塊根植物(コーデックス)とは?大人の男がハマる魅力と人気の品種8選

パキポディウム コーデックス

近年着実に人気が出てきている植物のひとつに「塊根植物(コーデックス)」があります。

私自身も、2013年に東京の代々木で、定番の塊根植物の1つ「アデニウム・アラビクム」を購入してから塊根植物の虜になりました。

私が田舎暮らしを始めてやりたかったのは、思う存分珍しい塊根植物を育てることです。

塊根植物は特に30~40代の男性に人気があると言われていますが、一体どんな植物なのか、ご存知の無い方に塊根植物の魅力をご説明したいと思います。


塊根植物栽培はワシの一番の趣味なんじゃよ

なんか先生には似合わないけど、塊根植物がインテリアとしてあるだけでオシャレになるよね!

似合わないは余計じゃ!

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塊根植物(コーデックス:Caudex)とは?

パキポディウム

塊根植物(Caudex:コーデックス)は、アフリカ大陸や中東などに生息している多肉植物の総称で、特にずんぐりむっくりとして丸みと厚みを帯びた形状が特徴のものを言います。

乾燥地帯に自生していることが多いため、過酷な環境に順応するために幹や葉に厚みを持たせて水分を保持しているのでこのような形状になっていると言われています。

日本の環境とは大きく違う所で育つ植物であるため生育には困難が伴いますが、それも含めてコーデックスの魅力と捉える方が多いようです。

日本で流通しているものの多くが、夏に成長して冬に休眠する「夏型」のコーデックスですが、逆に冬に成長する「冬型」の品種もあり、その個体の特徴に合わせた環境づくりが大切になってきます。

「実生(みしょう)」と「現地球(げんちきゅう)」

コーデックスは日本には自生していないため、流通しているものは「日本で種から育てられた実生株」「海外から輸入された現地球と呼ばれる株」の2つのうちのどちらかです。

実生株は、最初から日本の環境で育てられているために、原産地と違う環境であっても適応能力があるので比較的育てやすいです。

一方で、現地球と呼ばれる原産地から輸入された株は、環境の変化に耐えられず発根せずに枯れてしまう事も少なくないので難易度がとても高いです。

入手が困難且つ高価なコーデックスは現地から直輸入された現地球であることが多いので、枯らしてしまうリスクが高く初心者には手を出しにくいでしょう。

塊根植物(コーデックス)の特徴と魅力

ずんぐりむっくりした形・不思議な形

バオバブ

コーデックスの魅力は何と言ってもその「奇妙な見た目」です。

アフリカやマダガスカルに自生している奇妙な形で有名な「バオバブ」の木も塊根植物。

乾燥地に耐えるべく膨らんだ幹や枝葉は、真ん丸とした可愛らしい印象と、日本では見かけない不思議な形に目を奪われてしまう人が多いのも頷けます。

成長の度合いは生育環境によるため、日本でバオバブを育てても写真のように大きくはなりませんが、小型の鉢でバオバブを育てることができるとしたら挑戦してみたいと思う人もいるのではないでしょうか。


Amazonでも売ってるけど、英語だね・・・。育てるのもなかなか難しそうだけど、チャレンジしてみたいなぁ

もしバオバブを育ててみたいのなら「WORLD PLANTS MARKET」というサイトでも種子や苗木を売っているから、ここで購入するのでも良いのう!

成長の遅さを楽しむ

コーデックス

成長の「遅さ」もコーデックスの魅力です。

手塩にかけた株が少しずつ大きく膨らんできて、ゆっくりながらも着実に成長していく姿を見ると、ほんの僅かな変化でもあればたまらなく嬉しくなってしまいます。

元々水分や栄養分の少ない乾燥した砂地に生息することが多いので、過剰な肥料や水やりは厳禁。

焦らず手を掛け過ぎず、じっくりと成長を見守る楽しさに気づくと、成長が遅いというのは実は楽しい事なんだとコーデックスの魅力にはまっていくでしょう。

長い時間をかけてようやく咲かせる綺麗な花

コーデックスの花

コーデックスは生長が遅いですが、ちゃんと育てると綺麗な花を咲かせてくれるのも魅力のひとつです。

一見全然変化が無いように見えても、突如花芽が顔を出してその見た目とは裏腹に鮮やかな花を咲かせてくれます。

長いものでは開花まで数年かかる品種もザラなので、花を咲かせるまで大事に育てると愛着がわき、花が咲いた時の感動もひとしおでしょう。

コレクター魂を揺さぶる希少性

ユーフォビア

コーデックスにハマる人は、その希少性にも魅力を感じている「コレクター気質」の人が多いように思います。

通常の園芸品種の観葉植物のように、ホームセンターや生花店で見かけることはほとんどないので、塊根植物専門のお店に行くか、ネット通販、もしくは種を入手して自分で実生株を育てるなどの方法しかありません。

その入手の困難さからコレクター魂に火がついて、珍しいものを見つけては買いあさってしまう人も少なくないようです。

ユーフォルビア・トゥレアレンシスのような絶滅危惧種や、フォークイエリア・プルプシーのようなワシントン条約によって輸入が規制されているような種もあり、珍しさには際限がありません。

手に入らないと聞けば手に入れたくなってしまうコレクターが、希少性に価値を感じて「コーデックス沼」にはまり込んで抜け出せなくなってしまうのも容易に想像できますね。

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塊根植物(コーデックス)の種類

1.アデニウム属

アデニウムオベスム

アデニウム属キョウチクトウ科のコーデックスで、アラビア半島やアフリカなどに自生しており、乾燥した砂漠地帯で綺麗な花を咲かせるため、別名「砂漠のバラ」と呼ばれる品種です。

幹や根が太く肥大するものが多く花がキレイなので、園芸品種としてコーデックスの中では比較的流通量の多い品種です。

多くの株が夏型で乾燥にも強いので、コーデックスの入門編としてアデニウムを選ぶ人が多いですね。

2.パキポディウム属

パキポディウム

パキポディウム属は、キョウチクトウ科の品種で夏型が多く、どてっとした安定感のあるフォルムとトゲが多いのが特徴のコーデックスです。

コーデックスにしては比較的成長が早く、多くの株が雌雄同株なので自家受粉で種を付けることができ、ゼロから育てて種を取って増やすまでが(コーデックスの中では)やりやすい品種なのでとても人気があります。

そのため流通量も多く、大きめのホームセンターでは取り扱っていることもあるので探してみると良いかもしれません。

パキポディウムからコーデックスの生育を始めたという人も多いでしょう。

3.ユーフォルビア属

ユーフォルビアオベサ

ユーフォルビア属トウダイグサ科のコーデックスで、温帯から乾燥地帯まで世界中で幅広く自生しています。

一般的な塊根植物の形状のものから、サボテンのようなトゲが密集した品種、通称「タコモノ」と呼ばれるタコの足が天に向かって伸びたような不思議な形状のものまで、見た目のバリエーションが豊富なのがユーフォルビア属のコーデックスの特徴です。

乳液(樹液)に有毒な成分を持つ物が多く、触れるとかぶれることがあるので注意が必要です。

我が家でもいくつか育てていますが、特に人気があるのが丸いフォルムの「ユーフォルビア・オベサ」です。

ユーフォルビアオベサ
こんにちは、田舎センセイです。 私が趣味で育てている塊根植物(コーデックス)の中でも、特に気に入っているのが「ユーフォルビア・オベサ」。 ...
ユーフォルビアオベサシンメトリカ

ぼってりとした形に、均整の取れた見た目がコレクター魂に火をつけます。

初心者でも比較的育てやすいのがおすすめポイントです。

4.サルコカウロン属

サルコカウロン

サルコカウロン属フクロソウ科のコーデックスで、アフリカ南部の乾燥地帯を中心に自生している品種です。

俗名のサルコカウロンは、ラテン語で「多肉質の茎(太い茎)」という意味を持ち、ほとんどが多肉植物の仲間です。

その名の通り、無骨なかりんとうのような太さの茎が、組み合わさってできたような見た目をしている品種が多く、冬型で低温にも比較的耐えられるものが多いのが特徴です。

ただ、いずれの種においても成長速度が比較的遅い種でもあります。

5.ブルセラ属

ブルセラ・ファガロイデス

(※Flicker)

ブルセラ属カンラン科のコーデックスで、中南米に生息する灌木(かんぼく)の品種ですが、原産地では高木に成長する株も存在するようです。

カンラン科の植物には樹液をお香として使う種も多く、原産地では古くから様々な使われ方をしていた植物です。

6.アデニア属

Adenia_globosa

アデニア属トケイソウ科のコーデックスで、ツル性の枝を伸ばす性質を持つ種が多いのが特徴です。

また、トケイソウ科の植物は花がきらびやかで派手なものが多いので、花を咲かせるのを楽しみに育てている人が多い品種です。

雌雄異株であることがほとんどなので、自家栽培で受粉するには雄と雌の2株必要になるため、なかなか増やすのが難しい品種でもあります。

7.フォークイエリア属

Fouquieria_fasciculata

フォークイエリア属フォークイエリア科のコーデックスで、中南米の乾燥地が原産です。

現時点で確認されているのはわずか11種類と希少性が高く、いずれの品種も鋭い棘が密生しているのが特徴です。

生長が遅い品種が多いので、原産地の数メートルの株は樹齢100年前後のものも少なくありません。

8.キフォステンマ属

Cyphostemma

キフォステンマ属ブドウ科のコーデックスで、産地はマダガスカルやアフリカ等の乾燥地帯であることがほとんどです。

成長するにつれて薄皮がペロッと紙のようにめくれてくるのもこの種の特徴です。

ブドウ科の植物なのでツル性の枝を伸ばす品種が多く、でっぷりとしたボディとは裏腹にひょろっとしたツルのコントラストも人気のポイントです。

塊根植物を購入できる通販サイトのおすすめ

hitohana

コーデックスを購入する場合、実生株であれば「アデニウム」「パキポディウム」辺りであれば購入することができる通販サイトがいくつかあります。

中でもおすすめなのは「HitoHana(ひとはな)」です。

TOPページの上部メニューバーの中に「その他の植物」という項目があり、その中から塊根植物のショップページに行くことができます。

おすすめのポイントは、比較的安価に「アデニウムアラビクム」「パキポディウムグラキリス」「アデニウムオベスム」などの種類が購入できるという点です。

塊根植物専門のサイトでは、珍しい種や大きく育った種などの取り扱いがある場合もあるのですが、どうしても手の出せない価格で販売されていることが多く、購入をためらってしまいがちですが、ここのサイトでは比較的安価に販売されているので購入しやすいと思います。

花器やそのほかの観葉植物も豊富なので是非お気に入りの株がないか探してみてはいかがでしょうか。

「HitoHana(ひとはな)」でコーデックスを探す

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まとめ

今回は、当サイト管理人もハマっている塊根植物(コーデックス)の魅力についてお伝えしました。

「成長の遅さ、入手の困難さ、生育の難しさ、高価である」など、到底手を出そうと思えないような条件にもかかわらず、そこに魅力を感じてハマってしまう人が続出するほどの存在は中々ありません。

これらのコーデックスの魅力を語るうえでは外せない要素も、仕事を持ち経済的にも余裕のあるコレクター気質の30~40代の男性にとってはたまらないのかもしれません。

私自身もそんなハマってしまった人間の一人ですが、記事内では語りつくせないほどの魅力がまだまだ沢山あるので興味のある人はどんどんコーデックスの育成にチャレンジしてもらえたら嬉しく思います。

多肉植物やコーデックスを育てるのに適した土の特徴を知りたい方は、こちらの関連記事もご参考にしてくださいね。

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