キウイフルーツの棚の作り方|単管パイプとクランプで果樹棚を自作しました

果樹棚

こんにちは、田舎センセイです。

我が家では現在果樹園でいくつかの果樹を育てているのですが、その中でもキウイフルーツの苗木が成長してきたので果樹棚の作成をしました。

キウイフルーツはつる性の植物ですので、棚を作りツルを誘引する必要があります。

果樹棚は市販されているものもありますが、強度や高さの調節のしやすさなどを考えてホームセンターで材料をそろえて自作することにしました。

本記事ではキウイフルーツの果樹棚を自作する方法について、我が家で実際に行った方法を解説いたします。


超簡単に済ませたい人は後半で市販の果樹棚も紹介するよ!

今回は自宅の庭や畑に地植えしている人に向けた内容じゃよ!

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キウイフルーツ用に果樹棚を自作する方法|材料

果樹棚

今回は我が家の果樹園に地植えしているキウイフルーツ用に果樹棚を作成したのですが、主な材料は「単管パイプ」と「クランプ」という金属部品を使って作ることにしました。

クランプ
小屋や車庫の骨組みや建築現場の足場などで使われることの多い「単管パイプ」と「単管クランプ」ですが、DIYや畑・果樹の柵などに使われることもあり、...

理由としては、

1.我が家は苗木を畑に直植えしているので自由度が高い
2.台風などが来ても倒れない強度が欲しい
3.自分たちの身長に合わせた高さに調節したい

の3点が挙げられます。

できるだけ台風などの強風時にも倒壊の危険性が少ない棚を作りたい場合は、単管パイプを使う事で強度と安定性が高い果樹棚を作ることができます。

今回用意した材料は以下の通りです。

・単管パイプ(250cm) × 6本
・単管パイプ(400cm) × 2本
・単管パイプ(300cm) × 3本
・クランプ × 12個
・コンクリートブロック × 6個
・セメント
・番線(ナマシ鉄線)
単管パイプ

単管パイプは上の画像のように外径Φ48.6mmのものを、土台用と骨組み用に必要な本数分用意しました。

コンクリートブロックは支柱にする単管パイプを差し込んでセメントで固定するためのもので、土中に埋め込んで安定感を増すために用意しました。

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キウイフルーツ用の果樹棚を単管パイプで組み立てる手順

1.コンクリートブロックとセメントを使って支柱を作る

支柱の作り方

まずは果樹棚の支柱を安定させるために、コンクリートブロックに差し込んでセメントを流して固めます。

この時に単管パイプ(250cm)が垂直になるように固定(※上画像)しておくと、セメントで固めるときに垂直を保ちやすくなるので便利です。

支柱の作り方

このように差し込んで、隙間にセメントを流します。

支柱の作り方

日向に出して乾燥させます。

今回作った支柱は6本分で、このようにコンクリートブロックで足元を固めることで、単に単管パイプを地面に突き刺すのに比べて強度が増します。

2.土を30~40cm掘って支柱を立てる

穴

今回購入したコンクリートブロックは高さ20㎝程なので、地面自体は約40㎝掘っています。

もし穴がコンクリートブロックよりも浅いと、当然安定性も下がりますし、草刈りの際にチップソーがあたって危険なのでしっかりと埋め込める深さにしましょう。

穴

また、設置後に沈み込んでしまったりぐらついてしまうことを防ぐために、掘った穴の中には砂利を敷き詰めておきます。

穴

3.クランプを使って棚を固定する

クランプ

支柱を立てたら水平計などを使って支柱の傾きに注意しながらクランプで固定していきます。

水平計

接地面がコンクリートである場合などほぼ水平であることが分かっている時は最初にクランプで組んでしまってもいいですが、我が家のように地面に埋め込む場合は穴の深さや元々の地盤の傾斜が均一ではないので、少し大変ですが支柱を立ててしまってから単管パイプを組んでいきましょう。

支柱を6本立てる予定ですが、まずは四角を立てていきます。

果樹棚

写真にも映っていますが、やはりこの方法だと大人2人は必要です。

地面に雪も積もっていて地盤がぐちゃぐちゃだったので作業は結構難航しました。

クランプ

キウイフルーツの果樹棚を作る時のポイントは、収穫時の姿勢が無理のないような高さにすること。

私が若い頃にキウイフルーツの本場ニュージーランドの果樹園でキウイフルーツ剪定の仕事をしていた時の体験談を、下記の別記事で書いていますが効率化を追及しているので果樹棚の高さが低く設置されていて、常に中腰での作業になりとても大変でした。

KIWI
こんにちは、田舎センセイです。 私は24歳の時にニュージーランドに渡り、1年間のワーキングホリデーで畑仕事ばかりをしていました。 そ...

将来的に伸びたキウイフルーツのつるが単管パイプをつたっていき、脇芽が伸びた時や摘果する際に主に作業に携わる人が手を伸ばしただけで作業できる高さに棚を作っておくと便利です。


棚が低すぎると中腰での作業になってしまって大変で、高すぎると足場を移動させながらの作業になるので効率が落ちちゃうんだね!

うむ、そういう事じゃ!

我が家の場合は、収穫作業しそうな人間の身長が170~175cmなので、地面から185cm位の位置にパイプが来るように設置しました。

4.骨組みが完成

果樹棚

約1時間の作業でキウイフルーツの果樹棚の骨組みが完成しました。

支柱に対して垂直に渡した単管パイプに筋交い金具で補強した方がより安定性は増しますが、このサイズのキウイフルーツの棚であれば問題ないでしょう。

支柱を作る工程(セメントで固めるなど)や穴掘りの時間を考えると数日単位での時間がかかりますが、材料を準備してから現場で骨組みを組むのは大人2人がいれば1時間程度で終わります。

あとは材料として用意しておいた番線(ナマシ鉄線)を張り巡らせることで、キウイフルーツのツタが天井を覆いやすくなります。

単管パイプを追加してもいいですが、材料費を安く汎用性を上げるのであればナマシ鉄線を使う事をおすすめします。

ただ、注意点としてはナマシ鉄線は番手によってはかなり固いです。特に一番汎用性が高い#8(線径4mm)くらいだと固くて一人で張るのは相当きついので、ナマシ鉄線の太さ、柔らかさはしっかり選びましょう。#12番くらいからだと作業しやすいです。

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市販の果樹棚を購入する方法

今回ご紹介したように、ご自身で単管パイプなどを準備して果樹棚を組み立てるのが難しい方には、簡単に組み立てられる果樹棚が市販されているので、ネットで購入することができます。

ただ、例えばこちらの商品の場合は価格も比較的高価なことに加えて、耐久年数が5年と短いのが気になってしまいます。

キウイフルーツが幼木から収穫できるくらいに生長するまで約3年かかることを考えると、収穫できるようになって2~3年で耐久年数を超えてしまうというのは心もとないですよね。

こちらの商品に限らず、市販されている簡易式の果樹棚はおおよそ5年が耐久年数の目安のようなので、自分で育てた果樹を長く楽しみたい場合は単管パイプで自作する方が良いかもしれません。

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まとめ

キウイフルーツの剪定、摘果、収穫をスムーズにするために必要な果樹棚の作り方をご紹介いたしました。

素人作業ではありますが、しっかりと安定性の良い果樹棚が作れたと思います。

元々ある材料や工具、果樹棚を設置する広さによってかかる費用も変わってくるので、今回は金額を記載しませんでしたが、市販の果樹棚であれば1万円を切る値段でも購入できるので、安定性と耐久年数、そして価格のバランスを見てご自身にあったものを選ぶと良いと思います。

キウイフルーツの育て方については、下記の関連記事で詳しくご紹介していますのでそちらもあわせてご覧ください。

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