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  • 冬の虫刺されはイエダニの可能性!?見分け方・大きさ・駆除方法を解説します!

    冬の虫刺されはイエダニの可能性!?見分け方・大きさ・駆除方法を解説します!

    高温多湿環境になる梅雨時期から夏にかけて急激に増加するダニ被害ですが、乾燥している秋~冬の時期になっても家の中でダニに刺されることがあります。

    数万種類いると言われるダニの中で、日本の室内で刺すことがあるのは主に「ツメダニ」と「イエダニ」のどちらかです。

    もしあなたが冬にダニ刺されの被害に遭ったのであれば、「イエダニ」の存在を疑った方が良いかもしれません。

    そして、同じ刺すダニの中でも「ツメダニ」と「イエダニ」では、原因も駆除方法も全くと言っていいほど異なるので注意が必要です。

    本記事では、刺咬被害の原因が「イエダニ」かもしれないと疑っている方に対して、イエダニの生態や特徴、駆除方法について詳しく解説していきます。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]イエダニかツメダニかどっちかわかればいいんだけどなぁ・・・[/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]見分けるのはなかなか難しいが、注目すべきポイントを紹介するぞい![/chat]

    冬なのに家の中でダニに刺されたらイエダニかも?

    基本的にダニは高温多湿の環境を好みます。

    人を刺すダニの代表格ツメダニが最も多く発生するのは6~9月で、イエダニもこの時期に多く発生するのですが、冬季にツメダニ被害が激減するのに対してイエダニ被害は意外と少なくありません。

    乾燥している秋冬の気候にも関わらず、室内で知らないうちに虫に刺されていたらイエダニの可能性が高いかもしれません。

    虫刺され痕から原因を判断したい方は、下記の関連記事をご覧ください。

    https://inakasensei.com/dani-shouzyou

    イエダニはどこからくる?

    ネズミ

    イエダニはその名前から「家の中にいるダニ」と言うイメージを持ちがちですが、家の外から入ってくる「屋外ダニ」の一種で、マダニなどと同じような家の外にいるダニに分類されます。

    屋内侵入の一番の原因になるのが「ネズミ」です。

    イエダニはネズミや一部の野鳥(ツバメやスズメ)に寄生していることが多く、屋根裏や軒下で死んだネズミに寄生していたイエダニが宿主を失って侵入してくるというのが主な経路です。

    現代の気密性の高い家屋ではあまりネズミがいないのでイエダニ自体がいない家も少なくありませんが、未だに刺咬被害が多いダニの筆頭です。

    イエダニは英語で「トロピカル・ラット・マイト」

    イエダニは英語で「Tropical rat mite」(トロピカル・ラット・マイト)と言います。

    この名前からもネズミが媒介者であることが容易に想像ができますね。

    人を刺すダニ「ツメダニ」と「イエダニ」の違い

    ツメダニは誤って刺すが、イエダニは吸血をする

    室内に発生するダニの中でツメダニとイエダニが人を刺しますが、ツメダニは好んで人を刺すわけではなく、どちらかと言うと誤って刺してしまう場合が多いとされています。

    一方で、イエダニはネズミに寄生していますが、宿主となるネズミがいなくなった時に、ネズミの代わりに人間を狙って「吸血」をします。

    ツメダニが餌とするのは他の小型のダニチャタテムシなのですが、イエダニは哺乳類の血液を餌にしている所がまず違うんですね。

    刺しあとも、ツメダニは赤く腫れる程度なのに対して、イエダニは中央に水疱やしこりを伴う刺し痕になります。

    https://inakasensei.com/chyatatemushi

    ツメダニは肉眼では見えないが、イエダニは見えることがある

    この2つのダニの大きな違いは「大きさ」です。

    ツメダニは0.4~0.8mmで布団や畳を肉眼で探しても見つけることはほぼ不可能です。

    一方で、イエダニは0.6~1.0mmで、特に吸血後のイエダニは少し大きく膨らんでいて赤くなるために目を凝らせば見ることも可能です。

    稀に「ふとんや畳の上を飛び跳ねているダニを見た」と言う人がいますが、ダニはそもそも飛び跳ねないので、十中八九「ノミ」の仕業でしょう。

    ツメダニはダニシートで捕獲できるが、イエダニには効果が薄い

    ダニピタ君

    当サイトでは、最もコスパが良い方法としてダニシートを勧めています。

    https://inakasensei.com/tsumedani-danisheat

    しかし、後述しますが「イエダニにはダニシートはほとんど効きません

    当サイトで勧められたダニシートを設置したのに刺されるという方は、もしかしたらイエダニも生息しているかもしれません。

    イエダニの駆除方法は「ネズミ対策」

    ツメダニはダニシートで捕獲することができ、冬季の寒く乾燥した環境では増殖できないので対策はさほど難しくありません。

    私自身でも体感していますが、基本的にちゃんとしたダニシートを選べばダニ刺され被害はなくなります。

    しかし、イエダニに関しては「宿主の駆除」が根本的な解決策になります。

    ダニシートでは捕獲できないからと言って、ダニ駆除用のスプレー剤などを散布して一時的に駆除できても、宿主となるネズミが敷地内にいる限りイエダニの被害を食い止めることはできません。

    そのためにも屋根裏や床下にネズミがいる可能性がある場合は、ネズミの駆除から始める必要があります。

    ツメダニなどに比べて、イエダニの駆除は少々厄介なのです。

    イエダニ退治が目的のネズミ退治の場合は、駆除せずに追い払おう

    死んだネズミ

    ネズミの駆除方法には幾つかありますが、イエダニ退治を目的としたネズミ駆除であれば敷地内で殺してしまわない方がいいでしょう。

    前述の通り、イエダニが人を狙うようになるのは「宿主となるネズミがいなくなったり、死んでしまった場合」なので、屋根裏などに毒餌をまいて敷地内で駆除してしまうと、そこから解き放たれたイエダニがあなたに襲い掛かってくることになるやもしれません。

    一番おすすめなのが超音波発生装置ネズミ駆除業者を活用して家からネズミが一匹残らず逃げ出してくれるように仕向ける方法です。

    寄生しているイエダニごと一緒に外に出て行ってもらうのが最善策です。

    過去にネズミ駆除をやった経験のある人間として結論だけを言うと下記がおすすめです。

    ネズミ駆除ならこちら  → ねずみ110番

    ネズミ駆除の方法については下記の関連記事をご覧ください。

    https://inakasensei.com/nezumi-kuzyo-osusumeshinai

    冬の間でもダニ対策は必要!

    近年は温暖化の影響や、暖房器具の充実・加湿器の普及などによって冬の時期でも室内で快適に過ごせるようになったため、ご家庭によってはダニも季節関係なく増殖することができるようになってきました。

    外部から侵入してくるイエダニのみならず、普通にツメダニも越冬して刺咬被害を起こすことが無いとは言えなくなってきたんですね。

    また、刺咬被害以外にもアレルギーの原因となることが分かっている「チリダニ科」のダニに関しては、条件が揃うと越冬する「休眠モード」に入る種類もいるので、冬の時期だろうとダニ対策は必要といえます。

    https://inakasensei.com/dani-winter

    特に小さなお子さんがいるご家庭では、年間を通したダニ対策が大事なんですね。

    まとめ

    イエダニは「ネズミ」が原因であることが多いダニなので、「冬でも刺されることがある」という点と「ネズミを駆除しないと解決できない」のがポイントです。

    目視や刺し痕からの判別は難しいですが、ネズミの足跡がしたり糞などの痕跡を見つけた場合や、刺し痕に水疱やしこりがある場合は疑った方が良いかもしれません。

  • ダニに刺された時の症状の見分け方|家の中の虫刺され【皮膚の画像あり】

    ダニに刺された時の症状の見分け方|家の中の虫刺され【皮膚の画像あり】

    自宅にいて知らないうちに虫に刺されていたという事がありますが、虫刺され場所が異常にかゆい場合は「ダニ」かもしれません。

    室内で痒みを伴う虫刺されは、大きく分けて下記の6種類のいずれかであることがほとんどです。

    1. ノミ
    2. ダニ(ツメダニ・イエダニ・他)
    3. ツツガムシ
    4. トコジラミ(南京虫)
    5. アリガタバチ

    この中でも、刺されて痒いだけでは終わらず、重篤な症状や感染症を引き起こす可能性のあるものとして、「イエダニ」「ツツガムシ」「アリガタバチ」の3種類がいます。

    もしあなたが今現在虫刺されの被害に遭っていて、どの虫に刺されたかわからない場合は、この先ご紹介するそれぞれの虫刺されの特徴をご覧になって、自分が刺されたのはどの虫なのか鑑別してみてください。

    この記事では、家の中で刺される可能性のある虫とその特徴について、医師監修のもと画像を交えて解説していきます。

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]今回は、特に「家の中」で刺されることが多い虫に絞って解説するぞい![/chat]

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]痒いだけならまだしも、感染症になる恐れのある虫もいるんだね[/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]この記事の虫刺されの症状などについては、医師の監修を受けておるので安心してご自身の症状と照らし合わせてみてくれい![/chat]

    【この記事の監修医師】成田医師

    ・経歴

    東京都出身、弘前大学医学部卒。

    国立医療科学院や結核研究所で研修を積み、保健所勤務経験から感染症、医療行政に詳しい。

    ・所属学会

    日本内科学会
    日本公衆衛生学会
    日本感染症学会
    日本結核病学会
    日本健康教育学会

     

    ※本記事の虫刺されの症状など医学的知識に関して専門家に監修を依頼しています。本文中の商品に関して医師が推薦を行うものではありません。

    家の中で刺す虫|画像で見る虫刺されの症状別の見分け方

    1.蚊に刺された時の画像と症状の特徴

    蚊の虫刺され

    【蚊による虫刺されの特徴】

    • 肌の露出場所を刺される
    • 刺された直後は水膨れのようになり、腫れは数十分ほどで収まる
    • 刺された場所に痒みが出てくるが1~2時間ほどで収まる
    • 一匹の蚊がまとめて何か所も刺すことはあまりない
    • 半日もあれば痒みは収まる

    蚊による虫刺されの痕は、刺された直後は画像のようにぷっくりと膨れ、時間が経つとともに腫れは引き、うっすらと赤くなって痒みが出てきます。(※画像はヒトスジシマカの虫刺され)

    肌の露出個所を刺されるので、寝ているときに刺されたのであれば手足を刺されることが多く、刺される箇所も多くて数か所程度で、一か所を集中して刺されることはありません

     

     

    【監修医師】成田医師

    2.ノミに刺された時の画像と症状の特徴

    ノミの虫刺され画像

    ※画像:flicker

    【ノミによる虫刺されの特徴】

    • 比較的暖かい(5月~11月)に被害が多い
    • 屋外では足のひざから下を複数個所刺される
    • ペットに寄生しているノミの場合は腕など露出部に刺されやすい
    • 刺された箇所は赤くなり、水膨れのようになる
    • かゆみがかなり強い
    • かゆみが収まるまで1週間~1か月かかる場合がある
    • 大人よりも体温の高い子供の方が刺されやすい
    • 光に集まる習性があるので、明るい日中に刺される事も多い

    屋外でのノミによる虫刺されは、基本的に「足(膝から下)」がボコボコに複数個所刺されることが多く、画像のように何か所も赤くなっていたらノミを疑いましょう。

     

     

    【監修医師】成田医師

     

    ノミは飛び跳ねるので目視で見つけることが出来ますが、人を刺すダニは1mm未満のものが多く肉眼で確認することは難しいです

    また、ノミは光に集まる習性があるので日中でも刺されることがありますが、ダニは夜行性の為、室内が明るいうちは畳やカーペットの裏側に逃げ込んでしまうので刺咬被害は少なく、夜に出てきて刺します。

    刺される場所、刺された時間などでダニとの鑑別ができるのがノミの特徴です。

    3.ツメダニに刺された時の画像と症状の特徴

    ツメダニに刺された

    【ツメダニによる虫刺されの特徴】

    • 肌の露出部を刺すことが多い
    • 刺されて6~7時間後にかゆみが出て気づく
    • 近い場所に数か所まとめて刺すことが多い
    • に刺されることが多い
    • 2~3日ほど痒みは続き、良くなった後にまた痒みが出ることもある

    ツメダニは家の中にいるダニの一種であり、ホコリの中に見つかる他のダニを食べて生きていますが、人を刺すことも少なくありません。

    ツメダニが刺す場所は「肌の露出部分」です。

    近い場所を数か所まとめて刺しますが、しばらく時間が経ってから痒みに気が付きます。

    刺された時の感覚は無いので、寝ているうちに刺されて日中気が付くことが多いでしょう。

    ツメダニは、その他の小型の屋内ダニであるチリダニやイエササラダニ、またはチャタテムシなどを餌とするため、ツメダニを駆除するためにはツメダニの餌となるその他のダニ類を駆除しなくては根絶できないのが厄介な点です。

     

     

     

     

    【監修医師】成田医師

    ツメダニ自体は殺虫剤が効かないことが多いので、湿度管理を徹底して餌となるカビやダニを増やさないようにすべき、、と言いたいところですが、夏場はどうしても対処が難しいので「万が一ツメダニが存在していても刺されないようにする」ことが現実的な対処法です。

    その具体的な方法は、

    1.ダニシートを利用する
    2.防ダニ寝具に交換する

    のいずれかが現実的で確実にダニの悩みから解消される具体的な方法です。

    ツメダニの駆除方法になぜダニシートや防ダニ寝具が効果的なのかは下の別記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

    ツメダニの駆除方法とダニシートが効果的な理由とは?

    また、どんなダニシートがおすすめなのかを知りたい方は以下の記事で最もおすすめな商品をご紹介しています。

    https://inakasensei.com/dani-sheat-ranking

    4.イエダニに刺された時の画像と症状の特徴

    イエダニの画像はこちら

    (※2018/3/30修正 修正前まで掲載しておりました画像は、Pyemotes herfsiによる皮膚症状であるとのご指摘をいただきましたので訂正いたしました。読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。)
    (※※引用:Dermatitis by Tropical Rat Mite, Ornithonyssus bacoti (Mesostigmata, Macronyssidae) in Italian city-dwellers)

    【イエダニによる虫刺されの特徴】

    • 刺すときに血を吸う
    • 5~9月に被害が出ることが多いが、媒介者になるネズミの多い冬にも発生する
    • 肌の柔らかい所を刺す
    • 刺されたところは赤く腫れてブツブツができる
    • 数か所まとめて刺すことが多い
    • 一週間ほどかゆみが続くこともある

    家の中で刺されるダニといえば大部分はイエダニです。

    ツメダニとは違い、刺すだけではなく血を吸うため、肌の柔らかいところを刺すことが多いのが特徴です。

    刺された箇所は、赤いブツブツができるので、ツメダニの刺し痕とは少々見た目が異なります。

    屋根裏に棲み付いたネズミの活動が活発になる冬に発生することも多いダニなので、もし乾燥する冬に刺されて痒みを伴う赤いブツブツがあればイエダニの可能性を考えましょう。

     

     

     

    【監修医師】成田医師

    イエダニの被害の厄介なところは、痒み以外にも様々な感染症を引き起こす可能性があることで、根絶のためには媒介者となるネズミや鳥を駆除しなくてはなりません

    ネズミの駆除については、こちらの「ネズミの駆除で毒餌や罠での捕獲をおすすめしないたった一つの理由」の記事でご紹介していますが、毒餌やトリモチ、罠などを天井裏に仕掛けて殺処分したり捕獲することをおすすめしていません。

    天井裏で捕獲されたり毒餌を食べてネズミが死ぬと、それまで寄生していたイエダニが新たな宿主を求めて移動するため、そこに住んでいる人間が刺されるという2次被害が発生する可能性が高まるというのが理由の一つです。

    もしイエダニの被害に遭われている場合は、ネズミの駆除を業者に依頼するか、ネズミを追い出す方法をおすすめします。

    イエダニの駆除方法はこちら

    5.ツツガムシに刺された時の画像と症状の特徴

    ツツガムシ

    【ツツガムシによる虫刺されの特徴】

    • 春と秋に被害が多い
    • ツツガムシ病にかかる恐れがある(0.1%~3%が有毒)
    • 刺された場所には刺し口がある
    • 痛みやかゆみはほとんどない
    • お腹・脇腹・内ももなど柔らかく湿った場所を刺す
    • 吸血はしないが、体液を1~2日にわたって吸う

    ツツガムシはダニの仲間で、マダニなどと同じ「ダニ媒介性感染症」を引き起こす恐れのある厄介なダニです。通常は森林や畑の土壌など野外に生息しており、屋外での作業中などに刺されます。

    ツツガムシに刺された時の特徴は、痒みや痛みはほとんどなく、鏡を見るまで気が付かない程です。

    刺される場所は柔らかく湿った場所で、刺された場所には刺した痕(刺し口)がハッキリと分かるように残るのが特徴です。

    ツツガムシのうち、無害なツツガムシに刺された場合は数日もすれば刺された後はきれいさっぱりなくなりますが、0.1~3%の個体がリケッチアというタイプの菌を保菌しており、感染するとツツガムシ病になります。

     

     

     

     

    【監修医師】成田医師

    ここ日本でも毎年に1~3人くらいのペースで、ツツガムシ病で亡くなる方もいるので注意が必要です。

    イエダニ同様、ツツガムシの根絶には家に棲み付くネズミの駆除が必須です。

    ツツガムシの発生時期や具体的な対処法については、下記をご覧ください。

    ツツガムシ病の症状と予防法はこちら

    6.トコジラミ(南京虫)に刺された時の画像と症状の特徴

    南京虫に刺された

    【トコジラミ(南京虫)による虫刺されの特徴】

    • 刺された直後は痒みや痛みはなく、数日後に赤く腫れ非常に強いかゆみを伴う
    • 移動しながら吸血することもあり、複数の部位を刺されることがある

    トコジラミ(南京虫)は、ベッドバグ(Bedbug)と呼ばれる通り、ベッドや家具の隙間などに隠れている事の多い虫です。

    露出したところを刺すことが多いのですが、服の上から刺すこともあり、移動しながら刺すので複数の部位に刺されることもありますまとまった場所に刺すダニやノミとは違い見極めがしやすいです。

     

     

     

    【監修医師】成田医師

    古いアンティークの家具などに潜んでいることがあるので、それまでは刺されたことが無かったのに急に南京虫の被害が出た場合は、被害が出た日の前後でアンティークの家具や布製品等を購入していないか思い出してみてください。

    トコジラミ(南京虫)の特徴や駆除方法はこちら

    7.アリガタバチに刺された時の画像と症状の特徴

    アリガタバチ

    【アリガタバチによる虫刺されの特徴】

    • シバンムシに寄生するためシバンムシが活動する7~9月に被害が多い
    • 畳の上などに寝転がった時に刺されることが多い
    • 肌の露出場所を刺される
    • 刺された時にチクッとした痛みを感じ、痛みは1時間ほど続く
    • 刺された後に3日ほどは腫れが続き、かゆみを伴う
    • まとめて何か所も刺すことはあまりない
    • 複数回刺されることでアナフィラキシーショックを起こす危険性がある

    アリガタバチには、「シバンムシアリガタバチ」「クロアリガタバチ」等がおり、室内に発生するシバンムシという害虫に寄生する蜂の仲間です。

    アリガタバチは、「アリの形をした蜂」の為、一見アリのように見えますが毒針を持っており、刺されたときには蜂に刺された時のようなチクッとした痛みを感じるのが特徴です。ダニなどは刺された時には痛みを感じないので、痛い場合はアリガタバチの可能性が高いでしょう。

    1時間ほど痛みが続き、その後3日間ほどかゆみが続きます。

    恐ろしいのは、二回目以降に刺されると強いアレルギー反応が生じて「アナフィラキシーショック」を引き起こす可能性があることです。

     

     

     

     

     

    【監修医師】成田医師

    シバンムシアリガタバチの駆除は、シバンムシを根絶することが必須事項なので、下記関連記事よりシバンムシ及びシバンムシアリガタバチの生態や駆除方法をご覧ください。

    シバンムシアリガタバチの駆除方法はこちら
    シバンムシの駆除方法はこちら

    室内での虫刺されによる虫の種類鑑別チャート

    虫刺され判別チャート

    今回紹介した7種類の虫について、虫刺されの状況別に判断できるようなチャートを作成しました。

    刺し傷の反応や虫の数などによっては、必ずしも上記のチャート通りとはいきませんが、ある程度の目安になると思います。

    基本的には、個別の虫について虫刺され場所の特徴を記載した項目と照らし合わせて、ご自身の虫刺されがどの虫の症状に近いのかを調べてみてください。

    番外編:マダニに刺されたときの画像と症状の特徴

    マダニ 画像
    ※画像:wikimedia

    本記事は室内での虫刺されを取り上げおり、室内での虫刺されでマダニ類が問題になることはほとんどありませんが、多くの方が命の危険があると認識しているマダニの噛みあとや症状を気にしているようですのでここに記載します。

    【マダニ類による虫刺されの特徴】

    • マダニの活動する5~8月に被害が多い
    • 野山・畑・あぜ道・民家の裏庭など外にいる時に刺されることが多い
    • 太もも、陰部、わき腹などの柔らかい場所を刺される
    • 刺された直後はマダニが突き刺さった状態でいることが多い
    • 噛まれた周囲が10センチほど腫れ、痒みと痛みがあり、高熱が出ることもある
    • 一週間以上も吸血し続けることもある
    • 噛まれたことによる感染症によって命の危険もある

    マダニの刺し痕は、前半でご紹介した家の中で刺される虫のどの刺し痕とも違うのですぐに分かります。

    特に、マダニの場合は長時間刺さったまま吸血をするので、マダニ本体が体に突き刺さっているのを発見することが多く、他の虫の刺し痕と見分けるのは容易です。

    基本的に野生動物が生息する野山や田舎のあぜ道、田んぼ、民家の裏庭等に生息しています。

    マダニに刺されると、日本しょう紅熱、ライム病、重症熱性血小板減少症候群などの病気を発症するケースもあることが知られており、マダニが原因でお亡くなりになる方もいます。

    マダニに刺された場合は、できるだけ早く処置をすることがポイントです。

    場合によってはピンセットなどでマダニの口吻が体内に残らないように自分で取り除くこともできますが、無理にとらずにそのまま近くの医療機関(皮膚科)に行きましょう。

     

     

     

     

     

     

    【監修医師】成田医師

    ※ダニ刺されに関して:厚生労働省 / 国立感染症研究所

    まとめ

    今回はダニの虫刺され症状を中心に、それ以外の虫刺されとの見極め方についてご紹介いたしました。

    蚊以外の虫については、放っておくと事態は悪化の一途をたどり、刺咬被害も増えていく恐れがありますので、虫刺されに気づいたらできるだけ早い対応を取って、被害を最小限に抑えるようにしましょう!

    おそらく最も被害が多い「ツメダニ」による刺咬被害に関しては、ダニシートで捕獲するか防ダニ寝具でそもそもダニを布団に住まわせないかのどちらかが確実な対策です。

    私が実際に使っているダニシートは、ダニアレルギーの長男が新生児の時から使っていて、今では家族全員が愛用している「ダニ捕りロボ」です。

    もし記事を読んでツメダニによる被害である可能性が高いと判断された方は、ダニ捕りロボがかなりおすすめなので是非一度公式ページも見てみてくださいね!

  • ダニの種類と特徴を徹底解説|家に出る注意すべきダニ

    ダニの種類と特徴を徹底解説|家に出る注意すべきダニ

    ダニは「人を刺して血を吸い、痒くさせる虫」というイメージがありますが、種類によって生態も様々で、どちらかというと人に危害を加えるダニの方が少数派であることはあまり知られていません。

    現在発見されているもので、5万種以上いると言われていますが、日本での実生活でみられるものは15~20種類程度です。さらにその中で私たち人間を刺したり吸血行動をとるなど直接危害を加える種類となると、ぐっと少なくなります。

    日本に生息しているダニのうち,人間の血を吸う問題となる主要なダニは,科なら全体の3%,種ならわずか0.9%となる。 ー日本ダニ学会HPより

    今回は、私たちの日常生活で関わる可能性のあるダニの種類や特徴について、様々な視点から解説していきます。ダニの種類を見分けることによって、この先起こりうる健康被害等についての予防に役立てることが出来るので、対策を講じる前にご一読いただければと思います。

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]ダニってそんなに種類がいるんだ!でも実害があるのは意外と少ないのかな?[/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]ダニがいない場所はないと言われているくらい、北極や南極や赤道直下など地球上のいたるところで見つかっているんじゃよ。[/chat]

    ダニの生態や特徴について

    ダニ

    ダニは昆虫ではなく「クモ」や「サソリ」に近い生物

    ダニは足に節があるので節足動物であるのですが、昆虫ではなく鋏角亜門という「クモ」や「サソリ」の仲間です。

    成虫の足は8本あり、翅(ハネ)は無いので飛びません

    もし、ダニのような小さな生物が飛び跳ねたら、それはダニではなくシラミなど他の虫である可能性が高いです。

    ダニは英語で何という?

    日本語では「ダニ」と一通りの言い方しかありませんが、英語では大きさで2種類の表現方法があり、

    目に見えないほど小さなダニは「mite」(マイト)
    マダニなどの大きいダニを「tick」(ティック)

    と言います。

    ダニアレルギーや家の中にいる小さなダニたちをまとめて、「house dust mites」(ハウスダストマイツ)と表現します。

    ダニは肉眼で見える?

    家に生息するダニの中でも最も多く見かけるのは「チリダニ」という種類で、約0.2~0.4mmという極小サイズです。

    背景が黒っぽい色の場所で目を凝らせば肉眼でも見える大きさではありますが、畳の上やカーペット、布団の上などでは目視で見つけることはできないでしょう。

    マダニなど、ダニの種類によっては目視が可能な大きさのものもいますが、室内で出会う可能性のあるダニの場合は、肉眼で見るというのは難しいです。

    しかし、後述する「コナダニ」などの貯蔵食品を加害することのあるダニは、大繁殖してうごめくことがあるため、極小の白い物体がうごめいているのを肉眼でも確認することが出来る場合があり、不快感を与えます。

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]未開封の小麦粉でも保存状態によってはダニが検出されたというニュースがあったが、その時に日本の研究でも見つかったのも「コナダニ」だったんじゃよ[/chat]

    ※参考:未開封のホットケーキミックス、ダニはどれくらい混入している? Yahooニュース

    家の中に潜んでいる「屋内ダニ」の種類と特徴

    室内ダニの種類別構成比

    室内に生息するダニを「屋内ダニ」と呼び、おおよそ6種類に分類することができ、その内訳は上のグラフのようになります。

    1. チリダニ科     :約80%
    2. イエササラダニ科  :約10%
    3. ツメダニ科     :約5%
    4. コナダニ科     :約2%
    5. ホコリダニ科    :約2%
    6. ニクダニ科     :約1%

    [chat face=”buta.jpg” name=”” align=”left” style=”type1″]ほとんどが「チリダニ」だね![/chat]

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]比率はおおよその数値じゃが、だいたいこんなもんと考えて良いじゃろう。それぞれの種類について詳しく解説していくぞい![/chat]

    1.チリダニ

    チリダニ

    屋内で見つける事の多いダニの中で最も多いのがチリダニ科のダニで、チリダニ科には「コナヒョウヒダニ」「ヤケヒョウヒダニ」の2種類がいます。

    [chat face=”mu.jpg” name=”” align=”right” style=”type2″]家の中のダニの8~9割がこのチリダニ科のダニなんじゃよ![/chat]

    チリダニの特徴は、

    • 1年中家の中でみられる
    • 刺さない
    • 死骸や糞がアレルギー疾患の原因になる
    • 大型ダニの餌になる

    という点です。

    大きさは0.2~0.4mm程度で肉眼での確認は難しく、繁殖力も旺盛で室温22~28℃湿度60~80%の環境でどんどん増殖します。

    餌となるのは、髪の毛フケ垢(あか)の他に、ホコリ食べカスなども食べます。つまり餌はどこにでもあるので、不潔な環境にしているとどんどん増えます。

    生息場所は、カーペット、布団、ソファー、ベッドなどの布製品です。

    このチリダニの厄介な点は、大型のダニの餌になるため、チリダニが増えるとさらに有害な人を刺す大型のダニが増殖してしまうという点です。

    屋内のダニの駆除を行う時に一番基本になるのがこのチリダニの駆除なのです。

    コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの違いは成虫期間の長さや産卵数などで、一般的にヤケヒョウヒダニの方が成虫期間が長く、総産卵数も多くなる傾向にあるようです。
    ※参考:日革研究所HP

    ヤケヒョウヒダニの死骸や糞からダニアレルギーが発症してしまうのを防ぐためには、防ダニ加工が施されたシーツや布団などの寝具の利用が効果的です。

    https://inakasensei.com/boudani-shingu-ranking

    2.イエササラダニ

    イエササラダニ

    チリダニに次いで多いのが、このイエササラダニ科のダニで「イエササラダニ」「カザリヒワダニ」などがおり、全体の約10%程を占めます。

    イエササラダニの全長は0.3mm程度で、少し黄色っぽい色をしているのが特徴です。一個体を肉眼で見つけるのは難しいですが、時に畳の上で大発生することがあり、粉を拭いたように見えるためとても不快な印象を与えます。

    イエササラダニの特徴は、

    • マンションなどの集合住宅ではあまり見ないが、築2年以内の日本家屋で多い
    • 刺さない
    • 大型ダニの餌になる

    という点です。

    新築物件での発生が多い理由としては、築2年までは「建材がまだ未乾燥」「基礎のコンクリートが乾燥するまでに1年以上かかる」等の理由から、湿度が総じて高くなる傾向がある為です。

    新築で湿度が高くなった部屋で、和室を閉め切ったりすると畳の内部にカビが発生し、それを餌とするイエササラダニが大繁殖してしまうという事になります。

    また、畳以外にも室内に持ち込んだ観葉植物の鉢植えなどにカビが発生し、そこにダニが湧くことも多くみられるようです。

    チリダニ同様にイエササラダニも大型ダニの餌となるので、駆除をしないと刺すことのある寄生性のダニが増えることにつながってしまいますので注意しましょう。

    3.ツメダニ

    ツメダニ

    人に対する刺咬被害を及ぼすのがこのツメダニ科のダニです。

    「ミナミツメダニ」「フトツメダニ」等の種類がおり、全体に占める割合は僅か5%ほどです。

    大きさは0.4~0.8mmほどあり大型で、チリダニイエササラダニ、またはチャタテムシなどを餌とするため、上記のダニたちがいる場所にはツメダニもいる可能性があると考えていいでしょう。

    ツメダニの特徴は、

    • チリダニ、イエササラダニ、チャタテムシなどを餌とする
    • 人を刺すことがあるが、積極的に人を狙わけではない
    • 刺されると痒み・痛みを伴う腫れ、その他の病気への感染の危険性がある

    という点です。

    人を刺すのはあくまでも偶然で、吸血行動をするわけではないのですが、刺咬された場所は痒みや痛みを伴う腫れが起きる以外にも、その他の病気を媒介することがあるので注意が必要です。

    生息場所は、他の小型のダニが生息するカーペットや畳などです。

    湿度の上がる梅雨の時期ごろに多くなるので注意が必要です。

    4.コナダニ

    コナダニ

    コナダニは、カビや保存環境の悪い食品などに加害することのあるダニで、「ケナガコナダニ」という種類がおり、高温多湿な時期に発生します。

    大きさは0.4mm程度で、貯蔵食品以外にも農作物医薬品なども加害し、ものすごい繁殖力で膨大な数がうごめくので肉眼でも粉状のダニが動いていることを確認できることがあります。

    コナダニの特徴は、

    • 特に多湿な環境を好み、秋~冬にもみられるので低温では死なない
    • 刺さない
    • 貯蔵食品などを加害し、肉眼でも見ることが出来るほど増えることがある
    • 大型ダニの餌になる

    という点です。

    荷とに対する直接的な被害よりも、農業被害や経済的被害を与えることが多いダニで、貯蔵庫や藁(ワラ)、畳などでも大繁殖することがあります。

    コナダニの繁殖を予防するには、食品は密封容器(プラスチックや瓶等)にいれ、10度以下の低温保存をすることで可能となりますが、食品以外にも幅広く加害するので注意が必要でしょう。

    特に、畳に発生した場合は熱処理によるせん滅が有効なので業者に依頼するのが一番確実な方法と言えるでしょう。

    5.ホコリダニ

    ホコリダニ

    ホコリダニは、体長0.1mm程度の最も小さな種類のダニで、生態はいまだ未知数な部分の多いダニです。

    果樹や農作物などを加害することが多いのですが、「ナミホコリダニ」は室内でも発見されることがあり、ハウスダストからの検出が多いのが特徴です。アレルギーなどへの関与はいまだ分かっていません。

    ホコリダニの特徴は、

    • 生態系はまだ未知数でアレルギーへの関与は不明
    • 花や果樹、農作物を加害することが多い
    • 刺さない
    • に多く見られることがある

    という点です。

    高湿度でカビを餌とする他の種類とは少し違い、冬に大発生することがあるというのも珍しく、未だわからないことが多いダニの種類です。

    ※注:我が家の畳と敷布団の間に設置していたダニシートから大量のホコリダニが検出されました。

    https://inakasensei.com/dani-hikisuukensa

    6.ニクダニ

    ニクダニ

    ニクダニ科には「イエニクダニ」「サヤアシニクダニ」がおり、約0.3~0.5mm程度の大きさです。

    多湿によって変性した貯蔵食品を加害することが多く、室内でもまれに見られます。

    ニクダニの特徴は、

    • 刺さない
    • 貯蔵食品やカビを食べる
    • にも発生することがある

    という点です。

    湿度70%以上の高湿度であれば、15度程度の低温でも発生することがあり、加湿器をつけて家財等に結露から生じたカビが出来た時などに、冬場でも発生することのあるダニです。

    冬場だからと言って加湿をし過ぎると、ニクダニの発生につながる可能性があるので注意が必要です。

    家の外から入ってくる「屋外ダニ」の種類と特徴

    マダニ

    屋内ダニに対して、屋外(水、土、野鳥、動物)など生育環境としているダニを「屋外ダニ」と言います。

    そして、それらの屋外ダニが、鳥やネズミなど経由で屋内に迷い込んだものを「迷入種」と呼び、人を刺したり吸血したりして加害することがあります。

    迷入種となりうる屋外ダニには下記の8種類があります。

    1. マダニ
    2. イエダニ
    3. トリサシダニ
    4. ワクモ
    5. スズメサシダニ
    6. シラミダニ
    7. ヒゼンダニ
    8. タカラダニ

    1.マダニ

    マダニ

    マダニは体長2.5mm~10mm(吸血時)にもなる大型のダニで、ダニ媒介性感染症を引き起こす最も代表的なダニです。

    魚類以外の様々な生物に寄生し、ペットに寄生したものが家の中に持ち込まれたり、登山やアウトドアなどで野外に出た時に寄生されたりなどして問題になることがあります。

    人の血を吸うことがあり、吸血されると3倍にも膨れ上がります。

    マダニの吸血によるダニ媒介性感染症には、下記の3種類があります。

    • 日本紅斑熱
    • ライム病
    • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

    日本で発見されたマダニの中には「SFTSウイルス」を持った個体が多数発見されており、注意が必要です。

    重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染した場合の症状は、38℃以上の高熱下痢嘔吐、場合によっては死に至る事があります。

    2.イエダニ

    イエダニ

    イエダニは、野鳥やネズミに寄生して室内に入り込むことがあり、迷入種の中でも最も被害が多いのがこのイエダニです。

    イエダニの大きさは0.6~0.8mm程で比較的大きく、肉眼で確認することが可能です。

    イエダニは、特に屋内に棲み付くことのあるクマネズミが媒介者として知られ、人間に寄生することはありませんが、屋根裏などでクマネズミの巣や死骸からイエダニが大発生し、宿主であるクマネズミがいなくなったことによって、2次的に人間を刺すことがあります。

    5月~9月に多く発生し、お腹や内もも、腕の内側など柔らかくて太い血管の通っている場所を狙って吸血します。

    吸血された場所は、激しいかゆみと痛みを伴い、感染症を引き起こす恐れもあります。

    イエダニ自体は殺虫剤で駆除することが可能ですが、一番の問題は媒介者であるネズミがいることですので、イエダニの吸血被害に遭った場合はネズミの駆除を行うことが先決です。

    イエダニについてはこちら。

    https://inakasensei.com/iedani

    ネズミの駆除方法については、こちらの「【ネズミ駆除】家のネズミを退治するための対策情報まとめ」の記事をご覧ください。

    3.その他の屋外ダニ

    その他の野外ダニ

    マダニやイエダニ以外で迷入種となるダニの中で、「ワクモ」「トリサシダニ」「スズメサシダニ」鳥や鳥の巣が発生源になるダニで、人間の血を吸う吸血種です。

    ツバメやスズメ、ムクドリなどの野鳥以外にも、トリサシダニは鶏舎のニワトリでも大発生することがあります。

    野鳥の場合は、営巣する巣に鳥がいるうちは鳥に寄生するのでいいのですが、巣立ちを迎えて寄生する鳥が巣からいなくなってしまった場合に、新たな寄生先を探して移動し、人間を刺します。そのため、巣立った後のツバメの巣などは注意してできるだけ早めに取り除くようにしましょう。

    また、シラミダニは昆虫に寄生する種類のダニですが、人間に移行すると激しいかゆみを引き起こすダニです。

    ヒゼンダニは、人間の皮膚に寄生し、角質層に穴をあけてそこで繁殖します。最終的には疥癬(かいせん)症を引き起こし、人から人へ接触感染でうつる危険性があります。

    タカラダニは、コンクリートや家の外壁などで見かけることがある真っ赤な色をしたダニです。吸血行動はせず、人を刺すことはしないので見た目が不気味な以外は特に害がないダニなのですが、誤って潰してしまうと赤い体液が付着し、アレルギーの原因になることがわかっているので潰さないようにしましょう。

    タカラダニについてのより詳しい解説は、こちらの「赤い小さい虫「タカラダニ」の生態と駆除方法まとめ」をご覧ください。

    日常生活で特に注意すべき4種類のダニ

    掃除

    普段暮らしていて特に被害が多く挙げられるのは下記の4種類です。

    1. チリダニ:アレルギーの原因になる。ツメダニの餌になる
    2. コナダニ:貯蔵食品などで大発生することがある。ツメダニの餌になる
    3. ツメダニ:人を刺す。チリダニやコナダニがいる限り増える
    4. イエダニ:人を刺し、血を吸う。ネズミを駆除しない限り増える

    ツメダニは、チリダニやコナダニ以外にも「チャタテムシ」という1~2mmの白いダニに似た虫も餌にするため、チャタテムシがいる場合でもツメダニが増える可能性があります。

    こちらがダニと間違いやすいチャタテムシ↓

    チャタテムシ

    チャタテムシの生態や駆除方法は下記の関連記事をご覧ください。

    上記の関係性から、室内でツメダニに刺された場合は、チリダニやコナダニが既にいると考えてほぼ間違いありません。ダニによる刺咬被害も嫌ですが、小さなお子さんがいる家庭などではチリダニ類によるアレルギー被害も気になります。

    気管支ぜんそくアトピー性皮膚炎などのおよそ8割が、ダニが原因によるものと言われているのでしっかりとした対策を取るようにしましょう。

    ダニの駆除は、コインランドリーの高温乾燥機にかけるのが有効なのですが、ソファーやベッドマットレス等、乾燥機に入らない大きいものについてはダニシートが有効です。

    おすすめのダニシートをランキング形式でご紹介していますので、下記の記事もあわせてご覧ください。

    まとめ

    様々な理由から日常生活に入り込んでくる可能性のあるダニの種類をまとめました。

    最後に各ダニの主な特徴(害)を表にまとめてみます。

    刺す吸血寄生アレルギー
    チリダニ
    イエササラダニ
    ツメダニ
    コナダニ
    ホコリダニ
    ニクダニ
    マダニ
    イエダニ
    トリサシダニ
    ワクモ
    スズメサシダニ
    シラミダニ
    ヒゼンダニ
    タカラダニ

    この表では、食害や経済的被害などは除き、刺咬・吸血・寄生・アレルギーの4つについて分類しています。

    この表を見ると吸血ダニは屋外ダニがほとんどで、屋内ダニで刺咬被害があるのはツメダニだけであることが分かります。

    室内でダニに刺されたと思ったら、被害が広まる前にダニシート等でダニ対策を早めにしてしまいましょう!

    ダニを生きたまま捕まえる【ダニ捕りロボ】

    ただし、前述のようにチリダニ類は大型のダニの餌になるので、刺咬被害がないからと言って放置していると、ツメダニやその他のダニが増えてしまいますので注意が必要です。

    ダニの被害にあったらできるだけ早く対策を取るようにしましょう!