ダニに刺された時の症状の見分け方|家の中の虫刺され【皮膚の画像あり】

古いソファー

自宅にいて知らないうちに虫に刺されていたという事がありますが、虫刺され場所が異常にかゆい場合は「ダニ」かもしれません。

室内で痒みを伴う虫刺されは、大きく分けて下記の6種類のいずれかであることがほとんどです。

  1. ノミ
  2. ダニ(ツメダニ・イエダニ・他)
  3. ツツガムシ
  4. トコジラミ(南京虫)
  5. アリガタバチ

この中でも、刺されて痒いだけでは終わらず、重篤な症状や感染症を引き起こす可能性のあるものとして、「イエダニ」「ツツガムシ」「アリガタバチ」の3種類がいます。

もしあなたが今現在虫刺されの被害に遭っていて、どの虫に刺されたかわからない場合は、この先ご紹介するそれぞれの虫刺されの特徴をご覧になって、自分が刺されたのはどの虫なのか鑑別してみてください。

この記事では、家の中で刺される可能性のある虫とその特徴について、医師監修のもと画像を交えて解説していきます。


今回は、特に「家の中」で刺されることが多い虫に絞って解説するぞい!

痒いだけならまだしも、感染症になる恐れのある虫もいるんだね

この記事の虫刺されの症状などについては、医師の監修を受けておるので安心してご自身の症状と照らし合わせてみてくれい!

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています

【この記事の監修医師】成田医師

・経歴

東京都出身、弘前大学医学部卒。

国立医療科学院や結核研究所で研修を積み、保健所勤務経験から感染症、医療行政に詳しい。

・所属学会

日本内科学会
日本公衆衛生学会
日本感染症学会
日本結核病学会
日本健康教育学会

 

※本記事の虫刺されの症状など医学的知識に関して専門家に監修を依頼しています。本文中の商品に関して医師が推薦を行うものではありません。

家の中で刺す虫|画像で見る虫刺されの症状別の見分け方

1.蚊に刺された時の画像と症状の特徴

蚊の虫刺され

【蚊による虫刺されの特徴】

  • 肌の露出場所を刺される
  • 刺された直後は水膨れのようになり、腫れは数十分ほどで収まる
  • 刺された場所に痒みが出てくるが1~2時間ほどで収まる
  • 一匹の蚊がまとめて何か所も刺すことはあまりない
  • 半日もあれば痒みは収まる

蚊による虫刺されの痕は、刺された直後は画像のようにぷっくりと膨れ、時間が経つとともに腫れは引き、うっすらと赤くなって痒みが出てきます。(※画像はヒトスジシマカの虫刺され)

肌の露出個所を刺されるので、寝ているときに刺されたのであれば手足を刺されることが多く、刺される箇所も多くて数か所程度で、一か所を集中して刺されることはありません

 

 

【監修医師】成田医師

2.ノミに刺された時の画像と症状の特徴

ノミの虫刺され画像

※画像:flicker

【ノミによる虫刺されの特徴】

  • 比較的暖かい(5月~11月)に被害が多い
  • 屋外では足のひざから下を複数個所刺される
  • ペットに寄生しているノミの場合は腕など露出部に刺されやすい
  • 刺された箇所は赤くなり、水膨れのようになる
  • かゆみがかなり強い
  • かゆみが収まるまで1週間~1か月かかる場合がある
  • 大人よりも体温の高い子供の方が刺されやすい
  • 光に集まる習性があるので、明るい日中に刺される事も多い

屋外でのノミによる虫刺されは、基本的に「足(膝から下)」がボコボコに複数個所刺されることが多く、画像のように何か所も赤くなっていたらノミを疑いましょう。

 

 

【監修医師】成田医師

 

ノミは飛び跳ねるので目視で見つけることが出来ますが、人を刺すダニは1mm未満のものが多く肉眼で確認することは難しいです

また、ノミは光に集まる習性があるので日中でも刺されることがありますが、ダニは夜行性の為、室内が明るいうちは畳やカーペットの裏側に逃げ込んでしまうので刺咬被害は少なく、夜に出てきて刺します。

刺される場所、刺された時間などでダニとの鑑別ができるのがノミの特徴です。

3.ツメダニに刺された時の画像と症状の特徴

ツメダニに刺された

【ツメダニによる虫刺されの特徴】

  • 肌の露出部を刺すことが多い
  • 刺されて6~7時間後にかゆみが出て気づく
  • 近い場所に数か所まとめて刺すことが多い
  • に刺されることが多い
  • 2~3日ほど痒みは続き、良くなった後にまた痒みが出ることもある

ツメダニは家の中にいるダニの一種であり、ホコリの中に見つかる他のダニを食べて生きていますが、人を刺すことも少なくありません。

ツメダニが刺す場所は「肌の露出部分」です。

近い場所を数か所まとめて刺しますが、しばらく時間が経ってから痒みに気が付きます。

刺された時の感覚は無いので、寝ているうちに刺されて日中気が付くことが多いでしょう。

ツメダニは、その他の小型の屋内ダニであるチリダニやイエササラダニ、またはチャタテムシなどを餌とするため、ツメダニを駆除するためにはツメダニの餌となるその他のダニ類を駆除しなくては根絶できないのが厄介な点です。

 

 

 

 

【監修医師】成田医師

ツメダニ自体は殺虫剤が効かないことが多いので、湿度管理を徹底して餌となるカビやダニを増やさないようにすべき、、と言いたいところですが、夏場はどうしても対処が難しいので「万が一ツメダニが存在していても刺されないようにする」ことが現実的な対処法です。

その具体的な方法は、

1.ダニシートを利用する
2.防ダニ寝具に交換する

のいずれかが現実的で確実にダニの悩みから解消される具体的な方法です。

ツメダニの駆除方法になぜダニシートや防ダニ寝具が効果的なのかは下の別記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

ツメダニの駆除方法とダニシートが効果的な理由とは?

また、どんなダニシートがおすすめなのかを知りたい方は以下の記事で最もおすすめな商品をご紹介しています。

https://inakasensei.com/dani-sheat-ranking

4.イエダニに刺された時の画像と症状の特徴

イエダニの画像はこちら

(※2018/3/30修正 修正前まで掲載しておりました画像は、Pyemotes herfsiによる皮膚症状であるとのご指摘をいただきましたので訂正いたしました。読者の皆様ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。)
(※※引用:Dermatitis by Tropical Rat Mite, Ornithonyssus bacoti (Mesostigmata, Macronyssidae) in Italian city-dwellers)

【イエダニによる虫刺されの特徴】

  • 刺すときに血を吸う
  • 5~9月に被害が出ることが多いが、媒介者になるネズミの多い冬にも発生する
  • 肌の柔らかい所を刺す
  • 刺されたところは赤く腫れてブツブツができる
  • 数か所まとめて刺すことが多い
  • 一週間ほどかゆみが続くこともある

家の中で刺されるダニといえば大部分はイエダニです。

ツメダニとは違い、刺すだけではなく血を吸うため、肌の柔らかいところを刺すことが多いのが特徴です。

刺された箇所は、赤いブツブツができるので、ツメダニの刺し痕とは少々見た目が異なります。

屋根裏に棲み付いたネズミの活動が活発になる冬に発生することも多いダニなので、もし乾燥する冬に刺されて痒みを伴う赤いブツブツがあればイエダニの可能性を考えましょう。

 

 

 

【監修医師】成田医師

イエダニの被害の厄介なところは、痒み以外にも様々な感染症を引き起こす可能性があることで、根絶のためには媒介者となるネズミや鳥を駆除しなくてはなりません

ネズミの駆除については、こちらの「ネズミの駆除で毒餌や罠での捕獲をおすすめしないたった一つの理由」の記事でご紹介していますが、毒餌やトリモチ、罠などを天井裏に仕掛けて殺処分したり捕獲することをおすすめしていません。

天井裏で捕獲されたり毒餌を食べてネズミが死ぬと、それまで寄生していたイエダニが新たな宿主を求めて移動するため、そこに住んでいる人間が刺されるという2次被害が発生する可能性が高まるというのが理由の一つです。

もしイエダニの被害に遭われている場合は、ネズミの駆除を業者に依頼するか、ネズミを追い出す方法をおすすめします。

イエダニの駆除方法はこちら

5.ツツガムシに刺された時の画像と症状の特徴

ツツガムシ

【ツツガムシによる虫刺されの特徴】

  • 春と秋に被害が多い
  • ツツガムシ病にかかる恐れがある(0.1%~3%が有毒)
  • 刺された場所には刺し口がある
  • 痛みやかゆみはほとんどない
  • お腹・脇腹・内ももなど柔らかく湿った場所を刺す
  • 吸血はしないが、体液を1~2日にわたって吸う

ツツガムシはダニの仲間で、マダニなどと同じ「ダニ媒介性感染症」を引き起こす恐れのある厄介なダニです。通常は森林や畑の土壌など野外に生息しており、屋外での作業中などに刺されます。

ツツガムシに刺された時の特徴は、痒みや痛みはほとんどなく、鏡を見るまで気が付かない程です。

刺される場所は柔らかく湿った場所で、刺された場所には刺した痕(刺し口)がハッキリと分かるように残るのが特徴です。

ツツガムシのうち、無害なツツガムシに刺された場合は数日もすれば刺された後はきれいさっぱりなくなりますが、0.1~3%の個体がリケッチアというタイプの菌を保菌しており、感染するとツツガムシ病になります。

 

 

 

 

【監修医師】成田医師

ここ日本でも毎年に1~3人くらいのペースで、ツツガムシ病で亡くなる方もいるので注意が必要です。

イエダニ同様、ツツガムシの根絶には家に棲み付くネズミの駆除が必須です。

ツツガムシの発生時期や具体的な対処法については、下記をご覧ください。

ツツガムシ病の症状と予防法はこちら

6.トコジラミ(南京虫)に刺された時の画像と症状の特徴

南京虫に刺された

【トコジラミ(南京虫)による虫刺されの特徴】

  • 刺された直後は痒みや痛みはなく、数日後に赤く腫れ非常に強いかゆみを伴う
  • 移動しながら吸血することもあり、複数の部位を刺されることがある

トコジラミ(南京虫)は、ベッドバグ(Bedbug)と呼ばれる通り、ベッドや家具の隙間などに隠れている事の多い虫です。

露出したところを刺すことが多いのですが、服の上から刺すこともあり、移動しながら刺すので複数の部位に刺されることもありますまとまった場所に刺すダニやノミとは違い見極めがしやすいです。

 

 

 

【監修医師】成田医師

古いアンティークの家具などに潜んでいることがあるので、それまでは刺されたことが無かったのに急に南京虫の被害が出た場合は、被害が出た日の前後でアンティークの家具や布製品等を購入していないか思い出してみてください。

トコジラミ(南京虫)の特徴や駆除方法はこちら

7.アリガタバチに刺された時の画像と症状の特徴

アリガタバチ

【アリガタバチによる虫刺されの特徴】

  • シバンムシに寄生するためシバンムシが活動する7~9月に被害が多い
  • 畳の上などに寝転がった時に刺されることが多い
  • 肌の露出場所を刺される
  • 刺された時にチクッとした痛みを感じ、痛みは1時間ほど続く
  • 刺された後に3日ほどは腫れが続き、かゆみを伴う
  • まとめて何か所も刺すことはあまりない
  • 複数回刺されることでアナフィラキシーショックを起こす危険性がある

アリガタバチには、「シバンムシアリガタバチ」「クロアリガタバチ」等がおり、室内に発生するシバンムシという害虫に寄生する蜂の仲間です。

アリガタバチは、「アリの形をした蜂」の為、一見アリのように見えますが毒針を持っており、刺されたときには蜂に刺された時のようなチクッとした痛みを感じるのが特徴です。ダニなどは刺された時には痛みを感じないので、痛い場合はアリガタバチの可能性が高いでしょう。

1時間ほど痛みが続き、その後3日間ほどかゆみが続きます。

恐ろしいのは、二回目以降に刺されると強いアレルギー反応が生じて「アナフィラキシーショック」を引き起こす可能性があることです。

 

 

 

 

 

【監修医師】成田医師

シバンムシアリガタバチの駆除は、シバンムシを根絶することが必須事項なので、下記関連記事よりシバンムシ及びシバンムシアリガタバチの生態や駆除方法をご覧ください。

シバンムシアリガタバチの駆除方法はこちら
シバンムシの駆除方法はこちら

室内での虫刺されによる虫の種類鑑別チャート

虫刺され判別チャート

今回紹介した7種類の虫について、虫刺されの状況別に判断できるようなチャートを作成しました。

刺し傷の反応や虫の数などによっては、必ずしも上記のチャート通りとはいきませんが、ある程度の目安になると思います。

基本的には、個別の虫について虫刺され場所の特徴を記載した項目と照らし合わせて、ご自身の虫刺されがどの虫の症状に近いのかを調べてみてください。

番外編:マダニに刺されたときの画像と症状の特徴

マダニ 画像
※画像:wikimedia

本記事は室内での虫刺されを取り上げおり、室内での虫刺されでマダニ類が問題になることはほとんどありませんが、多くの方が命の危険があると認識しているマダニの噛みあとや症状を気にしているようですのでここに記載します。

【マダニ類による虫刺されの特徴】

  • マダニの活動する5~8月に被害が多い
  • 野山・畑・あぜ道・民家の裏庭など外にいる時に刺されることが多い
  • 太もも、陰部、わき腹などの柔らかい場所を刺される
  • 刺された直後はマダニが突き刺さった状態でいることが多い
  • 噛まれた周囲が10センチほど腫れ、痒みと痛みがあり、高熱が出ることもある
  • 一週間以上も吸血し続けることもある
  • 噛まれたことによる感染症によって命の危険もある

マダニの刺し痕は、前半でご紹介した家の中で刺される虫のどの刺し痕とも違うのですぐに分かります。

特に、マダニの場合は長時間刺さったまま吸血をするので、マダニ本体が体に突き刺さっているのを発見することが多く、他の虫の刺し痕と見分けるのは容易です。

基本的に野生動物が生息する野山や田舎のあぜ道、田んぼ、民家の裏庭等に生息しています。

マダニに刺されると、日本しょう紅熱、ライム病、重症熱性血小板減少症候群などの病気を発症するケースもあることが知られており、マダニが原因でお亡くなりになる方もいます。

マダニに刺された場合は、できるだけ早く処置をすることがポイントです。

場合によってはピンセットなどでマダニの口吻が体内に残らないように自分で取り除くこともできますが、無理にとらずにそのまま近くの医療機関(皮膚科)に行きましょう。

 

 

 

 

 

 

【監修医師】成田医師

※ダニ刺されに関して:厚生労働省 / 国立感染症研究所

まとめ

今回はダニの虫刺され症状を中心に、それ以外の虫刺されとの見極め方についてご紹介いたしました。

蚊以外の虫については、放っておくと事態は悪化の一途をたどり、刺咬被害も増えていく恐れがありますので、虫刺されに気づいたらできるだけ早い対応を取って、被害を最小限に抑えるようにしましょう!

おそらく最も被害が多い「ツメダニ」による刺咬被害に関しては、ダニシートで捕獲するか防ダニ寝具でそもそもダニを布団に住まわせないかのどちらかが確実な対策です。

私が実際に使っているダニシートは、ダニアレルギーの長男が新生児の時から使っていて、今では家族全員が愛用している「ダニ捕りロボ」です。

もし記事を読んでツメダニによる被害である可能性が高いと判断された方は、ダニ捕りロボがかなりおすすめなので是非一度公式ページも見てみてくださいね!

大切なお子さんをダニの被害から守りたい人へ

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ダニシート

家の中で一度ダニに刺されると、ダニがいる布団やベッドで寝ているような気がしてとても嫌な気持ちになりますよね。

特に、赤ちゃんや小さなお子さんは、肌が柔らかいので大人以上にダニの餌食になりやすく、アトピー性皮膚炎やダニアレルギーになることもあるのでとても心配です。

ダニを駆除する一番効果的な方法は、「ダニ捕りロボ」をベビーベッドやプレイマットの下に置き、防ダニ加工の施された寝具と併用するという方法です。

ベビーベッド1つ分なら、ダニ捕りロボ(レギュラーサイズ)が1枚で良いので、1日あたりたったの18でダニを駆除し続けることができます。

ダニ捕りロボは、Amazonなどではなく販売元から直接購入するのが最も安くお得ですので、下記のボタンから自分に合ったサイズ&枚数のセットをお選びください。

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