日本で除雪機メーカーと言えば「赤のホンダ」と「青のヤマハ」の2大バイクメーカーがシェアの2トップを占めています。
特に北海道では、ホンダの赤い除雪機がシェア70%近くを誇りトップを独走、ヤマハが約20%で続いています。
北海道育ちの私は、昔から近所で見かける除雪機はどこを見ても赤い除雪機でした。外を歩いて見かけるのは、どれも赤、赤、赤、赤、たまーに青という印象です。
多くの道民がそんなすり込みからか、除雪機と言ったら「ホンダの赤い除雪機」と条件反射で答えてしまうのではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください!
とても安くて赤や青に負けず劣らず高性能の「黄色い除雪機」があるのを知っていますか?
実は近年、この黄色い除雪機がそのコストパフォーマンスの良さから、ぐいぐいとシェアを伸ばしてきているんです。
ちなみに、黄色い除雪機がおすすめな方はこんな人たちです。
- ブランドよりもコストパフォーマンスを重視
- 人と同じものは嫌だ
- 周りの知らない「安くて良いもの」に興味がある
- 必ずしも国産メーカーで無くてよい
- 黄色が好き
もし、現在除雪機の購入を検討していて、上の5項目に当てはまる場合は「黄色い除雪機」を強くお勧めします!
今回は、そんな黄色い除雪機を取り扱う「ハイガー産業」についてご紹介します。
Contents
ハイガーの除雪機がおすすめな理由
1.とにかく安い!コストパフォーマンスの良さ
ハイガー除雪機と言えば、驚くべきはその価格の安さです。
国産メーカーの半額以下で購入できてしまうので、逆に性能に不安を感じてしまう程です。
しかし、しっかりとスペックを確認し、除雪可能な雪質・除雪範囲を間違わなければ、除雪の際に機能に不満を持つことはないでしょう。
記事の後半でご紹介しますが、国産メーカーの同タイプの機器と比較するとそのコストパフォーマンスの凄さが分かります。
ハイガーの除雪機はなぜこんなに安いのか?
安かろう悪かろうのイメージで、あまりにも安いハイガーの除雪機に関して不安になる方もいるかもしれませんが、ハイガーの除雪機の安さには理由があります。
ハイガー自体がメーカーであること、そして中国の自社工場で一括生産体制を取っており、そこから直接仕入れているためにこの金額が実現可能なのだそうです。
2.サポート体制がしっかりしている
ハイガー社は、サポート体制にかなり力を入れています。
以前、別記事の「ハイガー産業の評判と口コミ」でもご紹介しましたが、ハイガー社は日本人の持つ中国製品特有のネガティブイメージをしっかりと理解し、その払拭に力を注いでいます。
ハイガー社のサポート体制として特筆できる点に下記があります。
- 保証期間が1年間ついている(商品の購入・発送から1年間)
- 商品受領1週間以内の初期不良への対応
- パーツごとの購入が可能
- 基本的にすべての部品を取り寄せ可能
- 販売商品のすべてが修理可能(生産終了品を除く)
- 修理協力店が国内に約30か所ある(現在も増加中)
- 国内に販売実店舗がある
- 説明書が日本語である
- サポートダイヤルを設置している
国産メーカーの強みはサポート体制の充実であったり、近くに修理店があることなどが強みでしたが、ハイガー社のサポート体制は国産メーカーのものと遜色ありません。
ブランドネームがまだ認知されていないために安心感の点では国産メーカーにはかないませんが、サポート内容をしっかり見るとその不安も払拭されるのではないでしょうか。
工場は中国にありますが、日本の会社のスタッフはほぼ全て日本人ですので、問い合わせ対応に関しても安心できます。
先入観を持たずに見れば、充実したサポート内容だと納得できるでしょう。
3.性能も良く、国産メーカーと遜色ない【スペック比較】
価格の割には性能が良いと評判のハイガー社の除雪機ですが、同程度の規格の除雪機のスペックを国産二大メーカー「ホンダ」と「ヤマハ」のものと比較したのが下の表です。
メーカー | ハイガー産業 | ホンダ | ヤマハ |
型番 | HG-K6560 | HSS-655c(JE1) | YT-660 |
馬力 | 6.5馬力 | 6馬力 | 6馬力 |
総排気量(㎤) | 212㎤ | 163㎤ | 171㎤ |
除雪幅 / 除雪高(cm) | 56cm / 51cm | 55cm / 42cm | 61.5cm/44cm |
最大除雪量 | 35 t/h | 35 t/h | 35 t/h |
重量 | 78kg | 70kg | 112kg |
最大投雪距離(m) | 15m | 14m | 15m |
長さ×高さ×幅(cm) | 140×110×59 | 140×95.5×55 | 141×106×62 |
使用燃料 | 無鉛ガソリン | 無鉛ガソリン | 無鉛ガソリン |
燃料タンク容量 | 3L | 3.1L | 4.5L |
新雪 | ◎ | ◎ | ◎ |
ややしまった雪 | 〇 | ◎ | 〇 |
固く締まった雪 | × | × | 〇 |
湿った雪 | × | × | 〇 |
メーカー希望 小売価格 | ¥109,800 | ¥215,784 | 375,840円 |
ハイガー産業の除雪機の中でも中間機で、比較的パワーがあって評価の高い「HG-K6560」を基準にしています。
ハイガーのHG-K6560は、ご覧の通り国産メーカーの同程度のスペックを持つ機種と比べても、価格が断然安いのがお分かりになると思います。
6.5馬力であれば、湿った雪や屋根から落ちた氷まじりの雪でなければ、ある程度は満足できるお手頃のサイズです。
エンジン式の除雪機は、年間にして数万円のメンテナンス費や維持費がかかることを考えると、初期費用を抑えられるというのは嬉しいですよね。
除雪可能な雪質については注意する必要がありそうですが、除雪可能量や投雪距離、パワーに関しては遜色ないと言えるのではないでしょうか。
ハイガーの除雪機ラインナップ
ハイガー社唯一の電動除雪機。1600Wと他社の電動除雪機に比べてパワーがある。(※電動除雪機のおすすめTOP5の記事参照) 静音設計でコンパクトで場所も取らないため、積雪のさほどない住宅街にお住みの方の家庭用除雪機としては一番おすすめ。 | |
2.2馬力の手押し式ミニ除雪機。 購入者評価が高くバージョンアップをして登場した2017年モデルです。 手押し式のため小回りが利きやすく操作が簡単で、電動除雪機よりもパワーがあります。傾斜やデコボコのない舗装された道の除雪に最適です。広範囲の除雪には適さないので、家の庭先などにおすすめでしょう。 | |
家庭用小型エンジン式除雪機。 オーガ部分(刃)が金属になり、5.5馬力とパワーもしっかりあります。 投雪距離も12mと十分で、比較的広範囲の除雪にも向いています。 この規模の除雪機の中では群を抜いてお買い得価格なので人気。 | |
HAIGE(ハイガー) | 1台3役の自走式の5馬力小型除雪機。 この除雪機単体では、前面についた黄色いブラシで雪を前に跳ね飛ばして除雪をしますが、付属のブレードやシューターをつけることで3パターンの除雪が可能になります。どのような除雪方法がいいかお悩みの場合は、この除雪機を購入後オプションを選ぶことで無駄なコストを削減することが出来るでしょう。 |
HAIGE(ハイガー) | ハイガーで唯一の押すタイプの除雪機。 上のHG-SSG5562にブレードが付いたセット。 |
前述の国内メーカーと比較したハイガーの人気機種。 ハイガーの中では比較的高額な部類に入るが、それでも国内メーカーの半額以下の値段のためとても人気がある。 | |
ハイガーの数ある除雪機の中で一番の性能を誇る11馬力のパワフルなエンジン除雪機。 ヒートハンドル、LEDヘッドライトを搭載。力強いクローラーの自走式で寒冷地仕様エンジンを搭載している本格大型除雪機。 |
上記が2017年度のハイガー社公式サイトに掲載されている除雪機のラインナップです。
ホンダで出しているようなハイブリッド式の除雪機はありませんが、電動式(コンセントタイプ)、エンジン式の2種類の動力別の機器と、噴射式、ブレード式、ブラシで掃くタイプの3種類の除雪方式の機種があります。
除雪方式に関しては、一通りのラインナップがあり住んでいる場所に適したものを選べるのは嬉しいところです。
唯一、バッテリータイプの電動除雪機が無いくらいでしょうか。
以前、家庭用に除雪機を購入するなら「電動除雪機」がおすすめな理由を紹介した記事でも書きましたが、一般家庭が除雪機を購入する場合は電動除雪機がおすすめなので、充電式のタイプもあると良かったかもしれません。
ただし、バッテリーは消耗品で定期的に充電するという作業が必要である分、コンセントタイプの電動除雪機はメンテナンスの手間が無いので楽ですし、電動式除雪機でカバーできる範囲の除雪であれば20mの延長コードで事足りるでしょう。
ハイガーの除雪機を安く購入する方法
ハイガー社のみならず、除雪機というのは使用シーズンが「冬」に限定されており、オフシーズンが存在します。
以前こちらの「除雪機を安くお得に購入する方法をお教えします!」の記事で詳しくご紹介しましたが、除雪機のオフシーズンである「9月頃」から多くのメーカーが値引きや特典付与をして除雪機を販売しています。
このハイガー社でも、
- 9月中の購入で15%引き
- 10月1日~10月20日までの購入で10%引き
で販売しています。
まとめ
今回は、ハイガー産業の除雪機についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
国産メーカーの信頼性は依然強いですが、ハイガー社がクオリティもサポート体制も少しずつ信頼を集めながら価格競争に挑んでいるように見えます。
ハイクオリティ・高性能の高価な国産メーカーの除雪機もいいですが、普段の辛い除雪を少しでも楽にするために安い価格帯の除雪機を探している方もたくさんいらっしゃると思います。
そういう層に向けて、自社製品のネガティブイメージや課題を受け止め、少しずつ信頼を勝ち得ようとしているハイガー社は信頼するに足りると思いますし、今後黄色い除雪機を街中で見ることも増えてくるのではないかと思います。
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