなかったんです。

私はまだマシな方で、当時一緒に働いていた身長180㎝を超えるドイツ出身の友人フランクはさらに大変そうでした。

キウイの木

キウイフルーツ畑
※当時の写真。友人のフランクはキウイ棚から頭がはみ出していますね。

一方で、台湾出身のアルビンは身長160cmそこそこだったのでご覧の通り。

キウイフルーツ畑

特にかがむ必要もなく楽々と仕事をこなしていました。

なぜこのような中途半端な高さにキウイの棚を設置しているかというと、写真をご覧になってわかる通り、てっぺんから足元に至るまでびっしりとキウイフルーツがなっていますよね。

他の種類の果物に比べて、1本の木になる果実の数が多いので、ハシゴや脚立を使わなくてはいけない高さにしてしまうと作業効率が一気に落ちてしまいます。

そのため、人間がギリギリくぐれて、全ての果実に手を伸ばせば届くような高さ(約170cm位)に樹高をコントロールしているんです。

一般のご家庭でキウイの苗木を育てる場合であれば、植えてもおそらく数本だと思うので、多少高い所に果実がついても脚立で登れば済むのでここまでギリギリの高さに設定する必要はありません。

その畑で主に収穫をするであろう人の身長+15~20cmの高さに樹高がなるように棚を作ると、収穫時に脚立を使う事も中腰になることもないので楽に作業ができると思います。

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奇形のキウイフルーツを摘果する作業

kiwi

私が働いていた時に主に携わったのが「奇形のキウイフルーツを取り除く作業」でした。

奇形のキウイフルーツとは、育てていくと上の写真のように果実がくっついてしまったり、途中で割れてしまったり変な形のものができてしまいます。

必要以上に大きすぎてもいけませんし、小さな「ささくれ」ができてしまっていても、将来的にその部分から裂けてしまうので、形が良くても取り除いてしまわなくてはいけません。

奇形キウイ

目視ではこのような小さなささくれは見つけにくいのですが、素手で軽く全体をなでると引っかかって気付くので、慣れてくると目をつぶっても見分けることができるようになりました。

ニュージーランドのキウイフルーツ畑での仕事の賃金

幾つかのファームワークをしてきましたが、畑によってお給料も違いますし歩合制だったり時給制だったりします。

ただ、一般的にキウイフルーツ畑での仕事は、ブドウ畑での仕事と同じくらいで一般的なファームワークと同じようなお給料であることが多かったです。

私の場合は、時給制で1時間16ドル位でしたので、現在のニュージーランドの最低賃金よりもやや高いくらいです。

まとめ

今回は私が10年以上前に滞在していたニュージーランドのキウイフルーツ畑で働いていた時の様子を当時の写真とともにご紹介しました。

平均的な身長の私でさえ少し窮屈に感じたキウイの樹高ですが、ニュージーランドの人たちの方が背が高いのでもっと作業は大変なはずですよね。

ただ、やはりあれだけの本数のキウイの木と無数になった果実を選別するには、人が木の下に潜り込んでやるしかないので、効率を重視するのもわかります。

もしこれからキウイを育ててみたい、収穫してみたいと考えている方は、是非本場ニュージーランドのキウイ畑の様子を参考にして、自分が作業しやすいように樹高をコントロールするなどしてみてくださいね。

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