こんにちは!田舎センセイです!
私は普段コーデックス(塊根植物)やカクタス(サボテン)をメインに趣味で栽培しているのですが、トゲトゲが好きな私は「アガベ/Agave」の栽培にも手を出し始めました。
リュウゼツラン科の「アガベ」は、多肉植物の一種でアロエなどと似た見た目の植物なのですが、耐寒性が高い品種が多いので四季のある日本でも育てやすいのが特徴です。
種まき中毒の私は、複数品種のアガベの種子を購入して成長の過程を比較しているので、本記事で記録として残したいと思います。
Contents
実生に挑戦したアガベの品種
2.Agave guadalajarana/アガベ グアダラハラナ
3.Agave truncata/アガベ トランカータ
4.Agave garciae-mendozae/アガベ ガルシアメンドーサ
5.Agave utahensis-nevadensis/アガベ ネバデンシス
6.Agave macroacntha/アガベ マクロアカンサ
7.Agave horrida/アガベ ホリダ
8.Agave seemaniana/アガベ シーマニアナ
9.Agave montana/アガベ モンタナ
10.Agave verschaffeltii/アガベ ベルシャフェルティ
11.Agave isthmensis/アガベ イシスメンシス
12.Agave potatorum/アガベ ポタトラム
13.Agave bovicornuta/アガベ ボビコルヌータ
14.Agave titanota blue/アガベ チタノタブルー
これまでに私が種子からアガベの実生に挑戦したのが上記の品種です。
選んだ基準は特にはなく、大きく育った時の見た目がイカツイものが多い気がしますが私の個人的な趣味ですね。東北に住んでいるから寒さに強い品種で選んだとかではないです。
購入したのは全てseedstockさんで、複数個所からの購入ではないのである程度品質にバラつきはないと思います。(※種子自体の鮮度などには差があるかもしれません)
私がアガべを発芽させるときに行う方法&手順
私がアガベを種から育てるときの方法ですが、基本はパキポディウムなどと変わらず下記の手順で播種を行っています。
2.用土は播種前に熱湯で殺菌
3.表土は根が潜り込みやすいように細かめのバーミキュライトを平らに広げる
4.種子はまく前に半日(10~12時間)程ベンレート2000倍希釈液に浸す
5.種は好光性種子なので表土の上にのせるだけにして覆土はしない
6.表面にベンレート希釈液を霧吹きして、腰水管理&蓋をして高湿度を保つ
7.温度は20~25℃程度をキープする
以上が私がアガベを発芽させるときに行っている方法です。(※あくまでも私個人の方法なので、参考にされる方は自己責任でお願いしますね)
個人的な感覚としては、パキポディウムなどを発芽させるときに比べて「水分を多め」にしています。(腰水の量や蓋をしての高湿度環境など)
人によっては種子から根が出るまで、水を含ませた脱脂綿に包む人や水に浸けておく人もいるようなので、アガベ自体発芽に水分が必要なのは間違いなさそうです。
ベンレート希釈液については、アガベの種子はパキポディウムに比べるとカビにくいかもしれませんが、これだけ殺菌を行っていても20個中1~2個は糸状菌にやられる種子が出てきますので、できるだけ多く発芽させたい方はベンレートやダコニールを利用した方がいいと思います。
アガベの発芽までの期間と発芽後の様子
播種から2日後(約48時間後):発芽スタート
私がこれまでにアガベを育ててきた感覚では、上記の方法・条件で播種を行えば48時間後にはチラホラと白い根を表土に突き刺そうとしている種子が見え始めます。
上の写真をご覧いただけると、うちわ型(扇形)の種子の一番尖っている部分から発芽が始まっているのがわかると思います。
これまで育てた14種類のうち、1種類を除いた他13種類で大体2日後に発芽が始まりました。遅いものでも5~7日後には発芽していて、それ以降に何かのきっかけで発芽が始めることはほとんど経験していません。
種子の新鮮度などによって、発芽適温や湿度等の発芽条件が変わる可能性はありますが、大体は遅くても3日目には発芽が始まっています。
播種から2~3週間後:単子葉類の特徴的な本葉の展開をする
アガベは単子葉類なので、双葉は出ずにネギやもやしのようなひょろっとした葉が一本伸びて成長します。
本葉は根元の方から徐々に展開し始めます。
品種や環境にもよると思いますが、10品種以上育ててみて大体2~3週間で本葉が出始めるようですね。
本葉が出始めてから1週間ほど経つと、しっかりとアガベらしいトゲが見える品種も出始めました。
※アガベポタトラム(agave potatorum)実生から3週間経過
※アガベネバデンシス(agave utahensis ver. nevadensis)実生から3週間経過
アガベはかなり根を伸ばす植物なので、いつまでもプレステラでぎゅうぎゅうに寄せ植えをしていたら植え替えするのが大変だと考えて、少し早いですが本葉が1枚出そろったくらいのタイミングで極小のプラ鉢に植え替えを行いました。
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品種ごとの発芽率の比較
品種 | 発芽数/播種数 |
1.アガベ パリー | 21/25 (84%) |
2.アガベ グアダラハラナ | 23/25 (92%) |
3.アガベ トランカータ | 20/25 (80%) |
4.アガベ ガルシアメンドーサ | 26/36 (72%) |
5.アガベ ネバデンシス | 21/25 (84%) |
6.アガベ マクロアカンサ | 10/25 (40%) |
7.アガベ ホリダ | 22/25 (88%) |
8.アガベ シーマニアナ | 15/25 (60%) |
9.アガベ モンタナ | 17/25 (68%) |
10.アガベ ベルシャフェルティ | 29/60 (48%) |
11.アガベ イシスメンシス | 12/24 (50%) |
12.アガベ ポタトラム | 7/25 (28%) |
13.アガベ ボビコルヌータ | 0/26 (0%) |
14.アガベ チタノタブルー | 3/25 (12%) |
これまでに播種したアガベの1か月時点での発芽率を表にすると上記のようになりました。
これは私の購入した種子の鮮度や発芽環境などによっても変わってくるので、あくまで参考値としてご覧ください。
発芽環境は「4位月末~5月初旬播種」と若干幅があるのでその間の気温によって多少の影響があるかもしれませんが、発芽用土や鉢の場所などは同じにしています。
また、記載はしていませんが4月末播種と5月初旬播種の品種で差はみられませんでした。(※4月のものと5月のものでどちらも発芽率の高いものと低いものが混ざってた)
アガベボビコルヌータだけなぜか全く発芽せず、チタノタブルーもかなり発芽率が悪かったですね。
品種によって発芽率の違いは少なからずあると思いますが、あくまで参考程度にとどめていただいて、もし種から育てる場合、チタノタブルーやボビコルヌータの播種は私の発芽環境とは同じでない方がいいかもしれません。
まとめ
アガベの実生記録に関しては今後も少しずつ継続して更新するようにしたいと思います。
アガベは発芽さえしてしまえば、1か月経過した現段階で脱落してしまうものもほとんどありませんし育てやすい印象です。
あくまで私のみの結果ではありますが、発芽率の違いについても品種間で差がみられたので、これからどのアガベの種子を購入しようか迷っている方は是非参考にしてみてください。