ねずみのフン(糞)を見つけた時の対処法|消毒する時の注意点

除菌スプレー

押し入れの中や台所などでネズミのフン(糞)を見つけてネズミの存在に気づくことも多いと思います。

ネズミの駆除に動く前に、目の前のねずみのフンや尿を処理しないと先へは進めませんよね。ねずみの糞尿被害は、見た目の汚さや臭い以外にも寄生虫など様々な問題があるので、しっかりと対処したいところです。

今回は、ネズミのフンを見つけた時の対処法と消毒する時の注意点について解説いたします。


注意点?普通に掃除機で吸い取って、水拭きじゃダメなの?

病気になりたいならそれでもいいぞい

・・・・・・。

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ねずみのフンを見つけたらどうしたらいい?

ネズミのフン

ねずみのフンを初めて見つけたら、除去する前にやっておきたいことが2つあります。

それは、「ネズミの種類」と「侵入口の特定」です。

ねずみのフンがあるという事は、そこにネズミがいたという証拠です。糞があった周囲をよく観察すると、ネズミの体がこすれて黒い油汚れが付いた「ラットサイン」が見つかる場合があります。

そのラットサインがある場所の周囲にネズミが通れるくらいの穴があれば、屋根裏や壁の間から室内に侵入する入り口になっている可能性が高いです。その穴をふさぐことで室内への侵入を防ぐことが出来るので、注意深く観察するようにしましょう。

また、糞の形状でネズミの種類を特定することが出来ます。

ネズミの種類によって、駆除対策で注意するポイントが異なるため、種類の特定が被害の拡大を最小限に抑えるための大事な要素になります。

こちらの「天井裏でネズミの音?家に出るネズミの種類と被害について徹底解説!」で各ネズミの特徴を解説していますが、自分で判断が難しいと感じた場合は念のために糞の写真を撮影しておくと良いでしょう。

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ねずみのフンを捨てるときに絶対にやってはいけない方法とは?

ねずみのフンには、様々な病原菌寄生虫がいることが分かっています。

そのため、ねずみのフンをできるだけ早く処理する必要がありますが、処理の方法を間違ってしまうと糞を片付けたのに健康被害が出てしまう危険性もありますので、間違った方法で処理をしないように気を付ける必要があります。

また、ねずみのフンを見つけた場合には、ネズミに寄生する「イエダニ」がいる可能性が高いです。吸血行動をするイエダニは、様々な伝染病を運んでくる怖い存在ですので、ねずみのフンを発見した前後にダニに刺されている場合は、ネズミの駆除と同時にダニの駆除を行う必要があります。

イエダニに刺された時の症状は、「ダニに刺された時の症状の見分け方|家の中の虫刺され【皮膚の画像あり】」で解説していますので、ねずみのフンを発見してから虫刺され被害に遭った人は是非ご一読ください。

1.素手でつまんで捨ててはダメ

手袋をした手

一番基本的なポイントは「素手で触らない事」です。

そして、ねずみのフンなどの微細な粒子はホコリなどに移り空気中に舞うので、マスクをしないと目に見えない病原菌や寄生虫が鼻や口から体内に入ってしまう可能性があります。

【注意点】:手袋をはめることとマスクを着用することを徹底しましょう。

使用後の手袋とマスクは必ず廃棄処分することをおすすめします。

2.掃除機を使うと状況を悪化させる

掃除機はダメ

多くの人がやってしまいがちな処理方法が「掃除機で吸い込む」という方法です。

乾燥した糞などは、掃除機の内部で吸引の時に送られる送風などで分解され、微細な粒子となって排気口から舞い上げられて空気中に飛散します。見た目上はキレイに掃除できたように見えても、実際はかえって状況を悪化させてしまう事になります。

そして吸い込んだ糞やダニの死がいなどが掃除機の中で砕かれて増えるので、毎回掃除機を使うたびに室内に供給されることとなります。

その掃除機を一度使用した限りで廃棄するのであれば問題ありませんが、そんな人はいないですよね。

【注意点】:掃除機を使うと、糞やダニを空気中に巻き上げてしまうので状況は悪化する

ねずみの糞尿があった場所を消毒する方法

除菌

1.手袋とマスクをして糞を取り除く

まずは糞を取り除きます。

キッチンペーパーやティッシュペーパーを厚めに重ねて糞を取り除くと良いでしょう。捨ててもいい布があるならばそれでも可能です。

2.ホコリがたたないように濡らしたウエス(要らない布)でふき取る

糞を処理したら、周囲のごみやほこりも綺麗にふき取りましょう。

ネズミのフンと同様に、ワイル病(レプトスピラ症)などを持つネズミの尿が傷口などから感染すると怖いので、ふき取りの際もしっかりと手袋をしてください。

3.除菌・殺菌を行う

さて、問題なのは「除菌・殺菌」の方法です。

糞や尿があった場所によって様々な除菌方法がありますが、基本的には「アルコ―ルやエタノールでふき取る」という方法が良いです。

もし除菌用のアルコールやエタノールが無い場合は、

  • アルコール入りの除菌シート
  • お風呂掃除やトイレ掃除用の除菌効果の高いスプレー
  • 酵素系漂白剤などを希釈して使用

など上記のいずれかでも構いません。

その他、糞尿被害の場所ごとの注意点をまとめます。

ネズミのフンや尿がフローリングにあった場合

糞を取り除いたら、水拭きして、除菌用のアルコールやエタノールでふき取りましょう。

ネズミのフンや尿がカーペットにあった場合

表面をふき取るだけでは除菌が不完全なので、アルコールやエタノールを奥までしみこませる必要があります。スプレーをしても良いのですがシミになることもあるので、布などにしみ込ませて抑え拭きをするなどしましょう。

ネズミのフンや尿が衣類の上にあった場合

糞を取り除いたら、その衣類や周囲の衣類を全て希釈した酵素系漂白剤でつけ置き洗いしましょう。

一番確実な方法は煮沸消毒ですが、そこまでしなくても酵素系漂白剤で除菌が可能です。

ネズミのフンや尿が台所にあった場合

一番難しいのがこのケースです。

台所にねずみのフンや尿があった場合は、周囲の調理器具や食材も糞尿被害を受けている可能性があります。これらは口に入る物なので、徹底的に除菌を行いましょう。

被害があった場所の周囲の調理器具は全てアルコール消毒をし、特に食品は廃棄するなどした方が良いでしょう。

テーブルや椅子など周囲に食品がある環境で消毒を行うのであれば、飲食店やレストランの厨房でも使われているこちらのアルコール性除菌スプレーがおすすめです。

厚生労働省に認可されている食品添加物による除菌スプレーなので、食品に直接吹きかけて、ふき取らずに口に入れても大丈夫なほど安全です。※可燃性があるので、高温になる場所や火気の近くに置かないようにしましょう。

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ねずみの糞尿が手についてしまった時はどうしたらいい?

汚れた手

ねずみのフンだと知らずに、誤って素手で触ってしまったりすることがあるかもしれません。

当然、そのままの手で料理をしたりしては危険ですが、必要以上に気にする必要はありません。しっかりと水と石鹸でキレイに手を洗って、それでも不安な場合はアルコールで手を消毒すれば十分です。

まとめ

ねずみのフンや尿を見つけた時の方法をまとめます。

  • ねずみの糞尿は素手で触らない!手袋とマスクを必ず着用する!
  • 被害が拡大するので掃除機で糞の処理をしない!
  • 汚れた場所はアルコールやエタノールで除菌消毒をする。
  • 手についてしまった場合は水と石鹸できれいに洗えば大丈夫!

一番やりがちなのが「掃除機を使ってしまう事」でしょう。

皆さんが思っている以上に掃除機の排気やゴミパックの中身がアレルギー物質の温床になっています。ハウスダストや粉砕されたネズミのフンの微粒子は、掃除機を使う事で空気中に舞い上がっていますので注意しましょう。

そして、ネズミの糞尿被害をなくすには、ネズミを駆除するしか方法はありません。

こちらの「【ネズミ駆除】家のネズミを退治するための対策情報まとめ」の記事で、おすすめのネズミ駆除方法とお悩みの解決方法をご紹介していますので、是非一度ご覧ください。