秋になると、まるでブドウの房のように赤い実をつける「イイギリ」をご存知でしょうか?
イイギリ科の木はいずれもとても大きくなる木で、山に自生していたり、公園にあったりと広い場所で見かけることが多いです。
今回はイイギリの実が食べられるかなどイイギリの特徴について紹介したいと思います。
イイギリの特徴は?
- 和名:イイギリ(飯桐)別名:ナンテンギリ(南天桐)
- 学名:Idesia polycarpa
- 階級:ヤナギ科イイギリ属
- 分類:落葉高木
- 分布:本州~沖縄
- 形態:高さ15m前後 幹は直径50㎝ 葉は大きなハートの形で、樹皮は灰白色
- 特徴①:秋(10月~11月)にブドウ房状の赤い果実をぶら下げる
- 特徴②:名前の由来は葉がキリに似ていて、昔はこれでおにぎり(飯:メシ)を包んだため
- 特徴③:春(4月~5月)花が咲く。花は小さく黄緑色で、香気があり、ブドウの房状に垂れ下がった円錐の形をしている
イイギリは別名「ナンテンギリ」とも呼ばれ、似た様な赤い実をつける「ナンテン」に似ていることからこの名前が付きました。
【関連記事】>>>ナンテン(南天)はどんな木?種類・花言葉・赤い実の薬効と毒性まとめ
イイギリ科の木はいずれも高木になり、育てやすいため街路樹として使われることが多い木です。しかし、寒さにはあまり強くないので本州以南で見かけることが多いでしょう。
また、名前の通り昔は桐の代用品としても使われていました。
イイギリの実は食べられる?
秋になるとブドウの房状の赤い実がなりますが、これは生食できます。ただし、食べることはできますが、実の中には小さな種があり、苦く甘みはありません。
直径1㎝程の果実で、落葉後も枝に残るので、冬の青空に赤い実がきれいに映えます。
イイギリの花はどんなの?
イイギリには雌株と雄株があり、雄花は直径約1.5㎝で雄しべが目立ちます。
雌花は直径約8㎜で雄花より小さく、子房(花のめしべの下端のふくらんでいる部分)は球形でめしべ本体は3~6個です。
イイギリの花言葉は?
恵まれた人・豊穣・恵まれた恋
まとめ
今回は、ナンテンに似た赤い実をつける「イイギリ」についてご説明しました。
ナンテンとは違い赤い実は毒がなく生食できますが、美味しくはありません。
それよりも冬のリース作りに使ったり、飾りとして使ったりと赤い実の景観を楽しむのが良さそうです。
大きくなる木なので、庭木にするなら剪定が必要です。
イイギリ以外にも赤い実を付ける木はたくさんありますので、ご興味がある方はぜひこちらの記事「赤い実のなる木|食べられる&有毒な赤い果実17種まとめ」も併せてご覧ください。