肉厚で丸く可愛い葉のフォルムが特徴的な金のなる木は、その育てやすさから多くのご家庭で栽培されている人気の観葉植物です。
樹木のようですが実は多肉植物の仲間で、原産地は南アフリカの乾燥地帯。
水やりの頻度も少なくて済み、寒さや病害虫に強いことに加え、その縁起のいい名前や花言葉が日本でも人気の理由です。
今回は、そんな金のなる木の育て方と増やし方、花を咲かせるために注意すべきポイントをご紹介いたします。
頑張って育ててもお金は実らんからな!(この説明いる??)
Contents
金のなる木とはどんな植物?
- 和名:金のなる木、縁紅弁慶(フチベニベンケイ) 別名:花月、成金草
- 英名:Jade plant, dollar plant, Money tree
- 学名:Crassula ovata
- 階級:ベンケイソウ科クラッスラ属
- 分類:常緑低木の多肉植物
- 原産:南アフリカ
- 形態:高さは1~3mほど
- 開花期:11~2月
金のなる木は、寒さ・暑さに強く、乾燥にも強いのでとても育てやすいのが特徴です。
冬の期間は最低でも3℃以上あれば枯れることはあまりないので、冬は室内で育てればあまり寒さを心配する必要はないでしょう。
日光が好きなので、温かい時期は野外で育てるとしっかりとした株に育ちますが、過湿には弱いので雨に濡れないように注しなくてはなりません。
一番良いコンディションを保てる条件は「日当たりが良くて雨に濡れない場所」です。
冬の期間は特に日当たりのよい室内で乾燥気味に育てることが大切です。
金のなる木の名前の由来は?
金のなる木の和名は「フチベニベンケイ(縁紅弁慶)」ですが、昨今では金のなる木という縁起の良い俗名の方が知られることになっています。
元々は、英語名「Dollar Plant」の由来が「丸く膨らんだ葉の形がコインに似ているから」という物で、それに関連して園芸業者が若芽の頃に5円玉をくぐらせて成長させて販売させたため、本来の名前よりも「金のなる木」という俗名が広まったとされています。
金のなる木の種類
金のなる木には、いくつか種類があり葉の形や葉の色などに微妙に違いがあります。
- ゴーラム:筒状の葉の形をした品種(写真)
- 姫花月:やや明るい緑色の葉が、寒さにあたると縁が赤く高揚するのが特徴
- 桜花月:ピンク色の花を咲かせる矮性品種
- 黄金花月:葉がやや黄色っぽく、斑入りなのが特徴
金のなる木の花言葉と風水
金のなる木の花言葉とは?
富・幸運を招く・不老長寿・一攫千金
金のなる木の風水としての役割と特徴とは?
金のなる木はその名の通り「金運UP」に効果があると言われている植物です。
花言葉だけではなく、丸い葉の形がコインに似ていることからもお金を呼び込むと言われていますので、家の中に置く場合は金運に影響のある南東の方角に置いておくと良いでしょう。
金のなる木の育て方
金のなる木の水やりのポイント
乾燥地帯が原産の金のなる木は、水が少なくて乾燥しているのは大丈夫ですが、過湿は根腐れの原因になるので厳禁です。
季節ごとの水やりのペースはおおよそ下記の通りとなります。
- 11~3月:月1,2回の水やりでOK。
- 4~8月:土がしっかり乾いたらたっぷり水をあげる
- 9~10月:冬の月1~2回の水やりのペースに徐々に近づける期間
ここで知っておきたいのが「9~10月の期間に水をあげ過ぎない」という事です。
この期間に水をあげ過ぎてしまうと花を咲かせてくれない場合が多いので注意しましょう!(開花条件に付いては記事の後半でご説明します!)
水やりの目安肉厚の丸い葉が、少しやせてシワが寄ったら水やりのサイン
金のなる木の土はどれがいい?
金のなる木は、水はけが良い土であればさほどこだわらなくても丈夫に育ってくれます。
おすすめなのは「サボテン用の土」か「多肉植物用の土」を使えば、初心者でも簡単に適した土を準備することができます。
自らブレンドしたい場合は、赤玉土と川砂を同量用意し、腐葉土を1~2割程度混ぜればOKです。(赤玉土:川砂:腐葉土=4:4:2)
金のなる木の植え替え時期のポイント
金のなる木の植え替えは、2~3年に1度、春(4~6月)か秋(9~10月)のどちらかで行いましょう!
注意するのは、古く黒ずんだ根腐れしかかっている個所は取り除いてから乾燥させてあげることと、根についている古い土も取ってあげた方が良いでしょう。
植え替え直後は水はやらずに、生長が確認出来たらまた水やりを再開してあげるようにしてください。(ただし、秋に植え替えを行う場合は、しばらくは乾燥気味で育ててあげるようにしましょう。)
金のなる木の病気・害虫について
金のなる木は基本的には病害虫に強いのであまり心配はいりません。
ただし、年中屋外で育てる場合は春先にカイガラムシがつくことがあるので注意をしましょう。
うどんこ病も注意が必要ですが、寒い時期に室内で育てている場合はさほど心配する必要はありません。
金のなる木の増やし方(葉挿し&挿し木)
金のなる木は、葉挿しか挿し木で簡単に増やすことができます。
特に葉挿しは簡単で、葉の付け根からポキッと折って、乾燥した土の上などに置いておくだけで数日経てば根が出てきます。
注意点は、下記の4点です。
- 切り口を土の中に埋めてしまわない
- 水をやらない
- 4~10月頃に行う
- 水分を含んで真ん丸と太った葉を選ぶ
根が出てきたら土に触れるように葉を置いて、直接葉には水がかからないようにして土の表面に水をあげれば大丈夫です。
金のなる木の花が咲かない原因と対処法とは?
金のなる木の開花時期は11月~2月の冬の期間ですが、この時期に花が咲かなくてお悩みの方が多くいらっしゃるようです。
金のなる木の花を咲かせるためには、開花のための条件をそろえてあげる必要があります。
その条件とは以下の2つです。
1.夏の時期に水をあげ過ぎない
2.1年を通して十分に日光を与える
花を咲かせるための水断ちの時期や期間は人によって様々ですが、乾燥気味に育てる冬の期間に向けての水やりの量の減少をかなり早めに行う事で、金のなる木は開花の準備をするようです。
また、1年を通してしっかりと日照時間を確保するというのも大切な開花条件です。
水たちの期間中に雨に濡れてしまうと意味がないので、直射日光を浴びせつつ雨に濡れない場所で育てるというのが大事なポイントと言えるでしょう。
まとめ
今回は一般家庭で育てられる事の多い人気の観葉植物「金のなる木」の育て方と花の咲かせ方について解説いたしました。
最後にポイントをもう一度整理しましょう!
・乾燥には強く、過湿に弱いので水のやり過ぎには注意
・暑さに強く、寒さも3℃までなら耐えられる
・春~夏の水やりは、葉がシワシワっとなったらたっぷりあげる
・花を咲かせたければ、8~9月の水やりは限りなく減らす
・1年を通して日光がしっかり当たるように育てることも大切
・増やしたければ、挿し木や葉挿しが簡単
以上が今回のポイントです。
これから金のなる木を育てるという人も、今現在育てていてまだ花を見たことないという人も、金のなる木の花はとてもキレイなので今回お伝えした条件を満たして、素敵な花を咲かせてあげられるようにチャレンジしてみてください!
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