こんにちは、田舎センセイです!
10月の終わりころになると寒い地域では少しずつ干し柿を軒先や縁側に吊るす過程が増えてきますが、我が家でも11月に入ったくらいに干し柿づくりを始めました。
美味しい干し柿を作るには乾燥した冷たい空気が必要で、日中の温度が上がると虫が湧いたりカビが生えたりしてしまうので、干し柿を作り出す時期やタイミングを図るのがなかなか難しいんですよね。
我が家も何度かタイミングを見誤ってしまい、柿を干している最中にカビが発生してしまい、干し柿がほとんど作れなかった年もありました。
そこで本記事では、干し柿をカビさせずにつくる「干し柿農家さん直伝の方法」をご紹介します。
道の駅で出会った干し柿農家さんの方法
つい先日、家族が地元の道の駅の寄った時に、そこに干し柿を卸している農家さんの話を聞くことができ、干し柿をカビさせずにつくるコツを教わってきました。
そのポイントは以下の通りです。
- 熱湯とお酢
- ビニール紐を使う
めちゃくちゃ単純で簡単なんです。
当サイトでご紹介した方法でも問題なく作れていますが、折角いい方法を教わったので今年はこの干し柿農家さんが教えてくれた方法で干し柿づくりをやってみることにしましたよ。
干し柿農家さんのカビない干し柿を作る手順
1.熱湯を沸かしてお酢を加える
私の地域では「焼酎をスプレーする方法」か「熱湯にくぐらせる」という方法が一般的なようですが、この干し柿を専門に作っている農家さんの場合だと「熱湯+お酢」でカビの発生防止をしているようです。
「お湯に対するお酢の量は?」と聞くと、返ってきた答えが
「適当。」
の一声。
干し柿農家さんのように大量の干し柿を作る場合、渋抜き用の焼酎をスプレーする方法だとコスパが悪いので、同様の効果がある熱湯消毒とお酢をつかっているとのことで、お酢の分量は必ずしも沢山いれなくても良いそうです。
紐に吊るした状態の柿をつけるのでできるだけ大きな鍋にお湯を沸かします。
干し柿農家さんの場合は大きな寸胴で作業するようですが、我が家の様な一般家庭では難しいので、家族全員分のおでんを作る時などに使う我が家で一番デカい鍋を用意しました。
我が家で使ったのは穀物酢
干し柿農家さんが「五倍酢を使っている」と聞いたので、一応同じものを使うことにしましたが、酢酸の効果が出ればいいのでお酢の種類は多分何でもいいと思います。
2.紐に結び付けた柿を熱湯にくぐらせる
熱湯にお酢を入れたら柿を10秒ほどくぐらせます。
本来ならば火にかけながら柿を投入したいところですが、キッチンが狭いので柿をつるす軒下まで鍋を運んでそこで柿を熱湯にくぐらせる作業をしました。
ポイントは「ビニールのひもを使う」ことと「柿だけではなく紐も熱湯にくぐらせる」という点です。
※去年の我が家の干し柿づくり
去年までは我が家では麻ひもを使っていたんですが、干し柿農家さんによると麻ひもよりもビニールひもの方がカビが発生しにくいとのこと。納得ですね。
紐ごと浸して吊るします。
同じ構図ですが、今年はビニールひも!!
まとめ
干し柿を作っている過程でカビが発生してしまうかどうかは、干し柿の熟れ具合や日中の気温・湿度の高さなどに大きな影響を受けるので、必ずしも今回の方法で100%カビを防げるわけではありません。
でも、今の所我が家の柿は去年に比べてカビが発生しておらず、紐ごと熱湯+お酢にくぐらせることで全体的に満遍なく殺菌できているんだと思います。
繰り返しになりますが、カビ発生の原因には様々な要素が考えられるので、今回ご紹介した干し柿農家さんの方法を試しつつ、干し柿づくりのタイミングを見計らって挑戦してみてくださいね!