タヌキ対策まとめ|たぬき(害獣)の駆除方法と防除について考える

タヌキ被害

私が住む地域では多くの家庭が畑や家庭菜園を行っていますが、そのほとんどでトウモロコシを育てるのをやめてしまいました。

この辺りには野生のタヌキが沢山いて、作物を育てても育てても荒らされてしまうんです。

特にトウモロコシは甘いというのを覚えているのか標的にされることが多く、しかも実が熟するころ合いを狙って畑に侵入してきます。

我が家でもタヌキによる被害が目に見えているので近年はトウモロコシを育てていませんでしたが、私の2歳半の息子がトウモロコシが大好物という事を知っておじいちゃんが栽培を再開してくれました。

そして、、、

見事にタヌキにやられてしまいました!!

今回は、我が家の畑のタヌキ被害の様子と加害害獣の見分け方、タヌキ対策の方法などについてまとめたいと思います。


うわっ!おじいちゃんのお孫さんへの思いがタヌキに踏みにじられちゃったんだね。

うむ、何本かは収穫できたんじゃが7割以上をタヌキにやられてしまったんじゃわい

二度とタヌキにやられないようにどんな対策があるのか見てみよう!

タヌキに荒らされた畑の被害状況

タヌキの被害

この写真はトウモロコシ畑を真上から撮影したものですが、ほとんどのトウモロコシがなぎ倒されて散乱してしまっています。

後で詳しく解説しますが、こうやって食い散らかすように手あたり次第倒してあると、これはタヌキの仕業と一目瞭然なのです。

100本ほど植えたトウモロコシのうち、2回に渡るタヌキの侵入により7割近くをなぎ倒されてしまいました。

我が家なりに対策をしていたのにもかかわらず、これだけの被害が出てしまうのであれば周辺のお宅が軒並みトウモロコシ栽培をあきらめてしまうのもわかりますね。

ああぁ、息子の大好物のトウモロコシが無残な姿になってしまった。。

タヌキに畑を荒らされた原因と侵入経路

タヌキ対策

我が家のトウモロコシ畑は、上の写真のように竹と防護ネットを杭の周囲にぐるりと張り巡らしてタヌキ対策を取っていました。

ネットと地面の隙間は重石に使った太い竹を青いナイロンテープで縛ることによって隙間が出ないようにしてあります。

ぱっと見はどこにも入る隙間が無いように思いますが、おそらく今回タヌキが侵入したと思われるのが下の写真の場所。

タヌキの侵入経路

地面の凹凸によってできた微妙な隙間を掘り下げて潜り込んだ様子。

写真は修復後ですが、おじいちゃんに確認すると青いナイロンテープを噛み切った後があったとのことで、想像以上にトウモロコシを標的にしてわざわざネットの中に侵入してきていることがわかります。

周囲に他にもトマトとかナスとか沢山の野菜がなってるんですけどね、あえて対策を取ってあるトウモロコシだけ荒らして帰りました。

く、、屈辱!!!

被害状況からタヌキの仕業だと見分ける方法

とうもろこしの食べ方でわかる!?タヌキの痕跡

トウモロコシ畑

タヌキの仕業なのか、他の害獣(ハクビシン・アライグマなど)の仕業なのかを見分けるには、特にトウモロコシを見ると分かりやすいと言われています。

今回は、私が実際に藪の中に出入りするタヌキを目撃しているので、食べ後から推測したわけではありませんが、この上の写真を見ただけでもタヌキの仕業だと一目瞭然なのです。


どこを見ればいいの?

ポイントはこれじゃ!
タヌキ  :トウモロコシを根元から折って、土の付いた部分は食べず食い散らかす
アライグマ:トウモロコシを根元から折って、手を使って上手に皮をむいて食べる
ハクビシン:トウモロコシを折らずに横に倒して食べる

タヌキのトウモロコシの食べ方の特徴は、とにかく悲惨なほどに散乱して食い散らかされていることです。

同じようにトウモロコシの根元から折って食べるアライグマは、皮をむいて綺麗に実を食べるので、食いかけの実が散乱することはほとんどありません。

しかし、タヌキは土がついた部分は食べないので、地面に落ちた実の一部をかじっては次のトウモロコシを倒します。

そのために我が家の畑のようにあちこちに食べかけの実が散らかるのです。

足跡で犯人を見分ける!タヌキの足跡の特徴は?

ハクビシンの足跡【ハクビシンの足跡】

  • 足の指は「5本」
  • 前足の方が後ろ足に比べ小さい
アライグマの足跡【アライグマの足跡】

  • 足の指は「5本」
  • 前足の方が後ろ足に比べ小さい
  • 足跡は、指と掌がつながっている
タヌキの足跡【タヌキの足跡】

  • 足の指は「4本」
  • 前後の足の大きさに大きな差はない
アナグマの足跡【アナグマの足跡】

  • 足の指は「5本」
  • 前後の足の大きさに大きな差はない
  • 掌の面積が小さく、指がまっすぐ一列に並んでいる

タヌキの足跡はハクビシンやアライグマなどのものと大きく違うので、かなりわかりやすいです。

木登りが下手くそで、手足が上手に使えないタヌキは、前述のようにトウモロコシを食べ散らかすことからもわかるように、他の害獣に比べて指が上手く使えない足跡という印象です。

もし畑の周辺に動物の足跡があったら、上記の表の足跡と見比べてみましょう!

タヌキに荒らされることの多い作物とは?

スイカ

タヌキの食性は「雑食」で、作物以外に虫やカエルなどの生物やネズミなどの小動物、場合によっては生ごみなんかも食べます。

そんなタヌキが荒らすことが多い作物は、

とうもろこし・サツマイモ・にんじん・スイカ・ミカン・ブドウ・イチゴ・大豆・枝豆・家畜の飼料等

です。

農林水産省の統計「野生鳥獣による農産物被害状況」によると、タヌキによる農作物の被害面積や被害量は毎年特に変わらず穀物と果樹の被害が特に多いです。

これらの作物を育てている場合は、タヌキの被害を受けないように注意しましょう。

タヌキの生態と特徴【画像あり】

タヌキ
  1. 和名:タヌキ(狸)
  2. 学名Nyctereutes procyonoides
  3. 英名:Raccoon Dog
  4. 階級:イヌ科タヌキ属
  5. 生息範囲:日本では沖縄以外に生息
  6. 生息場所:近くに水辺のある藪の中、まれに人家の軒下など
  7. 体長:50~80cm
  8. 特徴①:基本雑食で、昆虫、小動物、生ごみなど何でも食べる
  9. 特徴②:臆病。車との接触事故で命を落とすことが特に多い野生動物
  10. 好物:穀物(特にトウモロコシ)、果物(みかん、ブドウ、スイカ)
  11. 弱点:臭いの強いもの(石油、木酢液、ウルフピーなどの肉食獣の尿)、大きな音や光
  12. 厄介な点①:ため糞(同じ個所に糞)をする
  13. 厄介な点②:夜行性で夜に作物を荒らしにやってくる

タヌキの駆除方法や対策について

1.金網やネットで作物を囲う

フェンス

一番基本的なタヌキ対策ですが、我が家のように少しでもほころびがあると侵入を許してしまうので、中途半端にバリケードを設置しないのが重要なポイントとなります。

害獣対策用の強固で、且つ設置のしやすいタイプの金網を使えば食い破られることはまずありませんが、地面との隙間があったりフェンスの高さ不足によってよじ登られる可能性もあるので注意しましょう。

鳥獣害情報提供センターによると、執着している場所であれば1.2m位は飛び越えることもあるようなので、少なくとも1.5mの高さがあると安心でしょう。

ポイント・通常のネットではなく、金網を使う
・普通のネットを使う場合は、爪がかからない網目の細かいものを使う
・網の高さは1.2m以上は必要
・ネットと地面の間に隙間ができないようにする(板やトタンのようなものを地面に埋め込むとなお良し)

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2.臭いや音が出る物で忌避する(寄せ付けない)

狼

畑や大切な作物にタヌキを近づけさせない方法として、忌避剤や忌避効果のある音や光でタヌキを脅かして寄せ付けない機器を使うというのも一つの方法です。

ウルフピー(狼の尿)などの天敵の気配を感じさせて忌避する商品は手に入りやすいので、既に利用している方はご存知かもしれませんが、これにはメリットとデメリットがあります。

タヌキは特に嗅覚が鋭く、臭いで周囲を把握する習性があるので、嗅覚に訴える商品は比較的有効だとは思いますが、私個人の感想としては金網でのバリケードや、後述する環境整備があったうえでの補助的なものだという認識です。

効果がないわけではありませんが、忌避剤だけで畑の作物が守り切れるとは考えない方がいいでしょう。

ポイント
・ウルフピーなどの嗅覚にうったえるものを使う
・音が鳴るもの(超音波)を使う
・光で威嚇するものを使う

 

3.捕獲用のわなを仕掛ける

わな

物理的な方法ですが、わなを仕掛けるというのは一番効果的な方法です。

多くのタヌキは餌場を覚えているので、一度荒らされた畑はもうターゲットとして狙われていると考えるべきで、一匹のタヌキが餌場を仲間に知らせて集団で嵐に来ることも少なくありません。

そのため、場所を覚えたタヌキを捕獲することで被害が拡大することを防ぐことができます。

ただし、捕獲罠の設置は鳥獣保護法によって無許可で行うと罰則対象になるので、必ず自治体に届け出て許可を取得するようにしましょう。

また、トラバサミのような捕獲罠を過去に隣家が仕掛けたことがあり、残酷な話ですが罠に足をはさまれたまま千切れかけの足を引きずってふらふら歩いてたのを家族が見ています。

やはり害獣とはいえ可哀そうでもあるので我が家では捕獲罠は使用してませんが、タヌキ被害に悩まされている人にとっては最も確実な方法の1つでしょう。

ポイント・罠は確実だが許可が必要
・トラバサミはかなり残酷なので使うなら覚悟を決めよう

4.タヌキが身を隠す藪を刈る

藪

タヌキ対策として「環境整備」というのはわなを仕掛ける以上に大切なポイントと言われています。

タヌキは臆病なので、日中は藪の中で隠れて身をひそめ、夜になると行動を始めるので、隠れ場所となる藪があれば刈払い機などでスッキリ刈り取ってしまうとそこから移動していきます。

家の畑の周囲に住みかを作らせないというのはとても大切です。

ポイント・タヌキ道ができている場所を探す
・隠れる場所がなくなればそこから離れていくので、まずは隠れられる場所を無くす

雑草が生い茂る藪がある場合は、手作業では大変なので刈払い機を使うと便利です。

刈払い機については下記をあわせてご覧ください。

5.番犬を飼う

番犬

田舎の山奥ではタヌキの天敵と呼べるような存在はあまり多くないので、人家の周囲を我が物顔で歩き回っています。

しかし、番犬がいれば臆病なタヌキは近寄ってくることはできず、タヌキ以外にもカラスやイタチなどに対しても効果的です。

実際、我が家が検討しているタヌキ対策のなかでも「番犬」が候補の筆頭です。

当然世話が必要ですし、簡単に手を出すことができる方法ではありませんが、タヌキ対策として考えてみるとかなり効果的であることは間違いありません。

まとめ

今回は我が家のとうもろこし畑がタヌキに荒らされたことから、効果的なタヌキ対策は無いものかと調べた結果をまとめました。

私の中では「1.5m以上の高さに金網でフェンスを作り、地面との隙間ができないように30センチほど掘って端を埋める」というのが一番の防衛策で、それに加えて周辺環境の整備(落下した果実をこまめに廃棄・生ごみを放置しない・藪をキレイにして隠れ場所を無くす)をすることで被害が減らせるという結論に達しました。

さらに番犬がいればタヌキも近寄ってこなくなることでしょう。

来年度は、息子の大好物のとうもろこしをタヌキが食べることなくしっかりと育てることができそうです。