こんにちは、田舎センセイです。
近年、観葉植物に並んで人気が出てきている多肉植物や塊根植物(コーデックス)は、本来気温が高く日照時間も長い乾燥地帯に自生している植物たちです。
私も趣味で育てているのですが、東北の地では冬は寒くて枯れてしまうので100均のフォトフレームを使って温室を自作しました。
何とか冬を越せるようにはなったものの、今度は日照時間不足で育てている塊根植物が徒長してきてしまい、どってりとしたあの特徴的な風貌が保てなくなってきてしまったんです。
※日光不足で徒長してしまったアデニウムオベスム
そこで「植物育成用のLEDライト」を購入し、塊根植物の実生株の育成と徒長対策をすることにしました。
本記事では、私が購入した植物育成用のLEDライトの特徴と使用感についてレビューしたいと思います。
Contents
多肉・塊根植物用のLED照明レビュー!
私が購入した植物育成用のLEDライトはこちら。
この商品を選んだポイントについてはあとで書きますが、まずは届いた商品を実際に見てみましょう。
植物育成用の照明をAmazonなどで探すとほとんどが中国製品です。日本製の商品もないわけではないですが、法人用に生産しているところが多いようなので一般家庭で使うには高額・高出力で使いにくそうでした。
開封!
梱包されていたのは上の写真の3点(&取り付け方の説明書(英語))でした。
上面と側面に放熱用の穴があり、プラグを差し込む横に電源スイッチがあります。
中国製品ですがプラグは日本のコンセントと同じ形なので、変換プラグのようなものは必要ありません。長さは1.5m程度なので設置場所によっては短いと思いますので、人によっては延長ケーブルを用意しておいた方が良いかもしれませんね。
吊り金具はカラビナとワイヤーがつながったタイプ。
四角の金具に取り付けて吊り上げることで植物の上に設置できます。
私はスチールラックを使って照射するので、あえて金具を使って釣ることはせず普通にラックの上に置いて使用しました。
LINKIのLEDライト 300Wの商品スペック
商品スペック | |
サイズ(縦×横×高さ) | 210mm × 310mm × 72mm |
重さ | 2.65kg |
消費電力 | 300W |
動作電圧 | 85V ~ 265V |
使用寿命 | 50,000時間 |
使用環境 | -20℃ ~ 40℃ |
推奨使用時間 | 10 ~ 16時間/日 |
推奨使用距離 | 0.5m ~ 1.5m(※植物の生育段階による) |
300Wの商品ですが、実際の消費電力は76Wと省エネで電気代もさほどかからないようです。
50000時間という使用寿命は、1日8時間の照射で約17年、10時間の照射では約15年、16時間照射し続けても8年以上持つので、もしこの寿命を全うできればとてもお買い得だと思います。
照射角度は120°/90°なので、商品サイズのほぼ真下からやや広めの範囲に光を当てることができます。
LEDの個数と波長
上の写真は商品のLED配列ですが、全部で100個あります。
※画像:Amazon
全100個のLEDの内訳は以下の通りです。
・青色LED(450nm):20個
・白色LED(9000K) :8個
・IR LED (730nm) :1個
・UV LED (380nm) :1個
個人的に植物育成ライトを選ぶ時のポイントに、「LEDの色と波長のバランス」がありました。
以下の記事で植物育成ライトを選ぶ時のポイントを解説しているのであわせてご覧いただきたいのですが、植物の持つ葉緑体が効率よく光エネルギーを吸収するには660nm前後の赤色光と450nm前後の青色光が5:1~10:1程度の割合であるのが好ましいと言われています。
いかに光量が強くても植物の光合成に必要な波長の光が少なければ、それはただ電力を無駄に消費している(植物の光合成の光源としては非効率的)という事になります。
その点、この商品の説明には電力の90%を植物の光吸収の能源として転化できると書いていましたので(その説明を信じるならば)省エネ&効率的であることが分かりますね。
植物育成ライトを点灯してみる
現在、播種したばかりのパキポディウムやら亀甲竜などがあるので、発芽促進&カビ防止のために腰水にしている種まきポットの上に照射してみました。
まず感じたのが「部屋が怪しい雰囲気」になります。バイオハザード感というか、ピンクないやらしい感じというか。
あまり気にしない方なら問題ないかもしれませんが、私の作業机の真後ろで点灯させていても壁に反射したピンクの光で多少落ち着かなくなりました。
なんとなく目も疲れる感じがあるので、現在はスチールラックの周囲に遮光用の布を巻いて光の拡散を防いでいます。
より照射効率を上げたい場合は、光を反射させるシルバーシートのようなものをまいた方が良いかもしれませんね。
発熱が少ないのがLED照明のポイント
植物育成ライトで人工的に光をあてるというのは、日照不足を補う面ではメリットがありますが、照射距離や照射時間を間違えると葉焼けや変色の原因になってしまったり、発熱を伴う灯具(HID、蛍光灯、電球など)の場合は、一気に枯れさせてしまう可能性もあります。
LED照明のメリットの一つに「発熱しにくい」というものがありますが、実際に4~5時間点灯しているライトの下に手をかざしてみてもほんのり暖かい程度でした。
本体自体を触っても全く熱くなかったので、ファンがしっかりまわっていて放熱が十分にできていれば植物を枯らしてしまうような事はなさそうです。
UVライトがついているので直視は厳禁!
今回購入したライトは、赤色LEDと青色LEDだけではなくUVも1つ付いているので直視は厳禁。
照射したときの光もかなり強いので、目を傷める可能性があります。
それにしてもUVのLEDがついているので、カビの抑制や虫や病気の防除効果もあります。
腰水管理で多湿状況になっている種蒔き用土はカビが生えやすいので、このライトを照射することで貴重な種の発芽率を高めることができそうです。
植物育成ライトを使った結果、目に見える効果が表れてきた!
ライトを購入後、4~5日間ほど10時間照射を継続してみると、明らかに植物の生育状態に変化が表れてきました。
まだ春前の3月初旬で寒いため、室内に入れて20度前後の室温で管理しながら10時間照射を続けてると、成長点の発生と新芽や新しい葉の成長が観測できました。
ライトを当てたことによって春が来たと思ったのか、ぐんぐんと新しい葉を出してきました。
天気のいい日は日当たりのいい廊下に出していますが、まだ日照時間が確保できないので正直室内でライトを当てていた方が生育状態がいい気がします。
ユーフォルビア峨眉山も、一気ににょきにょきと葉を伸ばし始めて、生長点もいくつか確認できました。
うーーん、ライトを購入して本当に良かった!!!
まとめ
私が購入したLED照明ですが、個人的には値段とスペックに関して大満足でした。
記載し忘れましたが、使用中の騒音レベルもかなり低く灯油ストーブをつけてるときの音くらい(北国感覚ですみません)なので、私はほとんど気になりません。
2年保証も付いているので故障に関する不安も少なくてすみますし、このまま天気が悪い日でも我が家の植物たちが成長できるよう長く使い続けられたらいいですね。
植物育成ライトをお探しの方にはおすすめできますので、興味がある方は検討してみてはいかがでしょうか。