こんにちは、田舎センセイです。
まだまだコーデックスの実生歴が短い私ですが、種から育て始めて1年が経過したアデニウム・オベスムがかなり徒長してきてしまいました。
でっぷりとした塊根が魅力のアデニウムですので、ひょろっとしてしまうよりは早めに手を打っておこう!と思いたち、思い切って剪定を行うことにしました。
本記事ではアデニウムを剪定する方法について解説していきます。
主幹が伸びに伸びて徒長してしまったアデニウム
種を植えて1年になるアデニウム・オベスムですが、成長度合いで言えばなかなか大きくなってくれたと思います。
ただ、縦に伸びすぎで本来の太った塊根を持つアデニウムとはちょっと印象が違う。
根に近い部分は比較的太いのですが、それ以上に上に伸びている印象が強いのでどうしようか頭を抱えていました。
・水のあげ過ぎ
・肥料のあげ過ぎ
東北の冬は寒いので余り日の当たらない温室で冬越しさせたこともあって、ヒョロヒョロっとなってしまったのかもしれません。
他のアデニウムも同じように徒長気味だったので、植物育成用のLEDライトを購入して対策を取っていましたが、この株だけはあまりに上に伸びているので思い切って剪定することにしました。
アデニウムの剪定に必要な道具
・カッター
・ティッシュ
・癒合剤(トップジンMペーストやカルスメイトなど)
・筆など
アデニウムの剪定はあまり時期は気にしなくていいという情報を目にしたことがあるので、冬の休眠状態があけて成長がみられるようになったタイミングで断行することにしました。
用意したのは切断するためのカッターと、切断面から樹液が出るのでふき取るティッシュ、そして切断面を殺菌保護する癒合剤(私はトップジンMペーストを選択)、写真には写ってませんが癒合剤を塗るための筆です。
これに加えて、アデニウムの樹液は皮膚につくとかぶれることがあるので、皮膚が弱い人はビニール手袋か薄いゴム手袋を用意した方が良いかもしれません。
剪定の時に使われる癒合剤や殺菌剤にはいくつかありますが、個人的に多肉や塊根植物の剪定時に使われている物では「トップジンMペースト」か「カルスメイト」が多いような気がします。
両者の違いについては下記関連記事で解説していますので、剪定に際して癒合剤を使いたい場合は是非参考にしてみてください。
アデニウムの剪定の手順と方法
アデニウムは主幹に栄養が行きがちで放っておけば縦に伸びやすい性質を持っています。
剪定の目的は主幹を切って脇芽を増やして塊根を太らせることなので、現段階で脇芽が出始めている場所があれば、そこを残してやや上を切断します。
今回はカッターを当ててるところから水平に切断します。
スパっといきました。
アデニウムはキョウチクトウ科(樹液が有毒)の植物なので触れないように気をつけますが、同じキョウチクトウ科のユーフォルビアと比べて樹液が透明だったのが衝撃。
どこぞのブログには白い樹液って書いてましたが、本当に切断したんでしょうかね?実際は透明でした。(※もしかしたら、私の切った株が実生1年目の若い株だからかもしれません)
切った直後からしばらく水分が出てくるので、直接肌に触れないようにティッシュなどでふき取ります。
水分が出ているうちは腐りやすかったりするので、できるだけしっかりと乾燥させるようにしましょう。
切断面から水分が出てくるのがおさまったら癒合剤を塗ります。
筆で伸ばす。
キレイに塗れました。もしかしたら縁の方から菌が入る可能性もあるので、少し多めに広く塗った方が安心かもしれません。
トップジンMペーストはやや液だれしやすい(粘度が低い)ので、気を付けないと結構ぼたぼた落ちますので、筆が無い場合は麺棒等何かしら塗り広げるための道具を用意しておいた方がいいと思います。
完成!
後は表面がしっかりと乾いて水分が抜けないようになるまで水断ちをしておきます。
剪定の経過
剪定翌日
何やら切断面の中心が凹んでいます。水分が抜けてしまったせいでしょうか?
幹はしっかりとした硬さを保っているので、今のところはまだ水をあげずに放置していますが、表面のトップジンが薄い気がするので追加して塗っておきました。
剪定から10日後
剪定から10日後の写真です。
剪定からわずか10日ですが、明らかに脇芽が伸び始めました。
剪定翌日の写真と比べると、全然違いますね。
この10日間で水やり回数はわずか1回ですし、どれだけ主幹に栄養が送り込まれていたかがわかります。
大きな葉がなくなったこともあって空気中に出て行く水分も減り、効率よく水分&養分が脇から新たに出始めた新芽に注がれている様子。
ただしその分根腐れしないように慎重に水やりをしなくてはいけませんね。
まとめ
アデニウムの剪定方法と手順について解説をしましたが、今後このアデニウムがどのように生長するのか、はたまた枯れてしまうのかは経過を追って追記していく予定です。
剪定に関しては、生育環境や個体差もあるので必ず成功するとは言い切れませんので、あくまでも剪定方法の一例としてご紹介しましたが、その後の管理方法によっては枯れてしまうこともあるかもしれません。
そこは個人の判断で、株の様子をしっかりと観察して水やりの再開などを行ってください。