こんにちは、田舎センセイです。
私が田舎に移住してきて一番悩んでいるのは「運動不足」。
田舎は車社会ですし、東京に住んでいた時よりもはるかに歩かなくなってしまいました。
移住前は週に一回、仕事終わりに同僚や友人と一緒にボルダリングジムに通うのが一番の楽しみで、運動が習慣化していたんですけどね。
そのことを思い出すと、ボルダリングは運動不足の解消はもちろんのこと、インナーマッスルを使うため腰痛予防にもなりますし、何よりも下は3歳、上は80歳位まで楽しめるスポーツなのが良いところなんです!
男性60歳以上、女性55歳以上を対象とした、全日本マスターズクライミング選手権という、シニア世代を対象にした大会もあるんですよ。
そこで本記事では、シニアの世代でも健康維持目的に楽しむことができるスポーツ「ボルダリング」の魅力についてご紹介します。
Contents
ボルダリングとはどんなスポーツ?
ボルダリングとは「ホールド」と呼ばれるカラフルな突起物をつかんで登るスポーツです。
種目によってはロープを使うのですが、一般的にボルダリングと言えば手と足だけで壁を登る競技を指します。
スタート地点からゴール地点まで、ホールドの色やカラフルなビニールテープで決められたルートを上り、ボルダリングジムでは課題ごとに難易度が指定されていることが多いです。
オリンピックの種目に採用されたことからもわかるように、年々ボルダリング人口は増え、世界中で約4000万人ほど競技人口がいると言われています。
シニア世代にボルダリングがおすすめな理由とは?
1.腕の力よりも体幹が鍛えられる「適度な運動負荷」がある
ボルダリングと聞いて「壁を上るので腕力が必要だろう」と考える方が多いのですが、実際は腕の力だけでは上達しないスポーツです。
筋骨隆々の男性よりも小柄な女性の方が上手なことも普通にあります。
実際、私の知人でペットボトルの蓋も開けられない(くらい握力の弱い)女性がいますが、ボルダリングをやるときはスイスイと上まで登っていきます。
腕力だけでは壁は登れないんですね。
当然腕力があるに越したことがないのですが、それ以上に体幹(腹筋や背筋)をしっかり使って登ることで腕への負担が減るので、上手い方には体幹が強い人が多いです。
ボルダリングをやることによって体幹が鍛えられるので、腰痛対策にもなりますよ。
2.知的戦略性がモノをいうスポーツ
ボルダリングはとても頭を使うスポーツです。
何も考えずに闇雲に登っては途中で力を使い果たしてしまうので、登る前にどのように手足を動かせばいいのかをイメージする必要があります。
身体の運び方、手足を置く位置など、考えることは多岐にわたるので、考えながら自分のペースで登るという点で「知的戦略」がモノをいうんですね。
同じルートでも登り方は人によって違うので、年齢に左右されることなく自分の登りやすい方法を模索する楽しさは、世代問わず楽しめる理由の一つと言えるでしょう。
3.スモールステップで成長を実感できる
私が個人的に一番高齢者におすすめしたい理由が、この「スモールステップで成長を実感できる」という点です。
どういうことかというと、スポーツは「上手くなっている」とか「体重が減っている」などの成長や変化が実感できることが何よりのモチベーションになりますよね?
黙っていても体が成長していく10~20代の頃なら話は別ですが、私のように30代半ばに差し掛かると少し運動しないだけで筋肉は落ち体力も衰えていきます。
正直、歳を重ねるごとに「何かが上達する体験」が得にくくなってくるんですよね。
しかし、ボルダリングはその「何かが上達する体験」がものすごく細かいステップで訪れるので、いくつになってもどんどん上手くなっていく感覚を味わえます。
加えて、前述の通り「頭を使うスポーツ」であるため、失敗するたびに試行錯誤しながら自分のペースで挑戦できるのは、体力に自信のないシニア世代の方でも取り組みやすいんです。
4.道具もレンタルできるので安く気軽に始めやすい
体験ではじめる時の金銭的なハードルが低いのもボルダリングの特徴です。
クライミングシューズは高価なのですが、ほとんどのボルダリングジムではシューズとチョークバッグ(滑り止め)のレンタルがありますので安価に始めることができます。
のめり込むようになって初めてシューズの購入などを検討すればいいでしょう。
5.幅広い年代の人と友達になれる
私が以前通っていた東京のボルダリングジムでは、4~5歳の子供から70歳以上の方まで幅広い年代の方が楽しんでいました。
当時体力が有り余っていた20代後半の自分よりも、はるかに上手い小学生や60歳くらいの年配の方もいたんですよ。
ボルダリングの良い点は、そういう幅広い年代の人と交流が持てる点です。
頻繁にジムに通えば顔見知りになりますし、私も自分より一回り以上若い高校生に教えてもらったり、同じ課題に取り組んでたおじさんにコツを聞いたりしながら一緒に登っていました。
「ここから先が難しくて登れないんですよねー」
「ああ、それなら右足をこっちにかけるとスムーズに体重移動ができるよ!」
こんな感じで、初対面の人とすぐに打ち解け合うことができます。
まとめ
・腕力よりも体幹が鍛えられ、腰痛対策に良い
・知的戦略性が試されるスポーツである
・誰でも成長を実感できる
・道具がレンタルできるので安く始めやすい
・幅広い年代の人と仲良くなれる
2020年の東京オリンピック・パラリンピックから正式種目に加えられた「スポーツクライミング(スピード・ボルダリング・リードの3種目)」は、実はシニア世代にもおすすめのスポーツであることが分かっていただけたと思います。
何か新しいスポーツに挑戦したい方、幅広い世代の人と交流したい方、運動不足を解消したい方には、ボルダリングがおすすめですので是非お近くのボルダリングジムに足を運んでみてはいかがでしょうか。