ビオラの育て方|種まきや苗の植え方や開花時期・パンジーとの違いについて

ビオラ

秋も終わりに近づくと、我が家の花壇には毎年ビオラが植えられます。

園芸品種の中でも特に寒さに強く育てやすいビオラは、晩秋に植えると翌年の6月頃まで長く楽しめる植物です。

初心者でも育てやすい剛健さが魅力なのですが、実は花を落とさずに長くきれいな状態を保つにはいくつかのコツがあります。

本記事ではビオラをより綺麗な状態を保ち、夏前まで長く楽しむための方法をご紹介します。


普通に育てる分には特に難しくないビオラだけど、綺麗に育てるにはコツがあるんだね!

うむ!ビオラとパンジーの違いなど、基礎情報も詳しく解説していくぞい!

ビオラとはどんな花?

ビオラ
  1. 和名:ビオラ
  2. 英名:Viola
  3. 学名:Viola
  4. 階級:スミレ科スミレ属
  5. 分類:一年草
  6. 原産地:ヨーロッパ
  7. 形態:草丈が10~30センチ、色は品種によってさまざま
  8. 特徴:耐陰性・耐寒性に非常に弱い

ビオラの花言葉

誠実

ビオラの季節・開花時期

11月下旬~5月下旬

ビオラの季節は「冬~春」で、寒さにとても強いので花壇が寂しくなる冬の季節にいろどりを与えてくれます。

上手く育てれば半年以上も花を楽しませてくれるので、開花時期の長さも魅力です。

ビオラとパンジーの違いとは?

ビオラとパンジーはとても良く似ているので見分けがつけにくいのですが、それもそのはず「両者は学術的には同じ植物」なのです。

しかし、園芸品種としては明確に区別されていて「の大きさが5㎝以上のものをパンジー、それ未満のものをビオラ」とすることが多いようです。

パンジーの中の小輪多花性種がビオラと呼ばれます。

ただ、パンジーとビオラの中間品種として「パノラ」というものもあり、複雑な品種改良で様々な交配が行われているので、見た目だけではなかなか判断がつきにくくなっているのも現状です。

パンジーとビオラの主な違いは以下の表のとおりです。

品種名パンジービオラ
花の数少ない多い
花の大きさ直径5㎝以上直径5㎝未満(2~4cm)
耐寒性強いとても強い
開花期11月初旬~5月上旬11月下旬~5月下旬
寄せ植え
育てやすさ
日当たり好む好む
土壌の水はけ良い方を好む良い方を好む

ビオラはパンジーよりも耐寒性に優れるうえに開花期が遅く、春以降も場合によっては6月に入っても咲き続けることもあるので、晩秋に植えれば半年以上も花を楽しむことができます。

株もまとまっていて花数も多いので、寄せ植えする際にはパンジーよりも扱いやすいのも人気の理由です。

雪に埋もれても枯れない強さがあり、入門編で扱われることの多いパンジーよりもさらに初心者向けの花ですので、冬の花壇が淋しく感じたらビオラは第一候補に挙げられることが多いでしょう。

ビオラを種から育てる方法

ビオラの種まきの時期は?

ビオラの種まきはお住まいの地域の気候によっても様々ですが、おおむね下記の通りです。

・寒冷地  :7月~8月
・温暖な地域:8月~9月

ビオラの発芽適温は「20度前後」となっているので、お住まいの地域の日中の気温が20度になるうちに種まきを済ませるようにしましょう。

温暖な地域では種まきの時期が後ろにずれるのは、気温が高すぎても発芽しないためです。

ビオラの種まきをする前に用意するもの

ビオラの発芽条件は「20度前後」という比較的涼しめの気温と「弱酸性の土」です。

種まきをする時にはいきなり花壇に撒いたりはせず、種まき用のトレイに4~5粒ずつくらい撒いて発芽させます。

遅くとも10月中旬には定植させたいので7~9月に種をまくのですが、その時の気温の寒暖差や思いがけない高温・低温の気候で一気に枯れてしまわないように、トレイで管理をして発芽させてから鉢上げするようにします。

まく種の数にもよりますが、上記のような「種まきトレー」と「ビオラ用の土」があればよいでしょう。(※卵のパックとかでも代用可能です)

種まきから鉢上げ(花壇に植える)までの流れ

<晩秋に花壇や鉢に植えたい場合(11月~6月まで花を楽しみたい人)の流れ>

1.土と種まきトレイを用意して7~9月(地域による)に種をまく
2.成長度合いの良い新芽のみ残して間引きする
3.10月~11月頃に、本葉が6枚以上になったら鉢上げする
4.脇芽をもっと増やしたい場合は遅くとも11月までに切り戻しを行う
5.春になって暖かくなって株が徒長しだしたらまた切り戻しを行う

種から育てて秋に定植し、夏前までビオラを楽しみたい場合は上記のような流れが一般的です。

ビオラは外気温が20℃以上になると生育がとまるので、夏に種をまいたら高温になりすぎないように管理をして発芽させましょう。

太さもしっかりした状態の良い新芽を残して間引きをし、本葉が6枚以上になったタイミングで少し大きめのポットや鉢に鉢上げします。

ただし、そのまま育てるとひょろひょろとして花が数本付くだけで見ごたえが無いので、多くの場合真冬になる前に一度切り戻しを行って脇芽を増やします。(※切り戻しの方法は後述します)

4月頃になると気温も上がり極端に徒長した花芽(20cm位)が倒れ込むようになったら、もう一度切り戻しをすること6月~7月まで楽しむことができますよ。

ビオラを苗から育てる方法

ビオラ

苗を植える時期は?

秋になるとホームセンターや花屋でビオラの苗が販売されるようになります。

基本的には販売開始された時が花壇やプランターに植える適期であるのですが、販売されている株が徒長していて花芽が少ないようであれば、切り戻しをして植え替えても良いでしょう。

ビオラをキレイに長く楽しむためのコツ

ビオラはどんどん「花がら摘み」を行おう

ビオラを長くきれいに楽しむためのコツのひとつに「花がら摘み」があります。

「花がら」とはしおれて元気がなくなった花の事で、これを丁寧に摘み取ることで養分が残りの花に行き渡り、長くきれいな状態を保つことができます。

ビオラは丈夫で育てやすい植物ですが、唯一この花がら摘みの作業が手間で面倒くさいのが育てるうえでのデメリットかもしれません。

しかし、これをやるのとやらないのでは大違いなので、しおれ始めた花がらはどんどん摘み取るようにしましょう。

ビオラの花芽を増やすために「切り戻し」を行おう

ビオラの育て方の所で何度か出てきましたが、ビオラの花を沢山つけるために「切り戻し」という作業を行う必要があります。

そもそも何故切り戻しをするのかというと、徒長して伸びてしまった花は元に戻らないのでそのままにしておくとみっともないまま見ごろを終えてしまいます。

切り戻し

伸びきってしまった花は思い切って1/3位の長さにしてしまうことで、脇芽を増やしてよりどっしりとした株にすることができます。

花をかき分けると上の写真のように、付け根に沢山の花芽が出ているのが分かります。

その花芽を残すようにして、上1/2~2/3(写真の赤い線の所)を切り取るようにして短くしてしまいましょう!

ビオラの寄せ植えに適した花の種類とは?

寄せ植え

株がまとまっていて花数の多いビオラは寄せ植えにとても適した植物です。

品種改良によりさまざまな花の色があり、青と緑以外の花色は全て揃っているので、寄せ植えの際の色のバランスを整える際にとても使いやすいのも特徴です。

ビオラの寄せ植えに向いていると言われる花は、当然ながら「同じ時期に咲く花」であるのが必須です。

例えば、

チューリップ、スイートアリッサム、カルーナ、ハボタン、スイセン、シクラメン、クリスマスローズ

等は開花期がビオラと同じ時期に重なります。

特に寒さに強いビオラと同程度の耐寒性がないと寄せ植えした時に周囲の環境に耐え切れずの枯れてしまうことがあるので、同程度の耐寒性を持つ花が好ましいです。

ビオラと同じ時期に咲く耐寒性に強い花は、下記の記事で一覧でまとめていますので併せてご覧ください。

冬の花
私が住む宮城県北部では冬には氷点下になる日もあるので、なかなか1年を通して綺麗な花を見るというのは難しいです。しかし、数ある植物の中には...

まとめ

数ある園芸品種の中でも、特に初心者向けで育てやすいビオラの育て方についてまとめました。

寒さに強くある程度放置していても枯れずに花を咲かせてくれるビオラですが、実際に綺麗な形を保ち続けるには、地道な花がら摘みや切り戻しなどの作業をしっかりやることが大切です。

ビオラをこれから育てようと考えている方は、是非「どうやって綺麗な花の状態を長く保つか」という点について意識をしてみてくださいね。