ベラボン(あく抜き)の特徴と使い方|多肉植物の寄せ植えには土よりベラボン?

あく抜きべらぼん

「あく抜きベラボン」は多肉植物の寄せ植えをはじめ、近年では「ギャザリング」という手法でフラワーアレンジメントのブーケを作るような植え込みで使われることが多い土壌資材です。

多肉植物の寄せ植えやギャザリングは室内などでも使われることが多いので、土を使わないあく抜きベラボンを使った手法が注目されるようになってきました。

今回は、あく抜きベラボンの特徴と使い方について詳しく解説していきます!


あく抜きベラボンって名前だけを聞くと、どんな土なのか想像もつかないや!

特徴を知ると魅力的な土という事がわかるぞい!では解説していこう!

ベラボン(あく抜きべらぼん)とは?

あく抜きべらぼん

ベラボンは、パッケージに「ヤシの実チップ」と書かれているように、天然ヤシの実のスポンジ状繊維を特殊加工でチップにした培養土の事を言います。

通常ヤシの実は、海に落ちても浮かんで海流に乗ってどこかの島にたどり着くように、水をはじく性質を持っています。

ヤシの実

そのヤシの実の内部にあるスポンジ状繊維を加工することで、水を吸う丈夫なコンポストとして利用可能にしたのが「ベラボン」です。

しかし、そのままではヤシの繊維に含まれる「タンニン」が植物の根の成長を阻害してしまうため、水に浸けてアクを抜くという作業を繰り返し行って物が「あく抜きベラボン」として販売されているのです。

ヤシの実

なるほど!ヤシの繊維を加工した物なんだね!でもどんな点が魅力なんだろう?

では、次の項目でベラボンの特徴とメリットについて解説するぞい!

ベラボンの特徴とは?

1.保水性・排水性・通気性が抜群に高い

ベラボン

ベラボンの一番の特徴は「保水性・排水性・通気性」の3つが抜群に高いという点です。

その理由は、ベラボンの性質にあります。

ベラボンは、その抜群の吸水性で水を吸うと1.5倍に膨れ上がり水を排出するとまた元のサイズに縮んで戻るという性質があるので、土の中に動きが出ます。

この作用で常に土の内部に空洞ができ、排水性と通気性を高めるので鉢内の過湿を防ぎ根腐れの防止に役立ちます。

通常、土は長年使っていると、鉢の中でどんどん固まっていき排水性が失われていきますが、ベラボンはとても丈夫な繊維なので常に土の中で膨張と伸縮を繰り返し、鉢の中をふかふかに保ってくれます。

また、この通気性の高さは外気温の影響を受けにくいという利点もあるので、夏は風通しを良くして蒸れを防ぎ、冬は保温効果で根が凍りません。

日本特有の気候である、寒さや蒸れ(湿度)がしばしば問題になる「多肉植物(サボテン、塊根植物)」などにベラボンが使われることが多いのにはこのようなメリットがあるからです。


根腐れに注意しなきゃいけない多肉植物や塊根植物に使いやすいのはそういう理由からなんだね!

ちなみにワシは「日向土(ひゅうがつち)」と「あく抜きベラボン」を同量混ぜたものを塊根植物の培養土として使っておるがおすすめじゃよ!

2.約5年は腐らない

ヤシの実

ベラボンは耐久性が高く、少なくとも3~5年は腐りません


食卓で使われる「亀の子たわし」の原料も同じヤシの実じゃ!あれだけ水を付けて使っても腐らず丈夫なので想像しやすいじゃろう

強い日光を浴びて育つヤシの実は、海に落ちても風雨にさらされても壊れることなく中のココナッツの実を守るように、とても丈夫です。

その繊維が土の中で根を優しく包んでくれるので、根が強く太く育つというのもベラボンを使うメリットの一つと言えるでしょう。

3.無菌・無臭で清潔

ベラボン

あく抜きベラボンは、洗浄してしっかりとアクを抜いているので清潔で手も汚れません。

ほとんど養分を含まないため、個別に追肥が必要な場合が多いですが、日本の環境では室内で管理する事の多い多肉植物などに利用することで、土を使わず清潔に管理できるのも嬉しいポイントです。

4.使用後は可燃ごみとして出せるので環境にも優しい

eco

使用後は可燃ごみとして捨てることも可能ですし、畑がある場合はすき込んでしまっても土壌改良資材としての効果を発揮してくれるベラボンは、地球にとっても優しい素材です。

また、ヤシの実はわずか3か月ほどで成熟し、ヤシの木自体の寿命も60年ほどと長いため、原材料として枯渇する恐れの少ない点でも環境に優しいと言えるでしょう。

5.培養土の1/3程度の重さしかない

植え替え

ベラボンのメリットはその軽さです。

水をしっかり含ませた状態で、培養土のわずか1/3程度の重さしかありません。

大入り袋で何キロもある土を持ち運ぶことを考えると、手軽に持ち運べるので女性や高齢の方でも簡単に扱うことができます。

その軽さゆえ、簡単に倒れてしまったり風に飛ばされてしまいやすくなるので、鉢選びは大切なポイントとなってくるので注意しましょう。

あく抜きベラボンの種類と使い分けの方法とは?

あく抜きベラボンにはチップの大きさによって「Sサイズ」「Mサイズ」「Lサイズ」「スーパーベラボン」などの種類があります。

それぞれ、適した使用用途が異なりますので購入時には注意しましょう。

製品サイズ使用用途
あく抜きベラボンS (おがくず状) 刺し芽・育苗や播種など
あく抜きベラボンM (3M/5M) 小型の鉢植えなど全般的に利用可
あく抜きベラボンL (14mm角) 大型の鉢・庭のマルチング材など
あく抜きスーパーベラボン (粉末・チップ・繊維のMIX) 鉢植え・ハンギングバスケット・花壇苗・球根など

あく抜きベラボンのおすすめ【フジック ベラボンプレミアム】

あく抜きベラボンは「フジック」の商品が有名でおすすめですが、中でも特に「ベラボン・プレミアム」は従来のベラボンよりも高品質なヤシの実を使っており、ギャザリングの愛好家にとても支持されているようです。

下記リンクから購入できますので、寄せ植えやギャザリングに挑戦したい方はおすすめです。

ベラボンを使って寄せ植え&ギャザリングをする方法

多肉寄せ植え

あく抜きベラボンを使うと簡単に寄せ植えやギャザリングを行うことができます。

ギャザリングと寄せ植えの違いは、株を細かく分けた植物をブーケのように束ねてユニットを作ってから植えこむのがギャザリング土を崩さずに一つのプランターに寄り添うように植え込むのが寄せ植えです。

あく抜きベラボンを使った方法はいずれもほとんど同じなので以下にまとめてご紹介します。

  1. ミズゴケを予め水にさらして戻しておく(10分程度)
  2. ギャザリングの場合は好みに合わせて植物を束ねてユニットを作る。寄せ植えの場合は根の周りの土を軽く落としておく
  3. 水で戻したミズゴケを根の周囲に巻き付ける
  4. ギャザリング/寄せ植えを行う鉢にあく抜きベラボンを敷き詰め、ミズゴケで巻いてまとめた株を押し込むようにして植え付ける
  5. 好みの密度で植え込んだら、ミズゴケをしっかりと残った隙間に敷き詰める

この方法のメリットは、根をミズゴケ巻き付けてユニット単位で植え付けるので、バランスの修正や植え替えなどの手入れが簡単である点です。

ミズゴケによって根を保護し、周囲のベラボンが膨張と収縮を繰り返すことによって根の成長を促します。

土を使わずに済むので、手も汚さずに簡単にできるのでお勧めですよ。

まとめ

ヤシの繊維を特殊加工したあく抜きベラボンは、水を吸って伸縮する特徴や丈夫さなどから他の資材では代用が不可能なほど素晴らしい効果を発揮してくれることがわかりました。

特に、水はけの良さや通気性を重視する多肉植物などの土には、あく抜きべラボンが欠かせない程です。

その他ギャザリングや寄せ植えを楽しむ人にとっても、土で行うよりも清潔で簡単なのでとてもおすすめです。

是非、あく抜きベラボンを使ってその効果を実感してみてください。