ナンテン(南天)はどんな木?種類・花言葉・赤い実の薬効と毒性まとめ

南天

ナンテンの木は見たことはなくても、「南天のど飴」という咳止めに効果があるのど飴の名前は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

冬になると赤い実を付ける「ナンテン」

あの赤い実には咳止め効果がある成分が含まれています。

我が家の庭にもナンテンの木があり、小さい頃は雪が降ると雪ウサギを作り、耳はナンテンの葉で、目はナンテンの赤い実を付けてよく遊んだものでした。真っ白な雪の中に真っ赤なナンテンの実は良く映えます。

古くから日本の庭木として人気のあるナンテン。赤い実が特徴ですが、意外と種類が多く赤い実がならない種類のナンテンもあるんです。

今回はそんなナンテンについてご紹介します。

ナンテンの特徴とは

南天 雪
  1. 和名:ナンテン(南天)別名:ナンテンショク
  2. 英名:heavenly bamboo nandina
  3. 学名:Nandina domestica
  4. 階級:メギ科ナンテン属
  5. 分類:常緑低木
  6. 分布:本州、四国、九州
  7. 形態:高さ1~3m 幹の先端にだけ葉が集まって付く
  8. 特徴①:冬(11月~2月)に真っ赤な実をつける
  9. 特徴②:ナンテンは「難転=難を転ずる」ことにも通じるため、縁起の良い木として古くから庭木として親しまれている
  10. 特徴③:果実、葉、茎、根が生薬となり、果実を乾燥させたものは咳止めの効果がある

ナンテンの花言葉は?

機知に富む・福をなす・良い家庭・私の愛は増すばかり

ナンテンの種類

ナンテンは、縁起物として園芸用の品種が長年にわたって改良され、多くの種類が作り出されてきました。現在でも30種類以上のナンテンが楽しまれています。

その中でも特に目にすることが多いナンテンの種類をご紹介します。

キンシナンテン(錦糸南天)

葉が糸のように細い品種。葉がとても細いため成長が遅く、高さが低い。とてもナンテンにはみえない。

シロナンテン(白南天:別名シロミナンテン)

果実は熟しても赤くならず、やや黄味を帯びた白色の品種。

オタフクナンテン(お多福南天:別名ゴシキナンテン、オカメナンテン)

丈が低く、グランドカバーによく使われる。四季によって紅葉する葉がひときわきれいで冬花壇に彩を添える。とても丈夫な樹で枯れることは滅多にない。

イカダナンテン(筏南天)

葉柄が組み合わさり、いかだのようになるのが特徴の品種。

オリヅルナンテン(折鶴南天)

通常の南天と比べて真っ赤に紅葉する。柄が曲がったり、葉がよれたりする珍しい品種で、名前の由来は葉が密集していて、その姿がまるで畳んだ折り鶴のような姿をしている為。

フジナンテン

黄色の実をつける品種で、実が熟すと薄紫色に色づく。

南天の実は食べられるの?

葉っぱ

庭の南天の木に鳥さんたちが来て、赤い実をおいしそうに食べていたんだけど、おいしいのかな?

ちょっと待つんじゃ!食べられそうだからと言って安易に口に入れるのは危険じゃよ。南天は生薬にもなるが、微量じゃが毒も含まれておるんじゃ!

ど、毒??

南天の実は「南天実」として咳止めに使われていますし、葉にも殺菌・防腐効果があると言われています。

しかし、南天の実や葉、植物全体に毒があり生薬に使われているからと言って安易に口にすることは危険を伴います

ナンテンには毒がある

ナンテンに含まれる有毒部位有毒成分は下記の通りです。

有毒部位
有毒成分 アルカロイドの
ドメスチン(ナンテニン)
アルカロイドの
ナンジニン
症状 知覚、運動神経の麻痺 大脳、呼吸中枢の興奮、後に麻痺を起こす

 (※参考:公益財団法人 日本中毒情報センター 保健師・薬剤師・看護師向け中毒情報)

ナンテンに含まれるこれらの毒は微量なので、大量に食べるなどしない限りは安全ですが、専門知識ない人が自己判断で試すのは止めましょう。

ナンテンは薬にもなる

薬

ナンテンの実は咳止めの効果がある

実に含まれるナンテニン(o-メチルドメスチシン)には以下のような咳止めの効果があります。

  1. 気管平滑筋を拡張し、せきを鎮める
  2. せき中枢の興奮を抑え、せきを鎮める
  3. 殺菌作用により、菌による気道の炎症を抑える
  4. 鎮痛作用により、のどの痛みを和らげる

引用 常盤薬品ホームページ

ナンテンの葉は殺菌・防腐効果がある?

南天の葉
赤飯などの上にナンテンの葉が乗っているのをみたことがあるかもしれません。この風習は、葉に含まれるアルカロイドのナンジニンが分解されて殺菌・防腐効果があることを利用しています。

縁起物としてだけではなく、ナンテンの持つ殺菌・防腐効果を有効活用しているんですね。

まとめ

今回は庭木として人気のある「ナンテン」についてご説明しました。

南天のど飴は知っていても、その成分がナンテンの実から来ていると知らなかった人もいたのではないでしょうか。

赤い実がきれいなだけでなく、咳止めや殺菌効果があったりとナンテンは有益な植物です。赤飯の上にナンテンの葉を乗せるなど、昔の風習が実は理に適っていて、昔の人はよく知っていたなと感心しますね。

昔からある庭木で縁起の良い木です。初心者向けでとても育てやすいので育ててみるものいいかもしれませんね。

ナンテンと似ていて間違いやすい植物に「イイギリ(ナンテンギリ)」があり、こちらは有毒ではありませんが、実は苦く美味しくありません。

また、街路樹でよく見かける「ナナカマド」も別名「ヤマナンテン」と言い、似ているので注意しましょう。

また、それ以外にも「食用可能なもの」「有毒なもの」「生薬として使われるもの」など様々な種類の赤い実をつける植物があります。是非赤い実を見かけたら下記の記事を参考に見分けてみてくださいね。

※参照:日本の有毒植物 Gakken フィールドベスト図鑑 Vol.16

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