家の中の虫はこいつかも?あまり知られていない室内の害虫13選

家のトラブル

普段何気なく暮らしていて、ふと何かの気配を感じて目をやると「小さい虫を発見!」なんてことありますよね。

それが室外ならまだいいけど、家の中で見つけると「何の虫でどんな害があるのか」気になってしまいます。

今回は、室内で発生しやすい小さい虫を写真付きで詳しくご紹介します。もしご紹介した虫の中にあなたが発見した虫がいた場合は、併せて駆除方法を紹介したページもお知らせしますので参考にしてみてくださいね。


家の中に出る嫌な虫!何と言ってもゴキブリでしょ!

今回はそういう「わかりやすい虫」は無しね!みんなもう知ってるでしょ、ゴキブリなんて。

家の中に出ることの多い虫・害虫13選

1.シバンムシ

シバンムシ
生息地域 日本全国
サイズ 2~3mm
見かけることが多い場所 台所、貯蔵庫、本棚、建材(木材)
好物 乾燥植物由来の物ほぼ全て
有害度

シバンムシ(死番虫)は、カブトムシのメスをぐっと小さくしたような形をした茶色い虫です。

日本で見かけるシバンムシには、畳を加害するタバコシバンムシと、建材や本を加害するジンサンシバンムシがいます。

畳に発生すると半永久的に増え駆除が大変になります。また、このシバンムシは次に紹介するシバンムシアリガタバチの宿主(寄生される方)になるので、早急な駆除が必要になります。

成虫はアリガタバチの宿主になる以外は何かを加害することもないのですが、幼虫が乾燥由来のもの(パン、乾麺、小麦粉、ペットフード)や畳、建材、本を加害するので、放置しておくと一気に増える危険性があります。

シバンムシのより詳しい生態と駆除方法はこちら

2.シバンムシアリガタバチ

シバンムシアリガタバチ

参考:Human Sting of Cephalonomia gallicola (Hymenoptera: Bethylidae) in Korea

生息地域 本州・四国・九州
サイズ 1.5mm~2.0mm
見かけることが多い場所 シバンムシのいる所、特に畳のある和室
(高層鉄筋住宅で多い)
好物 シバンムシ
有害度

シバンムシアリガタバチは、前述のシバンムシに寄生するハチで、見た目がアリの形をしている蜂なので「アリガタバチ」と言います。

大きさは1~2mm程度と小さいですがれっきとしたハチで、特徴は何と言っても毒針を持っているので刺される可能性があることです。

刺されると「アナフィラキシーショック」「アリガタバチ刺症」を起こす危険性もあるので注意が必要です。

(タバコ)シバンムシが畳で発生しやすいため、シバンムシアリガタバチも畳にいることが多いです。和室に寝転がっているときに痛みを感じたらアリガタバチを疑いましょう。

アリのような見た目で刺すので、人によっては「ヒアリ」と勘違いする人がいるかもしれませんが、ヒアリは2~6mmとアリガタバチよりもかなり大きめです。

シバンムシアリガタバチのより詳しい生態と駆除方法はこちら

3.チャタテムシ

チャタテムシ
生息地域 日本全国
 サイズ 1.0~2.0mm
見かけることが多い場所 台所の戸棚の中、本棚、畳、段ボール、
押し入れ、動植物標本
好物 カビ、ホコリ、鰹節、乾麺、小麦粉、壁紙の糊
有害度

チャタテムシは、ダニよりも少し大きく見た目は白アリのような小さな虫です。

この虫が好むのは「湿気とカビ」です。

英語で「Booklouse(本のシラミ)」と呼ばれ、古本や昆虫標本などに湧くことでも知られています。もし本棚や横積みにしている本のあたりに小さい虫が歩いていたらチャタテムシを疑いましょう。

チャタテムシが厄介なのは「ツメダニ」の餌になる点です。

チャタテムシ自体は噛んだり刺したりしないのですが、ツメダニは刺します。チャタテムシを放っておくと、ダニが大繁殖して刺されてしまう危険性があるのです。

また、チャタテムシやダニの死がいを吸い込むことでアレルギーを引き起こす可能性があるので、駆除の方法についても注意が必要です。

チャタテムシのより詳しい生態と駆除方法はこちら

4.ヒラタキクイムシ

ヒラタキクイムシ
生息地域 日本全国
サイズ  3.0mm~7.0mm
見かけることが多い場所 柱、壁、木製家具、フローリング、屋根裏
好物 ラワン材、ナラ、ケヤキ、竹など
有害度

ヒラタキクイムシは、家の建材を食害するこげ茶色の細長い虫です。

もし、家の柱やフローリングなどに小さな穴が開いていて、その真下の床に木くずが落ちていたらヒラタキクイムシが食害した痕跡である可能性があります。

木材を食害する以外は、人に危害を加える虫ではありませんが、家や家具がボロボロにされてしまう可能性があります。

ヒラタキクイムシは、外部から侵入するというよりも、家具を購入した時点ですでに木材内に住んでいたり、建具に卵が植え付けられていたりすることが多い虫です。

柱の中に虫が棲み付いているというのは気持ちが悪いので、しっかり駆除してしまいたいですね。

ヒラタキクイムシのより詳しい生態と駆除方法はこちら

5.カツオブシムシ

カツオブシムシ

※画像は「ヒメマルカツオブシムシ」

生息地域 日本全国
サイズ 2.5mm~3.0mm
見かけることが多い場所 タンス、クローゼット、絨毯、はく製、毛皮、ブラシ、昆虫標本
好物 デイジーやマーガレットなどのキク科の花、鰹節、昆虫の死がい、玄米・小麦、ホコリ、繊維
有害度

カツオブシムシは、タンスやクローゼットの中の衣類を食べる害虫です。

見た目はテントウムシのような丸い形をしていて、黄色っぽくカラフルな「ヒメマルカツオブシムシ」と、黒一色の「ヒメカツオブシムシ」の2種類が主に日本で衣類を食害するカツオブシムシです。

この2種の違いは見た目以外にも、ヒメマルカツオブシムシが「動物性と植物性の繊維のどちらも食害する」のに対し、ヒメカツオブシムシは「動物性のみ(ウール、シルク、カシミヤなど)を食害する」という違いがあります。

カツオブシムシは人を噛んだりしないため基本的には無害ですが、幼虫が大事な衣類を食べてしまうので駆除が必要です。

カツオブシムシは洗濯物や人の体にくっついて家の中に入ってくることが多く、特に「ツバメやカラスなどの鳥の巣が近くにある家」「マーガレットなどのキク科の花が近くにある家」は被害に遭いやすいので注意しましょう。

カツオブシムシの詳しい生態と駆除方法はこちら

【関連記事】

>>>防虫剤のおすすめと選び方|服の虫食いに効果的な防虫剤はどれ?

6.イガ・コイガ

イガ
生息地域 日本全国
サイズ  6mm~7mm (翅を広げると9~16mm)
見かけることが多い場所 タンス、クローゼット、絨毯、毛皮、革製品
好物 鰹節や魚粉などの動物質の食品、ウールなどの動物性の繊維(特に食べこぼしや汗汚れなどの場所)
有害度

イガ(衣蛾)やコイガは、前述のカツオブシムシ同様に衣類を食害する害虫です。

1センチ前後の小さな蛾の成虫は直接人に害はないのですが、幼虫が乾燥保存食や衣類の繊維を食べます。

光を嫌う習性があり、タンスやクローゼットの奥深くに潜り込むため普段見かけることはあまりありません。そのため、被害が広がりやすく存在に気が付く前に服に穴をあけられてしまうことも少なくありません。

イガの幼虫

画像はイガの幼虫で、写真のように繊維で作った巣をまといながら移動します。(コイガはイガの幼虫の巣ほどしっかりしたものは作らず、トンネル状の簡易固定巣を作ります。)

また、イガは動物質の繊維のみを食害するのに対し、コイガは動物質・植物質、まれに化学繊維まで食害してしまいます

イガ・コイガの詳しい生態と駆除方法はこちら

7.チョウバエ

チョウバエ
生息地域 日本全国
サイズ  2.0mm~3.0mm
見かけることが多い場所 お風呂場、洗面所、台所、トイレなど水回り
好物 石鹸カス、人の皮脂、髪の毛、
汚泥(スカム)、ヘドロ
有害度

チョウバエは、お風呂場や脱衣所、トイレなどで見かけることの多いコバエです。

主に水回りのそばの壁でじっとしていることが多く実害はあまりないのですが、ごくまれに生きたままの幼虫が目や鼻、口、生殖器などから入って「ハエ症」という病気を引き起こすことがあります。

卵や幼虫は、排水溝の奥や湯船の下の隙間など、見えにくいところで繁殖するので、成虫になったハエを駆除してもなかなか根絶するのが難しい虫でもあります。

ごく稀に大量発生をしてしまうことがあるので、幼虫から駆除する方法を使って根絶してしまいましょう。

チョウバエのより詳しい生態と駆除方法はこちら

【関連記事】

>>>IGR剤がチョウバエ・ボウフラ・ユスリカ駆除におすすめの理由

8.シミ(紙魚)

紙魚

参考:flicker – Jean-Raphaël Guillaumin

生息地域 日本全国
サイズ 8.0mm~10.0mm
見かけることが多い場所 本棚、クローゼット、壁の隙間や割れ目、
水道管のそば
好物 本の装丁、掛け軸、障子などの糊(のり)、
砂糖、ホコリ、髪の毛、フケ、虫の死骸
有害度

紙魚は、ダンゴムシの体を平たく延ばして銀色にしたような虫で、壁の隙間や湿気の多い水道管のそばなどで見かけることが多いです。紙を食害することが多いので、本棚や放置した段ボールのそばでもよく見かけます。

好物は、和紙や、本に使われている糊などのデンプン質や、ホコリ、髪の毛、フケなどです。

紙だけでなく衣類も食害することがあるのですが被害が大きくなることは稀で、害があるとすれば、見た目が気持ち悪いというポイントに尽きるでしょう。

紙魚をゴキブリと比較する人も多いですが、病原菌の媒介者になることもなく、翅もなく飛び回ることもないので、幾分か紙魚の方がマシと言えそうです。

寿命が7~8年ととても長く、アロマなどで忌避をするだけでは完全に駆除するのが難しいため、駆除と忌避を合わせてしっかり行うようにしましょう。

紙魚(シミ)のより詳しい生態と駆除方法はこちら

9.ノシメマダラメイガ

ノシメマダラメイガ
生息地域 日本全国
サイズ  13mm~15mm(成虫)、10mm(幼虫)
見かけることが多い場所 台所、米びつの中、貯蔵庫
好物 米、小麦粉、米ぬか、チョコレートやクッキーなど油分の多い加工食品、インスタントラーメン、ペットフード、ドライフラワーなど
有害度

ノシメマダラメイガは、米びつの中に湧く虫として有名な1cmくらいの小さな蛾です。

台所にある封の空いた小麦粉や乾麺などでも発生し、家中に広がることもある害虫です。幼虫はシンクイムシ(芯食い虫)と呼ばれ、パッケージを食い破るほど穿孔能力が高いので、放っておくと被害が拡大してしまう恐れもあります。

食料を加害するのは幼虫のみで、成虫は食料を加害しません。

成虫を見つけるとどこかで繁殖している可能性があり、根本的な駆除方法は発生源となってる食料を廃棄することなので、早期発見・早期駆除が大切になってきます。

繁殖能力が高いので、1匹でも見つけたらしっかりと駆除対策を取るようにしましょう。

ノシメマダラメイガのより詳しい生態と駆除方法はこちら

10.コクゾウムシ

コクゾウムシ
生息地域 日本全国
サイズ  2.0mm~3.5mm
見かけることが多い場所 台所、米びつの中、貯蔵庫
好物 米、麦、トウモロコシ、
乾麺(パスタ、マカロニなど)
有害度

コクゾウムシは、別名「米食い虫」とも言い、前述のノシメマダラメイガ同様米びつに湧くことの多い小さい甲虫です。

外部から侵入することは珍しく、収穫時にはお米の中心部にすでに産卵されていて、購入後に米びつの中で孵化することが多いと言われています。

お米に発生した場合は、ノシメマダラメイガとは違い(成虫は)比較的除去しやすく、お米を捨てる必要もあまりないので有害度は低め。

もし万が一食べてしまっても極端なアレルギー体質でなければ害はないので、いったん発生してしまったら、見える分をしっかり取り除いて、再発生防止に勤めましょう!

コクゾウムシのより詳しい生態と駆除方法はこちら

11.ハサミムシ

ハサミムシ
生息地域 日本全国
サイズ 11~30mm
見かけることが多い場所 家の外壁、網戸、まれに室内に侵入
好物  小さい虫、虫の卵、ゴミ
有害度

ハサミムシはその気持ち悪い見た目から嫌われることが多い虫ですが、実は小さい虫などを食べてくれる益虫と考える人も多くいます。

見た目が気持ち悪い以外は無害な虫で、ハサミには毒などは無く、鋏まれても大きな怪我をすることはありません。

ジメジメした場所を好み、床下や家の周囲から室内に侵入してくるので、問題になることがあります。

対策としては周辺環境の整備と不快害虫用の粒剤を家の周囲に散布するという方法が効果的です。

ハサミムシのより詳しい生態と駆除方法はこちら

12.ヤスデ

ヤケヤスデ
生息地域 日本全土
サイズ 20mm~80mm
見かけることが多い場所  石や落ち葉の下、土の中、まれに室内に侵入
好物  腐葉土、枯れ葉、菌類
有害度

日本で最も多くみられ、問題になりやすいのがヤケヤスデと呼ばれる種類です。

ヤスデはムカデと形状が似ていることから刺したり毒があったりと勘違いしている人が多くいますが、ムカデのような強い毒を持った刺咬被害を受けることはありません。

体の側面と腹部から「臭液」と呼ばれる刺激臭の液体を出すため、衣類やカーペットの汚損や皮膚のただれなどの被害が出ることがありますが、こちらから危害を加えなければ比較的外の少ない虫です。

しかし、長雨の直後に群れをなして大発生し、室内に侵入することがあるので「不快害虫」として駆除対象になることが多いです。

ヤスデが大発生するには生態と産卵サイクルを知ることで、未然に室内への侵入対策を取ることができるので、しっかりとヤスデについて知ることが防除への近道と言えるでしょう。

ヤスデのより詳しい生態と駆除方法はこちら

13.ゲジ(蚰蜒)

ゲジゲジ
生息地域 日本全国
サイズ 20~30mm
見かけることが多い場所  トイレ、風呂、床下、まれに室内に侵入
好物  ゴキブリ、蛾、白アリ、クモ
有害度

ゲジは、一般的にはゲジゲジと呼ばれる事の多い虫で、その足の多さと動きの素早さから不快害虫として知られています。

しかし実際は、人間を咬んだり刺したりすることはまれ(※驚いて防衛本能として咬んでしまう事はある)で、細菌や病原菌を媒介することもなく、ゴキブリを大好物とする床下のハンターであることはあまり知られていません。

室内に侵入するのは越冬餌となる虫を探して迷い込んでしまうためで、土の無い所では繁殖することができないので、見つけ次第ホウキ等で掃き出してあげると良いでしょう。

図鑑を開くと益虫として紹介されているほど害はなく、強いて上げれば見た目が気持ち悪いという事につきます。

ゲジゲジの侵入に頭を悩ませている場合は、周辺環境を見直してジメジメとした暗い場所を作らないように注意し、餌となるゴキブリ自体を駆除するようにすれば、自然とゲジゲジはどこかに行ってしまいます。

ゲジゲジのより詳しい生態と駆除方法はこちら

まとめ

今回は家の中で発生しやすい害虫13種類をご紹介しましたが、お家の中で見かけた虫は見つかりましたでしょうか。

クモやゴキブリ、カメムシなど分かりやすい虫は除いて、家の中で繁殖を繰り返して、保存食や衣類、または家の柱などを食害してしまう恐れのある害虫を中心にご紹介しました。

シバンムシアリガタバチ以外は人を刺したりなどの直接の害がないのですが、チャタテムシやシバンムシなど、その虫を目当てに別の虫が発生する恐れもあるので注意が必要です。

それぞれの害虫についての駆除方法や発生の予防法などについては、記事内でご紹介している個別の記事でさらに詳しく説明していますので、併せてご覧ください。

当サイトでご紹介している殺虫剤や駆除剤については、こちらの「害虫駆除剤(殺虫剤・忌避剤・防虫剤)まとめ」の記事で詳しくご説明しています。

害虫被害を食い止めて、快適な暮らしを取り戻しましょう。

【今回ご紹介した以外の害虫に関する記事はこちら】

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