畑で農作物を育てていて、いまいち生育状態が良くない場合、土壌の状態がその作物に合っていない可能性があります。
特に、土壌の酸性濃度はそれぞれの作物に合った濃度に土壌を改良する必要があり、土壌診断を行って、土壌改良資材を使用しなくてはなりません。
土壌改良資材や肥料の価格も年々高騰しており、しっかりと土壌診断を行って適切な資材を使う事がコスト削減の点でも重要になってきています。
そこで今回は、土壌の酸性濃度を測定するおすすめのpH測定機をご紹介します。
土壌のph測定器のおすすめを紹介!
1.シンワ測定 土壌酸度計 A 72724
シンワ測定の「土壌酸度計 A 72724」は、畑に突き刺してphを測定する機器です。
Amazonでもベストセラー1位を獲得しているこの商品の特徴&おすすめポイントは、
- 電池が不要
- 測定は1分間地面に刺すだけと簡単
- 値段が手ごろ
- 計器の数値で測定するので(色を使った測定に比べ)値が正確
面倒な設定などが不要で、簡単に使えるのがいいですね。
一方で、使用上の注意点やあと一歩な点は、下記の5つのポイントです。
- 使用前の土壌が乾燥していると正確に測定ができないので、土壌が乾燥している場合は水を撒いて20~30分待つ必要がある。
- 肥料分が多いと正確に測定できないことがある
- 液体の酸性濃度は測ることが出来ない
- 土壌は湿ってる必要はあるが、計器自体は耐水性ではない
- 測定する先端の金属部分が錆びたらヤスリがけをする必要がある
使用時の故障例として、土壌を湿らせる必要性があり水を撒いた時に誤って水をかけてしまったなどの事例があったので注意が必要です。
また、肥料が多いと正確に測定しにくいことから、肥料の散布後に酸性濃度を測る場合は、しばらく時間をおいてから測定をすると良いでしょう。
薬液の色で判断する測定機器に比べて、具体的な数字で判断できるのは正確性も高く、土壌改良資材散布前後の酸性濃度の比較もしやすい点が嬉しいですね。
2.Aukru 高精度 デジタル PH計
AukruのデジタルpH計は、小型で持ち運び可能なデジタルph測定器です。
この商品の特徴&おすすめポイントは、
- 安い
- 水槽の水など液体の酸性濃度も測れる
- 小型で携帯しやすい
ペンのように携帯でき、液体の酸性濃度も測れるので水質検査も可能であるのが特徴です。
一方で、使用上の注意点やあと一歩な点は、下記の4つのポイントです。
- 電池が必要である
- 完全防水ではない
- 土壌のpHを測る場合は、土と水を採取して水溶液を作る必要がある
- 付属の校正剤で定期的に校正をする必要がある
何と言っても、土壌だけでなく液体の酸性濃度も測れるのがポイントです。
土壌の酸性濃度を計測する場合は、測定したい個所の土を同量の水で溶いて、上澄みを計測します。
注意点は、先端部を液体に漬けて計測する計器ですが、ボディは完全防水ではないので、誤って水浸しにしてしまうと故障してしまう恐れがあります。
価格も安く、小型で保存もしやすいのでとてもおすすめです。
3.住友化学園芸 アースチェック
住友化学園芸から発売されているアースチェックは、測定液を滴下することで色の変化を見るpH測定剤です。
この商品の特徴&おすすめポイントは、
- 安い
- 水槽の水など液体の酸性濃度も測れる
- 測定精度は高い
一方で、使用上の注意点やあと一歩な点は、下記のポイントです。
- 水溶液作成の手順がめんどくさい
測定方法としては、水を入れた容器に土を入れ、かき混ぜて水溶液を作り、濁る前に上澄みを取る、もしくは1日以上保管してできた上澄みを使用することで測定ができます。
前述の2つの機器に比べて、最も安価ですが、測定方法は最も手間がかかります。
測定の制度は高いので、時間に余裕のある方で、安価に抑えたい場合はおすすめです。
まとめ
今回は、土壌のpH濃度を測定するおすすめの機器をご紹介いたしました。
今回ご紹介したもの以外にも、リトマス試験紙などで土壌の酸性濃度を測ることが出来ますが、酸性濃度の正確な判定が難しいので今回は割愛しました。
土壌の酸性濃度は、数メートル測定場所を移動しただけでも数値が変わることもあるので、何度も水溶液を作る手間は避けたいところですので、一番手軽なのは「シンワ測定」の地面に刺すタイプでしょう。
pH濃度測定器の中には、4~5万円クラスの専門業者が使うような機器もありますが、今回はあくまで一般家庭用という事でコストパフォーマンスが良いものを中心にご紹介しました。
土壌調査の結果、土壌の酸性濃度によって土壌改良資材を使って、pHの数値を改善していくことになりますが、過去記事で「籾殻くん炭」と「苦土石灰」について詳しく解説していますので、是非あわせてご覧ください。