自分で野菜を育ててみたいけど「都会暮らしで畑がない」「マンション暮らしで庭がない」などの悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな皆さんに、今回は「家の中でもできるおすすめの室内用水耕栽培キット」をご紹介したいと思います。
Contents
水耕栽培のメリットは?
1.土を使わないので清潔
室内で野菜を育てるときに、畑で野菜を栽培するように土を使うと、虫が湧いたりしてしまう可能性もあって不衛生になってしまいます。
その点、水耕栽培では土を使わず、水と液体肥料だけで作物が育つので清潔です。
小さいお子さんがいる家庭でも安心して野菜を育てることが出来ます。
2.野菜の成長が最初から最後まで観察できる
通常畑で栽培するときは、土の中に種を埋めて上から土をかぶせるので、発芽の瞬間や土中でどのように根が伸びているかを見ることはできません。
しかし、水耕栽培キットは、多くの場合で発芽の瞬間や根の成長の様子、そして育てる作物によっては実をつけるまでを見届けることが出来ます。
種植から収穫の時までを観察し、最後には食卓に並ぶところまで見届けることが出来るのは、お子さんがいる家庭では「食育」の面でも非常に良い点ですよね。
お子さんが野菜嫌いで困っている方は、水耕栽培キットで一緒に野菜を育ててみてはいかがでしょうか?
3.水やり・環境の管理が簡単
水耕栽培の良い点は、水が減ったら足せばよいので、とても水やりが簡単という点です。
天候に左右されることもないですし、年中温度の安定した室内で育てるので、環境の変化に野菜の生育が左右されにくいという点も嬉しいところです。
よっぽどずぼらな人でない限り、種をまいてから1か月後くらいには美味しい野菜が収穫できるでしょう。
4.LEDで光源の管理をするので、窓際に置く必要が無い
通常、ベランダのある家でも、ベランダの位置や隣接する家までの距離によっては、日照条件が悪く野菜の生育には適さない場合があります。
しかし、多くの水耕栽培キットは屋内専用の栽培キットのため、LED光源で日照時間の管理をすることができ、置き場所に困ることはありません。
例え全く日の光が差し込まない様な家に住んでいても、野菜を育てることが出来るでしょう。
おすすめの室内用水耕栽培キット4選
1.U-ING GreenFarmCube 水耕栽培器
ユーイングのコンパクトなキューブタイプの水耕栽培キット「U-ING GreenFarmCube」です。
四方がアクリル板で囲まれた作りになっていて、立方体の形がインテリアとしても可愛いですよね。
価格は1万円以下でお手頃なのも嬉しいです。
背丈の低い野菜や植物であれば、かなりの種類の野菜を育てることが出来ます。
操作もシンプルで、ボタン一つで栽培がスタートできるため、水耕栽培が初めてという方でも簡単に使用することが出来ます。
【注意点】
- ファンの音がするので人によっては気になるかも
- 栽培用の種子と苗床は、本体到着後にハガキを投函して受け取りまでに1週間ほど待つ必要がある
- 沢山収穫したい人には、一度に植えることが出来る株の量が少ない
【グリーンファームキューブのスペック】
名称 | グリーンファームキューブ |
価格 | 1万円以下 |
デザイン | 立方体のコンパクトな形状 |
サイズ | 幅225×奥行225×高さ285.5mm |
重さ | カラ時2Kg / 満水時4Kg |
電気代 | 約227円/月(1日16時間LED使用、電気代は(1kWh=27円)で計算) |
管理のしやすさ | 収穫、水やりがしやすい構造 |
育てられる野菜の種類(公式ページに記載されているもの) | 葉物野菜系・ベビーリーフ系・ハーブ系・根菜系(ラディッシュなど)・実もの系(鈴っ子トマト、ワイルドストロベリー)など約30種 |
栽培数 | レタス・葉もの野菜系:4株、ベビーリーフ系、ハーブ系:9株 |
機能① | 収穫までの日数をカウントする日めくりカレンダー搭載 |
機能② | 吸水のタイミングを知らせてくれる機能搭載 |
機能③ | LEDの点灯タイミング&照射時間を設定するタイマー搭載 |
色は全部で「赤・白・緑」の3色があります。
※販売元サイト【Green Farm】:http://www.greenfarm.uing.u-tc.co.jp/cube/
2.U-ING 水耕栽培機GreenFarm UH-A01E1
画像元:Amazon
こちらはユーイングの大容量版の「Greenfarm UH-A01E1」です。
ひとつ前のグリーンファームキューブの2倍以上の作物が収穫できます。
ただ、高さ自体にそこまで違いがないので、背丈が伸びるミニトマトなどの栽培はできず、栽培できる野菜の種類には両者では差が無いようです。
こちらは鉢植えの花も鑑賞できる「花モード」も搭載しており、綺麗な花を長時間干渉するのにも使えます。
ファンの動作音が気になるという人もいるので、ワンルームなど寝室と設置場所を分けられないような人には向かないかもしれません。
【注意点(グリーンファームキューブと同様)】
- ファンの音がするので人によっては気になるかも
- 栽培用の種子と苗床は、本体到着後にハガキを投函して受け取りまでに1週間ほど待つ必要がある
【GreenFarm UH-Aのスペック】
名称 | GreenFarm UH-A |
価格 | 2万円以下 |
デザイン | シンプルな大容量長方形タイプ |
サイズ | 幅544×奥行262×高さ305mm |
重さ | カラ時5Kg / 満水時9Kg |
電気代 | 約350円/月(1日16時間LED使用、電気代は(1kWh=27円)で計算) |
管理のしやすさ | 虫が入りにくい半密閉構造、収穫もしやすい |
育てられる野菜の種類(公式ページに記載されているもの) | 葉物野菜系・ベビーリーフ系・ハーブ系・根菜系(ラディッシュなど)・実もの系(鈴っ子トマト、ワイルドストロベリー)など約30種 |
栽培数 | レタス・葉もの野菜系:10株、ベビーリーフ系、ハーブ系:20株 |
機能① | 収穫までの日数をカウントする日めくりカレンダー搭載 |
機能② | 吸水のタイミングを知らせてくれる機能搭載 |
機能③ | LEDの点灯タイミング&照射時間を設定するタイマー搭載 |
機能④ | 鉢植えの花も鑑賞できる「花モード」を搭載 |
3.ピッコラ(Piccola)
画像元:Amazon
植物工場の技術から生まれた「ピッコラ」は、二期作・二毛作ができることが大きな特徴です。
2つのトレイが分かれており、光源までの距離を調節できるで、一方のトレイでは収穫までの成長促進を、もう一方ではトレイを近づけて種子の発芽を促すなど、違った成長段階を一つの栽培ボックスでできてしまうというのがすごいところです。
また、本体到着時にサンプルでルッコラの種子が付属しているので、届いてすぐ栽培に取り掛かることが出来ます。
複雑な機能もないので、初心者でも使いやすいのがおすすめです。
【ピッコラのスペック】
名称 | ピッコラ |
価格 | 約12,000円 |
デザイン | シンプルなボックスタイプ |
サイズ | 幅295×奥行200×高さ300(mm) |
重さ | ー |
電気代 | 約46.8円/月 |
管理のしやすさ | 前面開放によりお手入れが楽 |
育てられる野菜の種類(公式ページに記載されているもの) | 主に小型の葉物野菜 (※実もの、根菜系は不可) |
栽培数 | 葉物野菜 約24株 |
機能① | 太陽光に近い赤色LED搭載 |
機能② | 2つのトレイが分かれており、トレイの高さを変えることで 光源までの距離を調節でき、発芽と収穫を同時に出来る |
色は「クリア」と「クリアスモーク」の2種類
販売元サイト【Piccola】:http://hako28.jp/product/piccola/index.html
4.アクアスプラウト【アクアポニックス】
ご家庭に小さなお子さんがいて、自宅でも「食育」や「生き物の飼育」について学ばせたいと考えている方には、家でお魚を飼育しながら作物も育てられる「アクアスプラウト(アクアポニックス)」がおすすめです!
アクアポニックスは、水産養殖(魚の養殖)と水耕栽培(土を使わずに水で栽培する農業)を掛け合わせた、新しい農業。魚と植物を1つのシステムで一緒に育てます。魚の排出物を微生物が分解し、植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻る、地球にやさしい循環型農業です。- AQUAPONICS
お魚さんの糞が栄養となり、野菜を育てるという通称「さかな畑」
ただ魚を飼育するだけではなく、同時に作物も育てることが出来るので、お子さんの学びにとっても最適の教材になります。
リビングのインテリアとしてもオシャレなデザイン。
この「アクアスプラウト(Aquasprouts)」のすごいところは、
- 水槽内を泳ぐ魚の糞が、ポンプで吸い上げられて肥料となり作物を育てる
- 吸い上げられた糞は、植物の浄化作用でキレイな水に変えられて水槽に戻るため、魚の飼育で大変なフィルターの清掃が不要である
- 土づくりや水やりが一切不要
- 植物フィルターが作用するので(基本的には)水換えも不要
- 生き物と植物の共生を学ぶことができ、環境・生態系の理解が進む
- 子供の食育にも利用できる
キットを設置してしまえば、日々の作業は「お魚の餌やり」だけ! なんとも簡単です。
【アクアスプラウト(アクアポニックス)のスペック】
名称 | アクアスプラウト(Aquasprouts) |
価格 | 34,800円 |
デザイン | 水槽と作物栽培一体型 |
サイズ | 幅730×奥行250×高さ450(mm) |
重さ | カラ時 18Kg / 満水時 59 Kg |
電気代 | 約140~200円/月 |
管理のしやすさ | 魚の餌やりだけで良い |
育てられる野菜の種類(公式ページに記載されているもの) | 葉物野菜、根菜系(一部)、実もの系(一部)が可能 ※強い日光が必要なミニトマトなどは置く場所に注意が必要 |
栽培数 | かなり多い(作物による) |
飼育できる魚の種類は、
- 金魚(3~4匹)
- メダカ
- タナゴ
- ザリガニ
など、淡水魚であれば比較的何でも飼育できるようです。おすすめは丈夫な金魚とのこと。
過剰な魚の飼育は水質悪化にもつながるので、金魚サイズであれば3~4匹が目安となるでしょう。
考えられる注意点としては、
- 水質が悪化した場合は、水換えの作業が必要になる
- 作業自体は簡単だが、生態系を管理するのである程度の生き物を飼う知識が必要
- 日光が少ない場所では、別売りのライトを設置する必要がある
などの点でしょう。
都会に暮らしながらにして、自然を感じることが出来るアクアスプラウトはおすすめです!
まとめ
最後のアクアスプラウトなんて子供がいたら買っちゃうな
ご家庭でできる水耕栽培キットのおすすめを4つご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
都会に住みながら、市民農園を借りたりするにはちょっと敷居が高いなと感じている方でも、自宅での水耕栽培ならお子さんと一緒に楽しめるのではないでしょうか。
インテリアとしてもおすすめの「水耕栽培キット」を是非試してみてくださいね。
また、観葉植物の水耕栽培を自宅で簡単に行うためには「ハイドロカルチャー」が便利です。ハイドロカルチャーによる水耕栽培については下の関連記事もあわせてご覧ください。
【観葉植物の水耕栽培についてはこちら】